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振り込め詐欺野郎を一蹴!!

2008-02-22 11:42:41 | 社会
よりによって我が家に振り込め詐欺野郎が電話をかけてきやがった。(汚い言葉で失礼!)
 21日午後一時半ごろ、二階の部屋でミステリーを読んでいた。階下の電話が鳴っているのが聞こえ、妻がとったらしく鳴り止んだ。しばらくして妻が部屋に顔を出して、
「お父さん、去年の年末ごろ市役所からの茶封筒に入った郵便を見なかった?」と訊いた。
「いや、見なかったよ。見たかもしれないけど、記憶にないなあ」
「いま市役所から電話があって医療費の返還金45,000円ほどあるそうなの。手続きが未了なので国民医療支援センターに電話して手続きをしてくださいと言ってきたわ」
「じゃあ、電話すれば……」ということで妻は降りていった。そのときふと市役所がなんで直接手続きをしないのだろうと思った。妻のあとを追いかけた。
 妻は指定された電話番号にかけていた。相手は、こちらの電話番号と生年月日それに取引銀行を聞いて「調べて折り返し電話します」と言った。待つ間、医療費? 去年骨折で通院したことや二年前に妻が急性心膜症で入院したことなどが関係あるのかと話し合っていると電話が鳴った。さっきの相手からだった。五分もたっていない。
 妻が電話に出たが、結構長い通話時間だった。それを聞きながら書類一通送ればいいはずなのにどうしてそんなに時間がかかるのだろうと訝っていると、ATMや携帯電話という単語が聞こえた。直感は怪しいと告げた。妻におかしいよといいながら電話を代わった。
「もしもし、この国民医療支援センターというのはどんな組織なんだ。官庁なのか?」と聞いたが、明確な返事はなかった。あいまいに「そんなものです」と抜かしやがった。
 丁寧な言葉使いのその野郎は「奥様にご説明しましたが、ご理解を得るためにご主人様にもご説明します」その説明によると、お金はお宅の取引銀行の本店にとどまっている。したがって近くのATMに行って口座に振り込む手続きがいる。携帯電話で詳しい指示をするからそのようにして欲しいという。
 それに対し、「当方の支店口座に振り込んでくれればいいではないか」との質問には、詐欺行為が横行しているので、支店の口座を聞くことが出来ない。しかも規則で今日中にしないといけないという。時計を見ると午後二時だった。
「今日は行かない。銀行の本店に問い合わせる」と言うと、「私どもがお金を預かっているのですよ」と語気を荒げたので、「こちらの知ったこちゃない。金は要らん!」と言ってガチャリと切った。くそったれ野郎め! 
 怒りを静めながら、半ば戻ってくるはずの金に未練を残して、念のために当地区の市役所に電話をしてみた。なんと担当者の開口一番「ATMですね」だった。聞くと詐欺そのものだった。
 なんとか詐欺の被害者にならなかったものの、自分の強欲をいやというほど知らされた。詐欺師は人の心を操るプロだということがよく分かった。不安、恐怖、喜びなどの心理状態を利用して巧みに操るわけだ。少々の矛盾にも気がつかない。
 私も人が振り込め詐欺にあったのを、テレビや新聞で見聞きすると、冷静なわたしは嘲笑していたものだ。ところが実際に詐欺行為に遭遇すると半ば操られていたのがはっきりして悔しい思いをしている。
 そこで教訓「人を騙すテクニックはあなた以上に巧みだ。必ず一日時間を置くこと。時間を置くことによって冷静さが戻り不審な点が見えてくる。毅然とした態度で臨み、大喧嘩を避けるな!」と言いたい。
 あとは警察と相談することだ。警視庁のホームページには、ATMでの手口が書かれているのでご参考までに。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/kanpu/kanpu.htm
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