昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

久しぶりの青空

2006-06-29 17:55:56 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 久しぶりに輝くばかりの青空を目にした。今朝起きて直ぐにカーテンを開けると、窓一杯に眩しいほどの青空が広がっていた。このところ梅雨時期のように続いていた長雨と連夜の雷雨は、まるで嘘のような晴天だった。
 前回このような青空を見たのは何時頃のことだったのか、まるで見当も付かないほどの昔のようにも思えた。そして半月以上もウォーキングに出掛けていないことに気付き、今日こそは絶対に出掛けるぞとばかりに、身支度を整えて早目に家を出た。

 さてその行き先だが、この折角の青空の下で近場では勿体無い、やはり遠出をしてタップリと歩いて来たいと、初めは湿原道路をと思ってみたのだが、この春先この道路沿いの農家の畑に親子連れの熊が現れたニュースを思い出した。
 まさか今頃までとは一端は打ち消したのだが、歩く人の少ないウイークデーはやはり避けるべきだと思い直して、桜以来の柳町公園に決めて車を走らせた。

 パークゴルフ場がある中央ゾーンの駐車場は予想通り一杯だったので、次のCゾーンまで足を延ばして歩き始めた。
 公園内には昨夜ばかりか長雨の名残りがあちこちに見られ、ちょっと草地に踏み込むと、シューズの半分が沈み込むほどの水が溜まっていた。
 しかし長雨が上がった公園は清々しい上に、頭上には青空が広がる様は絶好のウォーキング日和で、朝のテレビで観た暗いニュ-ス
「当て逃げ事故車から全裸の女性死体・住宅全焼三人死亡~三男が火を付けた」
のことなどスッカリ忘れ、久方ぶりのウォーキングを心行くまで楽しみ、更に緑豊かな草木に身も心も癒やされていた。

                久しぶりの青空

             花はこの「ヘメジョオン・・・?」だけだった。

                 同上の花弁

                この日和に誘われて飛んで来た蝶

                 遊具場もスッカリ水浸し


盆栽と慰藉

2006-06-27 17:58:01 | 日々の雑記
                  <釧路盆栽展その弐>

  大学生が絡まる拉致生き埋め事件で唖然とする中、今度は真っ昼間に起きた、身代金目的の女子学生の誘拐事件、子の世の中どうなっているのかさっぱり分かりません。
 なお大学生による集団暴行事件が連続して起きた事は、まだ記憶に新しいところだが、良識も前途もある大学生たちを斯くも暴走させるものは、一体全体何なのでしょうか。今更社会が悪いなどと云っても居られのでしょうがが・・・

そうかと思うと国の要職にある者が、途方も無いほどの高額な資産を持っていたとか・・・財産の所有事態はそれが高額であろうと無かろうと、それは少しの問題も無いことですが、利殖に絡む一連の事態は全く頂けない所業である筈です。どうやら本人は要職についての責任は、言葉だけで後は何も考えていないようです。誠に情けないことです。

この暗い世相を忘れようとして戸外の自然に触れようと思うのですが、雨と濃霧の毎日でそれも叶わず、かと云っても一番楽しみにしていた期待のサッカーは、残念ながら一次リーグで敗退して仕舞いました。

せめて先日撮って来た盆栽展の写真で癒やされようと思う次第です。正直云って現実からの逃避なのですが、老い先短い老人の繰り言とご勘弁下さい。

                  五葉松

                一位(オンコ)

                 さんざし

                 えごの木

                 北海道は日高つつじ

                 さつき

                 同上~さつきの花弁

 

第29回釧路市盆栽展

2006-06-25 18:30:22 | 日々の雑記
                 
                          <その壱>
釧路市の今年の盆栽展が先日開かれて、開催場所の市民文化会館が家から近いこともあって、雨の合い間を選んで出掛けて来ました。
 もう大分以前のこと、会場が職場の直ぐ近くだったので何気なく覘いたことから、毎年のように案内状が届くようになりました。もともと多少の興味は持っていたのでしたが、盆栽などはそれなりの趣味人か、或いは老人のすさび事と思っていましたから、わざわざ案内を貰いながら、迂闊にも顔を出すことを忘れた年も何度かありました。
 しかしここ数年は、現役引退したことから暇を持て余し、以前はビデオカメラを、最近はデジカメを手にして毎年顔を出すようにしています。
最初は盆栽そのものについては余り知識が無く、ただ茶道や華道などと同じように、日本古来の伝統文化なのだろうくらいにしか認識しておりませんでしたが、その後パソコンを始めたことから色々と知識を得るにつれて、深く興味を抱くようになりました。
 とは云っても生来手先の不器用さから、直接手掛けるような事は問題外で、ただただ観賞専門に徹しています。またパソコンであちこちの盆栽サイトを覘き見ては楽しんでおります。
 
 霧島深山つつじ

真柏

蝦夷松~出品中唯一東京展に出品されたものです。

さつきの花

同上の花弁

一位(いちい)こちらでは普通「おんこ」と読んでいます。


高齢者運転講習

2006-06-23 16:41:10 | 日々の雑記
 
 昨日高齢者運転講習に出席して来た。何しろ73歳にして初めてのことで、とにかく緊張の連続の3時間だった。
 
 講習内容は(1)座学講習~教本とビデオと(2)実技講習~機材による模擬運転・動体視力・夜間視力検査と実技運転からの、全体を合わせて実質3時間ビッシリの講習内容だった。受講生は男女合わせて50名が、私語も無く至って神妙である。
 車両や機材などの数の関係で、3人から5人が一組に分けられてそれぞれの講習を受けた。
 初めは実技運転で、3人が乗り込み開始された。試験場コースを走るのは資格取得以来のことである。懐かしさを覚えたがいざハンドルを持つと、横の講検査官が気になり、全身が強張るほどの緊張感にとらわれていた。

 時間が経つにつれて教室の雰囲気にも慣れて、やがて余分な緊張感は消えていた。初体験の機材によるシミュレーション運転は戸惑いこそあったが、それも慣れるに従って興味も加わり無難に済ませることができた。ただ視力検査では、動体視力はともかくとして、夜間視力は散々の結果だった。
 なにしろ初めに煌々とライトを目に当てて置いてから、一気に暗室状態の箱の中での視力検査である。目潰しされた上でのことだから、設問の輪の切れ目判別どころか、その輪の存在すら分からなかった。

 「明暗への順応が劣りますので、夜の運転には気をつけて下さい。」
との 検査官の言葉に思わず
 「真っ暗闇の夜は急に来るわけでもないし、またトンネルだって照明があるでしょう。」
反論が出掛かったがぐっと堪えた。

 そもそも6千余円を支払い、更に3時間もの時間をかけて受けたこの講習会は、一体全体何だったのだろうか。疑問ばかりが残った。何の為の講習でそこにはどんな意義が在るのかさっぱり分からなかった。誰からともなく周りから聴こえて来た、
「どうせ役人の天下り団体の資金稼ぎだろう」との穿った言葉は、的を射ているのかも知れない。

 それに73歳の私には、今後から優良運転者の特典が無くなり、次回から3年毎の更新となってしまった。それにはただただ当惑を覚え、直ぐには納得できないことだった。


暗い世相と花

2006-06-21 17:50:38 | 日々の雑記
 国中がサッカーW杯で大騒ぎの半面、悲惨な事件事故が後を立たず、テレビや新聞ニュース面を賑わしています。相変らず親殺し(奈良県での火災)子殺しが後を絶ちません。
 また今の世の中、何事も「金・金・金さえ在れば・・・」の風潮が、先頃まで人気絶頂のIT関連企業のトップが相次いで逮捕されたばかりなのに、今度は国の主要機関のトップが株で驚愕の利益を得たことが報じられました。
 当人にしてみれば些少な額かも知れませんが、多くの庶民にとっては途方も無いほどの数字であることは間違いないでしょう。

 聴くところによれば、小学生のうちから株式投資に血眼とのことですが、国の要職にある身ですらこの有様ですから、さも在りなん事と頷けます。

 ところでそんな暗いばかりの世の中ですが、我が家のチッポケな裏庭の「レンゲツツジ」が、この家の主を慰めんとばかりに、今年も一斉の花を咲かせて呉れました。どうやら今年の鈴蘭の不作を補うような良い咲きっぷりです。
 何処にでも在る花なのですが、我が家の物と思えば一入愛着が湧き何度でも見惚れてしまいます。そしてこれらの自然に触れることで救われてもいます。

約40年来慰謝して呉れる我が家の黄色と橙色の「レンゲツツジ}

同上

同上




黒百合と鈴蘭

2006-06-19 17:32:43 | 日々の雑記
 今朝目覚めたら、思いがけなく戸外が明るかった。しかも窓からは少しだが青空さえ見えていた。昨夜の予報では「一日中曇り」だったから、余り期待はしていなかったのだが・・・こんな期待はずれなら大歓迎です。
 しかしその青空も時が経つにつれて次第に曇り空に変わってしまったが、空に残った明るさからすると先ず雨の心配は無さそうでした。

 家の庭は家の周りの空き地を利用した、まさに猫の額に相応しい裏庭ですから、窓からでは全体が見られません。ただ居間の大戸から見られるのは、この度の長雨と風雨ですっかり散り果てた「ヨドガワツツジ」の花弁の残骸と、これから咲き始める「レンゲツツジ」の蕾です。それらは一時に花開こうと、大きく膨らみ色づいています。

 家の横の細長い場所の草木が気になり、久しぶりに庭に出て見ました。それは裏の物置への通路脇の50センチ幅に満たない細長いものです。
 其処には色々な草木が「殆どが雑草」が、見るからに所狭ましと植わっています。その中のスズランとクロユリが、何時の間にか今を見頃に咲いていました。

 クロユリはともかくスズランの方は、昨年の見事な咲き振りに比べてかなり貧弱でした。昨年はきっとスズランの当たり年だったのでしょう。そのように納得して寂しい咲き具合でしたが、「我が家の花」の年度別ファイルに、今年の分として保存するためにカメラに納めた次第です。
 
鈴蘭の葉と雑草の中でひっそりと咲く黒百合

アイヌ乙女の悲恋を秘めた黒百合の花弁

鈴蘭~花の数が昨年に比べてぐうーと寂しい




雨の日の写真整理

2006-06-17 18:33:54 | 日々の雑記
 このところ雨の日が続いている。本州方面は今まさに梅雨の季節で、あちこちで雨の被害などが取り沙汰されているようです。特に沖縄の中城村での民家を呑み込んだ土砂災害は、住宅が今にも崩れ落ちそうで、まさに目を覆うばかりの痛ましさで、心からお見舞い申し上げます。
 一般に北海道には梅雨はないとされていますが、その年よっていわゆる「エゾ梅雨」なるものものとも思われる長雨があります。近頃の長雨を思うと、今年がその「エゾ梅雨」に当るのではないかと、疑わしく思えるほどの雨が続いております。しかし幸いのことに当地は海岸沿いの平地だから、今のところ浸水の恐れは若干在るものの、土砂崩れの心配は先ずありません。
 ただ明日の日曜日も雨との予報ですから、きょうだい会の旅行から数えて、かれこれ約10日間も外歩きに出掛けられません。
 運動は家の中でそれなりにこなしておりますが、やはり何と云っても全身に陽射しを一杯に浴びてする戸外でのウォーキングとは異なり、何時の間にか身体一杯にイライラ感がたまってしまいます。
 この雨が明日にも続くかと思えば、全くガッカリです。しかしボヤイテ居るだけでは埒があきませんので、これも天の配剤とポジティブに切り替えて、きょうだい会での写真整理を思い立ちました。昨日今日と二日間みっちり掛けて、写真の印刷とデジカメの動画からのビデオとDVD作りに取り組み、後は明日の日曜日を利用して荷造りをして、休み明けに送るばかりの手筈と相成った次第です。

三大蟹の食べ放題が売り物の「湯元名水亭」

ホテルのパンフレットから拝借した三大蟹の写真

水泳が楽しめる大プールが在ってお子さんに大人気の「第二名水亭」




可愛い侵入者(invader)

2006-06-15 17:43:21 | 日々の雑記
 タイトルがやや大仰に過ぎましたが、タネを明かせば何のことは無くその侵入者とは、隣家の庭から蔓延って来た可愛いい草花のことです。
 同じ草花でも、根が頑丈で強かなタンポポに較べると、それはむしろ心から歓迎すべきものでした。
 もともと隣家の庭とは板塀一つで分けられて居るだけだったから、以前はともかく近頃ではそれらの木々が大きくなって、今ではお互いの家の庭に枝が張り出す始末なのですが、そこは物が花だけにお互いにいざこざを起こす事も無く、その季節ごとの花々を共に愛で楽しんで来た。

 この度も三日ほどの旅行とその疲れや、小雨霧雨が続いて庭に出る折がなかったので、まるで気が付かなかった。家の庭は決してそれほど広くも無く、まさに猫の額ほどに等しいのだが、手入れが行き渡らないだけに、小さな草花などの存在に気が突かないことが多々あります。

 今朝も近居の黒猫が素早く通り抜けて行った、古びた板塀の隅に目をやりながら目にしたのが、上の写真の花の色だった。外に出て塀越しに隣の庭を見ると、その花は隣家の庭の片隅に咲き誇っていた。しかしその名前は皆目見当が付かなかった。隣家の人に訊ねてみたが、何時の間にか咲き拡がった花なので、その名前までは全く知らないと云うことでした。
 それでパソコンを駆使して色々と探し回った結果、どうやら和名の「ヒメツルニチソウ」「ムラサキケマン」では無いだろうか・・・となった次第です。

和名ヒメツルニチソウ・見るからに可憐な姿だが、血止薬として利用される

同上

ムラサキケマン

   

兄弟会

2006-06-13 20:58:45 | 日々の雑記
 この度週末を利用して兄弟の旅行会を行った。道内に住むきょうだい四人と、男兄弟の夫々の連合いを合わせて六人である。
 これまでにも両親や兄たちの回忌法要の都度、きょうだいで近場の温泉地へ出掛けていたが、今回のように「兄弟会」と正式に名付けて、集まったのは今回が初めてのことである。

 共に七十歳を過ぎた現在、元気な内に年に一度は、夫々の地で会うことにしようとの話がもとで、とんとんと話が煮詰まり今回の運びとなった。そして初回のきょうだい会は、札幌の弟が幹事で羊蹄山の麓に在る「名水亭」で二泊することになった。
 先ず札幌駅に集まり、ホテルの専用バスで出掛けた。せっかくの初会のきょうだい会だったが、天候が悪く途中はずうっと雨で、展望を期待していた中山峠は霧に閉ざされ、更に所々の日陰には未だに雪が残っていた。

 札幌から近いうえにホテルのバスが利用できる温泉だけに、とかく混雑が心配されたが、折からの「よさこいソウラン祭り」が幸いして空いていた。食事も入浴ものんびりと楽しむ事が出来た。
評判の「三大蟹の食べ放題」を連夜堪能し、更に近くに建つ別館巡りと岩盤風呂を初 体験して来た。
 久々のきょうだいが集まり、食事にカラオケにと心ゆくまで楽しみ、誠に有意義であった。なお来年は私が幹事役となり釧路で行うことに決った。

中山峠の展望も生憎の霧で覆われていた。

もう既に6月も半ばと言うのに雪があちこちに残っていた。

鄙びて趣きのある別館(ほろほろ山荘)

山荘には自慢の岩盤風呂も在るが、これもその一つの岩風呂

第二別館の敷地ある建つ教会

折り良く一組の結婚式があって、清楚な花嫁さんが見られた。




鶴翔庵(釧路市鶴ヶ岱公園の茶室)

2006-06-08 17:34:35 | Weblog
 チューリップをタップリ楽しんだ帰りがけに、公園内の隅に草庵風の建物を目にして近寄った。如何にも物古びた佇まいからして、一見茶室と見て取れたが、この賑やかな公園の一画にあるとは思い掛けなかった。
 生来の好奇心(野次馬根性)旺盛な気質だけに、素通り出来ずに一寸覗いて見たくなって近寄ると、別段扉なども無くて出入りは自由だった。
 
 正面の「鶴ヶ岱日本庭園」の表札に誘われて、中ほどへ進むと目の前に庭園が現われた。石組みから玉砂利それに松を配した「枯山水」と見て取れた。

 茶室や茶の道のことなどには余り知識がなくて、せいぜい「千宗易=利休」と太閤さんとの経緯と、その孫が「千宗旦」である事くらいである。まして茶室のことになると、これまた知っているのは「草庵・書院・露地とにじり口」だけである。残念ながら施錠されていて内部は見られなかったが、造りの規模から草庵茶室だろうと思った。

 後日ブログ掲載を思い立って、この茶室の名前を電話で市の「公園緑地課」で訊ねたところ、「釧路鶴翔庵」と分かり、更に普段は管理人が閉められているが、申請することで自由に利用出来ると言うことだった。

 なお茶室の事については、単なる私の知ったかぶりで、間違った箇所が在ろうかと存じます。その点は心よりお詫び申します。どうぞご容赦下さい。

 庭園の正門{鶴ヶ岱日本庭園}

庭園{枯山水}

趣き豊かな門構えだが・・・表門か中門かな?

茶室正面・黒いところが「にじり口」と露地