昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

河畔に戻って居た白鳥たち

2012-02-28 16:42:58 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
やはり買物からの帰りでした。数日間続いていた厳しい凍れが緩んだうえに、珍しく風も無い日でしたから、白鳥の様子を見に河畔に立ち寄って見ました。
なんと20数羽の白鳥が、支流の仁々志別川河口の氷が融けて水面に、如何にも寒そうに縮こまって群れていたのです。
 しかし凍れが応えるのか白鳥たちの大半は、水から上がって薄い氷の上で身を寄せ合っていました。
 そして五~六羽ほどの別の仲間らしいのが、やはり水から上がってうずくまっているのです。
 何だか可哀想になって目をそらすと、まったく気が付かなかったのですが、白鳥より大きい鳥が佇んでいました。
 何と云う鳥なのかわかりませんが、毛色と体の形から猛禽類だとしか分かりません。
 こんな近くで白鳥たちは大丈夫なのかなと、少し心配になりしばらく見ておりましたが、どちらも動く気配はありません。
 その内私自身も寒くなったので、切り上げて帰ることにしました。
なお此処にいる白鳥たちは、先日の仁々志別川で見た同じ白鳥なのかどうかを確かめるために、帰りは川添の道を走りましたが、白鳥は何処にも見当たりません。あれは確かに仁々志別川で見た白鳥に間違いありません。




釧路仁々志別川の白鳥

2012-02-22 17:08:25 | じゃこしか爺さんの見て歩る記

 今年の冬の寒さは、一体全体どうした事なんだろうか。因みに昨年の1月と2月の記録を見たところ、最低でもマイナス15度までにもなっていなかった。
 ところが今年は20度にはならなかったものの、15度を超える厳しい日が連続してありました。
 ただ有難いことに雪は少なく、これまでに本格的な降雪は2回で、積雪量は20センチほどでしたが、それも今では霧雨などで融けて10センチそこそこに減っています。
 それに引き換え道央や東北の雪害を見るに付けても、余りにも気の毒でなりません。近くであれば何かお手伝いとも思うのですが、80歳間近の年寄りの上に病い持ちでは、初めから話にもなりません。
 
 その日に朝の気温は、今年何度目かの氷点下18度を超える厳しい凍れで、日常の起床時間の一時間前にタイマセットしていたのですが、部屋の気温はその効果は少なく縮みあがってしまいました。
 そんな凍れた日でしたが、家の中でじっとして居るのが辛くなって、やはり気紛らしの買物に出掛けました。
 そしてその時通った橋の上から見た川は、見渡す限り氷で覆い尽くされていたのです。急に数日前まで居たはずの白鳥たちのことが気になり、買物を終えてから真っ直ぐ河畔に直行しました。
 案じたとおり水面は何処にも見当たらず、先日の20数羽ほどの白鳥たちは何処にも見当りません。
 川がこんな状態ならば、ロシヤからやって来た寒さにはつよい筈の白鳥だって、とても過ごせないでしょう。
 ここに居た白鳥たちは、きっとこの寒さを避けて、砂湯のある暖かい屈斜路湖にでも移動したのでしょう。
 帰りは大通りのに戻らず、支流の仁々志別川添えの近道を通ることにしまして、少し走ったところでだった、氷が無い流れの中ほどで白鳥を見つけたので、直ぐに停めて良く見ると、白鳥たちは凍っていないところどころに、分かれて群れていたのでカメラに収め、内心ホットした気持ちで家に向かいました。

厚い氷で覆われた新釧路川

支流の仁々志別川に移動していた白鳥たち

同     上

同      上


餓死・・・?

2012-02-21 17:33:29 | 日々の雑記
今日の夕刊を見て・・・ビックリ!
 
 大きな見出しで{アパートに男女三遺体~餓死か病死}とありました。今どき六十代夫婦と三十代息子さんの三人が、揃って餓死するなんて信じられません。
 それも2ヶ月間も誰にも発見されなかったとは、どうやら電気とガスは停められ、この親子三人は水だけで暮らしていたようです。

 先だっても札幌でまだ若い姉妹が、そして釧路では年寄り夫婦が、誰にも知られずに死んでいたことがあったばかりなのに、いったいぜんたい行政は何をしているのだろうかと、腹立たしいばかりです。
 札幌の姉妹の場合は、一度だけとは云え役所の窓口に相談に行っていると言う、本当に何とかならなかったのだろうか。

 巷の噂では、生活保護のお金で毎日パチンコ通いを続けているとか・・・この時ばかりは、四六時中頭から離れぬ亡妻のことも忘れ、激しい怒りと遣る瀬無さに、暫し時を忘れておりました。


亡妻と歌

2012-02-15 17:23:34 | じゃこしか爺さんの想い出話

 亡妻は若い頃から歌好きで、日頃から炊事などの家事をしながら口ずさんでいました。
 音痴気味の私と違って、学生時代に全校生徒の前で独唱したと言うことで、
なかなかの歌上手でした。
 日頃口にして居る歌は懐メロが主でしたが、歌覚えがとても良くて、その折々の若い人たちの歌なども、いち早く覚えて台所などで口ずさんでいました。
 私たちが未だ若かった頃、歌覚えの悪い私に色々と歌を教えてくれたもので、
当時の流行歌などは亡妻から教えられたものが多く、今でもはっきりと覚えているのは流行歌ではありませんが、{おぼろ月夜}の2部合唱の部分です。
 もともと私が生まれ育ったところは、樺太の国境に近い田舎の炭砿町でしたから、輪唱は知っておりましたが、{おぼろ月夜}の歌に2部合唱があることはまったく知りませんでした。
 当時田舎者育ちの私には、{ハーモニー}なんていうそんな洒落れたものは知らなかったのです。
 亡妻と一緒に歌いました。もちろん亡妻が低音部分です。
 亡妻が歌い教えて呉れる歌は、どれも素晴らしく私を魅了し尽しました。
 中でも亡妻が良く歌って呉れたのが、アニーローリと組曲ペールギュントの{ソルベージの歌}でした特にソルベージの歌の一節・・・冬過ぎて春も過ぎ・・・は、今でもはっきりと想い出せます。

今年のヒヨドリ

2012-02-08 17:45:15 | 日々の雑記

 もう姿を見せても良い筈のヒヨドリが、月が替わって2月に入ってから数日も過ぎたのに、何故か姿を見せてくれません。
 今年の気温が例年よりかなり低目であることは確かですが、もともとが野生のヒヨドリですから、その影響は無いと思うのです。
 昨年は確か一月の半ば過ぎに、前年と同じように番いで現れて、餌箱のリンゴを交代で仲良く啄ばんでいたのでしたが・・・
 今年は時たま姿を見せるのですが、落ち着きが無くて枝から枝へと素早く飛び回るだけで、隣家の庭に近い餌箱へ近寄ろうともしないのです。
 それが先日のこと、その理由が分かったのです。それは下の写真でも分かるように、真っ黒な黒猫の親子が隣の庭木に登って遊んでいたのです。
 親の方はガラス越しの私に気付いたのか直ぐに下りてしまいましたが、仔猫だけは親猫の心配をよそに、木の上をあちこち動き回っているのです。
 
 隣の家の庭には数年前から、毛色の異なる数匹の猫を見掛けるようになり、その中に毎日のように現れる黒猫の番いがいました。
そして時おり、隣家の物置の屋根とか、塀の上から餌箱のヒヨドリを狙っていたことがあります。
何年か前のこと、その時の模様を{黒い悪魔}として、ブログ載せたことがあります。
きっとその猫のかたわれなのでしょう、どうやら仔を身ごもった方が、どうやら日当たりが良くて居心地のよさそうな隣家の庭に居つき、その物置の下で子猫を育てているに違いありません。
こうして{黒い悪魔}が四六時中うろついて居るようでは、この辺りは危険地帯となりましたから、幾ら気の強いヒヨドリでもそうは気軽に餌箱どころか、この辺りに近寄らないでしょう。
ヒヨドリの番いは一度姿を見せたきりで、以来全く姿を見せなくなりました、そしてまた別の隣ではリホームを始めましたから、今年のヒヨドリはもう絶望的でしょう。
 
 なおこれは余談ですが、昨年までブログに載せたヒヨドリの写真の中には、私が予約通院で家を空けている時に亡妻が撮って呉れたのが、少なからず混じっております。

黒い悪魔の子猫

今年のヒヨドリ(1)

同      上


日々の買物

2012-02-01 17:28:14 | 日々の雑記
     ※ 紛らしに 日々買物に 出掛けるが
         店々に残る 亡妻との想い出


 家でじっとしていると、思うことは亡き妻のことばかりで、暗い一日になってしまいます。
 と・・・いって外歩きでもと思っても今は冬の真っ最中で、今年は意地悪く一段と寒さが厳しくて、氷点下15度を下回る朝が続いております。
 朝の気温がそうですから、日中になったからと云っても氷点下の気温は変わりません。
 それに土地特有の強風が重なるのです。そしてその上道路はカチカチに凍れて、まるでスケートリンクそのものなのですから、まして私は年寄りの身、うかうかと外歩きも適えません。
 だからといって家の中ばかりに居ては、身体が鈍ってしまいますから、毎日の買物時を利用して大型店へ行くのです。
 買物は二の次として、その大型店の広いフロアー歩くのです。一・二階を通して歩けば結構な歩数になりますし、それに食品売り場も歩き回りますから、普段のウオーキングの歩数と余り変わらずこと足りるのです。
 
 こうして日々店を替えて歩いて居るのですが、噂によると、冬になると私を含めてそうした老人が増えるそうで、私のような老人を良く見かけます。
 確かに寒さ厳しい戸外を歩くよりは、程よく暖房が効いているうえに寒風にさらされることも、また滑って転倒する心配も無いわけですから、年寄りにとっては大型店のフロアーは最高なのです。
 
 それはいつもの様に大型店の二階を歩いていた時の事で、紳士用売り場でのことですが、一組の老夫婦を見掛けました。
 どうやら旦那さんのコートを選んでいたようで、奥さんが選び出したコートを旦那の着せて、姿見の前で微笑みながら何やら囁いて笑い合っていました。
 以前同じ売り場で亡妻と同じことをしながら、私の防寒コート選んだことが突然想い出されたとたんに、熱いものが一気にこみ上げて来ました。
 涙を堪え慌ててその場を離れました。