昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

文学碑・・・挽歌!

2005-05-15 22:17:36 | 日々の雑記
  昨日の夕方市内を一望に見下ろすことが出来る高台の公園を訪れた。公園と同じ場所に立つ「生涯学習センター」に来たついでに立ち寄っただけで、別に目的が有った訳でなくて、時間があった上にカメラを手にしていたので、公園だから、何か花でも咲いて居ないかな・・・軽い気持ちだった。
 
 公園内には人の姿は無く、芝生が若干芽吹いて色付く程度で、その他の木々は皆冬枯れのままで寒々としていた。内心やはり思ったとおりだとガッカリしながらも、眼下に広がる市街だけをカメラに収めて戻る事にしたのだったが、その途中で目にしたのが、写真下段の「原田康子の挽歌」の文学碑だった。
 迂闊のも釧路市出身の高名な作家「原田康子」の文学碑が此処にある事は、今の今まで知らなかったのです。

 昭和30年代初期に於いて、その著書「挽歌」と言えば余りにも有名で、映画化が二度もされている文学作品であることは周知のとおりです。
 私はその「挽歌」を買いもしたし、当然最初の映画化作品(昭和32年)「久我美子・森雅之・高峰三枝子など」を見ております。2回目の映画化(昭和51年)作品「秋吉久美子・仲代達也など」は勿論ですが、釧路市に転居しておりましたので、釧路川岸壁でのロケ現場を野次馬となって見ました。

 釧路市に転居した当時には、市内米町高台にある映画ゆかりの建物を訪れたり、ロケにも使われたという街中央にあった喫茶店に足を運んだ覚えがあります。何しろ初版1年目で70万部も売れたというのですから、当時としては空前のベストセラーだったのでしょう。他に「挽歌族」とか「挽歌スタイル」とかが生まれもしたし、釧路の観光ブームに大きく貢献した事は確かなことです。
     
                      挽歌の文学碑が建つ釧路市幣舞公園
                
                    幣舞公園から見下ろす幣舞橋と駅前大通り