昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

当てが外れた湿原道路

2005-05-21 22:10:25 | 日々の雑記
 このところ暫らく続いていた低温強風の天候は、昨日辺りからほぼ回復の兆しを見せていた。更にその上夕べの夕焼けからも今日の晴天を確信していた。
 風は昨日と違って心配して程でも無く、いつも目安にしている製紙工場の煙は棚引く程度に流れていた。

 昨日は湿原の野面を吹く風が心配で、街中の公園を歩いて来たのだったが、今日はそんなことを信じて、いつもどおり老妻と二人湿原道路に向かった。
 今日の湿原は風も少なく、また気温も昨日並みに上がり、少し歩くと汗ばむほどだった。それに小鳥達の囀りも賑やかの上、最近渡って来たと思われる「ツバメ」が仰々しい声を発しながら鮮やかなその飛行を見せていた。

 何時に無く暖かくて穏やかだったのだが、唯一つ残念だったのは予想していたほどの晴天でなくて結構雲が多かったことである。特に今日は阿寒連山をカメラに収めることが主な目的で来たのだから、目差した阿寒の山々はことごとく大きな雲に覆われて、何一つ見る事は出来なかった。

 他にカメラの収穫も無く、気落ちしての帰宅途中で見つけたのが、釧路川の支流「仁々志別川=ニニシベツ川」の土手一面咲いていたタンポポの一群である。
 例年なら余り見向きもされない(タンポポに申し訳ないが・・・)ようだが、今年に限って周りにはこれといった彩りも無く、余りにも淋しいだけに余計目に付いた。チッポケな花ながら、これだけ集まれば立派に絵に成るものだと、今更ながら感嘆してカメラに収めて来た次第です。
目差した山が見えず、すっかり当てが外れ雲ばかりだった。

タンポポの絨毯・・・!