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映画 「理想の女(ひと)‘04」1930年という時代をエレガントに生きる女

2006-07-04 14:39:40 | 映画
 時代は今から76年前、それ程、遠い昔ではない。この時代、服装は非常にエレガントで、今のように誰もがTシャツとジーンズというおおよそ上品とは程遠い格好ではなかった。
           
            左 ヘレン・ハント  右 スカーレット・ヨハンソン
 
 映画に出てくるのは、何々卿と言われる人やその未亡人たちで、たっぷりの遺産で生きている上流階級の人々。
 ニューヨークでそれらの夫たちとよろしくやっているステラ・アーリン(ヘレン・ハント)は、奥方達の逆鱗に触れ、食事代やホテルの宿泊代の付けが利かなくなり、夏季は金持ちの男たちの集まるイタリア沿岸のアマルフィで悪名高く貧しい女が賭けに出る。

 とはいえそこには意外な事実が潜んでいた。それは、メグ・ウィンダミア(スカーレット・ヨハンソン)とロバート・ウィンダミア(マーク・アンバース)夫妻にまつわるものだった。

 品のある挙措とウィットとユーモアにあふれた会話は、大人の映画を実感する。金があることを隠しもせず、しかもそれだけが取り柄と言うタピイ(トム・ウィルキンソン)とアーリンが歩いてアーリンのアパートに向かう。

 アーリン「着いたわ」
 タピイ 「寝酒に誘わないのか?」
 アーリン「セイレンは半身が怪物の女よ。甘い歌声で水夫を誘い、船を座礁さ
      せてしまうの」
 タピイ 「中に入ろう、続きを聞きたい」

 なかなか強引なタピイだが、活字にすると平凡に感じるが、俳優の感情を込めたセリフを聴いていると、なかなかいい雰囲気が出るものだ。タピイ役のトム・ウィルキンソンの柔らかく暖かい声音もいい。この映画はオスカー・ワイルドの「ウィンダミア卿夫人の扇」がベースになっている。

 監督はマイク・バーカー1965年11月イングランド生れ。キャスト スカーレット・ヨハンソン1984年11月ニューヨーク州ニューヨーク生れ。各賞にノミネ-ト多数、演技派として将来有望。ヘレン・ハント1963年6月ロサンジェルス生れ。「恋愛小説家」でアカデミー主演女優賞受賞。トム・ウィルキンソン1948年12月イギリス・リーズ生れ。マーク・アンバース1973年6月イングランド・ハロゲート生まれ
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