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スリランカにかつての日本の人と人の温もりを見る。

2017-10-14 15:42:34 | 社会

 僭越ながら私の娘がスリランカと係わりがあって、日常をブログにしているのをときどき見ていると、日本でなくなったものが小国スリランカで息づいているのを感じるのである。

 2017年10月9日のブログには、人気の観光地でもありサーフィン・ポイントでもある西海岸のヒッカドゥワへ下見に行った時の記事がある。ケゴールからヒッカドゥワまで片道4時間~5時間のバス乗り継ぎの旅。

 そのなかに「キョロキョロしてると、おじさんがどこ行きたいんだ?ゴールならあっちだ。と、なんとなくあそこかな、、と思ってた場所を指してくれた。スリランカの人ってこうゆう事がよくあってとても親切である。バスでもやたらと譲ってくれるし。
お坊さん、妊婦さん、お年寄り、子供には、みーんな親切なのである。私は女性の外国人だからかな、、、。バスに乗る度に、譲り合う光景を目にする事が多くて見ていて気持ちがいい」の一文がある。

 こういう風景は日本では滅多に見られなくなった。朝の通学時間帯に児童を誘導するおじさんがいるが、そのおじさんが小学生で両親がベトナム人の女の子が殺される事件が発生するなど、昔からの言い伝え「人を見れば泥棒と思え」が今、日本国中に蔓延している。これは非常に悲しいことである。総選挙真っ最中であるが、日本人の心の問題に触れる政党も候補者も皆無だ。こんな地味な問題を提起しても票にはならないと思っているのかもしれない。

 スリランカは、北海道の約8割に当たる6万5千平方キロの面積の小国だ。かつてイギリスの植民地でセイロンが改称されてスリランカとなり、英連邦内の共和国という位置。

 この小さな国にユネスコの世界遺産で文化遺産が6、自然遺産が2もある。マンゴウや紅茶、スリランカ・カレー、癒しのアーユルヴェーダーマッサージにボビンレース編みや宝石もあるという国。日本のように変化のある四季がないし一年中Tシャツで過ごせることもあって細部へのこだわりがないので、ボビンレース編みの製品も完璧にはならないらしい。しかし、気持ちだけは優しい。
    
 では日本人の心に影響するものは何かと思っていたら、今年のノーベル経済学賞は、米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授(72)に決まったという報道があった。
 「授賞理由は心理学を経済学に反映させたこと。つまり人の「心」を組み込んだ経済学をつくったということだ。人間はだらしなかったり、短絡的だったりするけれども、「ナッジ(nudge=小さな誘導)」を与えれば社会を良く変えられる。そんな彼の理論は、米国や英国、日本でも政策や企業のマーケティングに応用され始めている」と日経電子版。

 具体例として次のように書いてある。「ナッジは応用すればすごい力を持つ。「もっと老後の資産をためよう」。米国ではセイラー氏のこんな提案をもとに企業年金に加入する人が急増している。その仕組みはこうだ。労働者は年金に加入するかどうかを考える場合、途中で死んで年金がもらえないことを考えてちゅうちょしてしまう。だが、「自動加入でかつ自由解約」にしておくと加入しない人はぐっと減る。賃金が上がるにつれて掛け金が自動で増える仕組みにしておくと、さらに老後の資産を積み上げることができる。「加入しない」とか「掛け金を上げない」といった目先の手続きを面倒くさがる人間の特性を生かしているのだ。セイラー氏らの推計では、米国で11年までにこのような自動加入プランを利用した人は約410万人にのぼり、13年までに年間の年金貯蓄額は76億ドル(約8500億円)増加したという」

ナッジ理論で日本人の心が復活する方策はないものか???
      

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