昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

白鳥に餌を与える中学生

2008-02-29 21:46:50 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 川向こうのスーパーの午後からの時限特売に出掛けた帰りに、今年一番の温かさに誘われて、少し歩いて来ようと自転車道路道路へ向かった。そのついでに白鳥も気がかりだったので、仁々志別川の堤防道路を通って行くことした。
 先日来た時には氷が川面の所々にまだ残っていたのだったが、今日の今年一番の暖かさ(3月下旬並み)で融けてしまったのかほとんど見られなかった。
 そんな穏やかな川面にたくさんの白鳥たちに交じってマガモやカモメたちが、いつもよりが多く群れていた。
 マガモたちは今日の暖かさで水が温んだからであろうが、カモメたちの多いのには訳があった。
 この場所は、近くの中学校の通学路が直ぐ傍を通っているので、そこの生徒が下校中にたまたま白鳥を見つけたのだと思われるのですが、川岸まで下りて何かを投げ与えていたからなのだ。
 傍へ寄ってよく見ると、それはこの近くの住民たちが与えている食パンではなかった。どうやら給食パンの残りのようだった。カモメたちの狙いはまさにそれだったのである。
 野生の生き物に勝手に餌付けすることが、はたして良いことなのかどうかは疑問の残るところですが、何はともあれ餌を与える中学生と白鳥たちの光景がとてもほのぼのしていたので、カメラにおさめて来たしだいです。

給食で残したパンを与える中学生

近づけない幼鳥目掛けて投げようと大きくワインドアップ

いつもより多いマガモたち


大風のあとで・・・

2008-02-25 20:31:09 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 この度の低気圧による大風と大雪による被害は大きく、とくに交通機関への影響は甚大で、航空機の欠航はもとより鉄道の運休や道路の寸断など、測り知れないほどの被害を各地に残しました。
 高波や猛吹雪それに強風による死傷者の方もあり、まさに台風並の暴風雪の猛威があっと言う間に日本列島を襲った感があります。
 被害に遭われた多くの方々に、心からお見舞い申し上げるしだいです。

 当市内でも、最大瞬間風速が30メートルを超える強風が吹き荒れて、今にも屋根ごと吹き飛ばされるのでは無いかという、恐怖感で落ち着けない一夜を過ごしました。
 ただ予報にあった大雪の方だけは、市内にかぎってまったく無きにひとしい状態でしたからホット安堵したものです。
 その低気圧も遠く千島の海上へ過ぎ去った今日(月曜日)は、朝早くから快晴で気温(真冬日)こそ低かったものの、一昼夜吹き荒れていたあの強風はまるで嘘のように、裏庭の木々はそよぎともしませんでした。

 さて3日ぶりに出掛けた外歩きの帰りに、どうも白鳥たちのことが気懸りだったので、新釧路川と仁々志別川へまわって見ました。
 内心では、この低気圧を予測してすでに北へ帰っただろうと思いながらも、餌も充分に取れずに機を逸しているのでは・・・などとの心配もあったのです。
 まず新釧路川ですが、先日の暖気ですっかり綺麗に明けた川面は、川上から流されて来た氷で元の木阿弥状態でした。白鳥はただの一羽も居ませんでした。
 ところが次に行った仁々志別川には居たのです。しかし一見してまたその群の数からにしても、前のとは確かに違うとおもわれる群でした。
 おそらくは、北帰行の途中で今度の低気圧に邪魔されて帰りそびれた群なのでしょう。心なしかどこか元気の無い白鳥たち様子が、少しばかり心配でなりませんでした。

たったの一晩で川面一面が氷に覆われた新釧路川

何か元気のない白鳥の小さな群・・・マガモやカモメも交じっていた。


ふたたび雌阿寒岳・・・

2008-02-22 18:28:49 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 まさに二番煎じめいた話題ですが、先日の昼下がりのことで、老妻と二人で郊外の老人介護施設の見学に出かけた日の帰り道でした。
 雲こそ多少ありましたが、いつもの風が無いうえにとても暖かかでしたから、このまま家に戻ってしまうには、ちょっと勿体無いような気もして家とは逆の方向へ車を進めました。
 初めての住宅街でしたから、まわりのすてきな家に目を奪われながら走っていましたが、やがて家並みの外れに出てしまいました。
 
 一気に視界が開けて目の前には、広々した原野が広がっていたのです。そこで目にしたのは、雌阿寒岳の雄姿でした。思いがけない光景に、とっさに停車してしばらく見入ってしまいました。
 いつも思うことですが、「神のごと遠く姿をあらはせる・・・」まさにこの歌ピッタリの山の威容は、何度見ても飽きは来ません。
 そこにあるのはいつもと少しも変わらない雌阿寒ですが、見る度ごとに新しい感動に心を奪われてしまいます。
 出きればこの辺りに家を建てて、日がな雌阿寒を眺めていたいとの思いにもなりましたが、風を遮るもの一つ無いこの原野、特に阿寒颪の厳しさがふと脳裡をよぎりました。
 
 荒涼とした冬枯れの原野の遥かに望む雪の雌阿寒岳


待望の川明け

2008-02-18 20:25:34 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 今回も白鳥の話題ですが、何しろ北国のうえ時季が時季だけに目新しいネタも無く、まったく代わり映えしないのは充分に知りつつも、またまたブログに載せたしだいです。
 
 時季が時季だけのうえに、加齢のせいで活動範囲が極端に狭くなり、せいぜい出来ることは、その日その日のウォーキングのさいに行く近くの川巡りです。そして最近の日課となっているしだいです。

 今日のウォーキングもいつものように、仁々志別川と新釧路川の川巡りから始めたのですが、最初に行った仁々志別川の白鳥たちはまったく見当たりませんでした。白鳥たちはもう北へ帰る時季ですから、とうぜんそうなのだろうと、諦めはしたものの残念であり寂しいかぎりでした。
 ところが、次に行って新釧路川は先日まであれほど固く凍り付いていたのに、ものの見事に明けていたのでした。このところ珍しく3日ほど続いた暖気のせいかも知れません。そしてそればかりではなくて、その現われた川面には、仁々志別川にいたと思われる白鳥たちが全部こちらに来ていたのでした。
 やはり白鳥たちも狭い場所よりは、羽ばたきなども自由に泳ぎ回れるこの広い川の方がキット良いのでしょう。
 この白鳥たちは、仁々志別川ですっかり人馴れしたせいか、私が川岸に寄って行くと、餌でも貰えるのかとばかりに一斉に寄って来たのです。
 それは白鳥たちだけでなくて、周りにいたカモメまでが直ぐ近くに飛んで来るのです。

かなり遠くの川の中ほどに居た白鳥たちがいっせいに・・・

白鳥たちの中にちゃっかりとカモメが・・・


仁々志別川の白鳥

2008-02-14 18:29:15 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 この仁々志別川は、新釧路川の支流の一つですが、水源とか長さなどの詳しいことは分かりません。ただ川幅はいたって狭くて4~5メートルほどで、河口付近でもせいぜい10メートル程度ですが、一応は一級河川に指定されています。
 その流れの大半は、いつも利用している自転車道路に沿って、市内北西部の住宅街の中を流れ新釧路川に注いでいるのです。

 さて白鳥のことですが、いつものように橋のたもとに車を停めて歩き始めようした時でした。何げなく目をやった川下の上空で10数羽のカモメが、いつに無くはげしく上下を繰り返しているのです。
 カモメばかりでなくカラスも、さらにトンビさえも交じっていました。
たとえ一級河川と云っても住宅街の真ん中にあるのですから、家々から出される生ゴミを目当てに、日頃からカラスをはじめカモメが飛んでくるのは普通のことで、たいして珍しいことでは無いのですが、その数が20羽ほどにもなるのはかなり珍しいことです。
 どうせ暇を持て余している気軽な身分、そんな光景を目にしては歩きどころではなくなり、信号を待つ間ももどかしく道路を渡って、いつもとは逆の川下の堤防道路を駆け出していました。
 そこで目にしたのは、30羽に近い白鳥の群でした。そして近くの住宅からでも来たのか、老女二人が箱一杯に持ってきたパン屑を与えていたのです。その白鳥の群には、カモメばかりかマガも入り混じって、まかれたパン屑を取り合っていたのでした。
 それにしても、近くに住宅が立て込んで居るうえに、川幅が一番狭い場所なのに、どうしてこれほどの数の白鳥が来ているのだろうか。
 おそらくは新釧路川が今なお全面凍結しているからに違いありません。
それはさて置き、この光景を黙って見逃す手は無いとばかりに、とっさに土手を下りて撮って来たのが下の写真です。

 あまり写真がはっきりしないのは、撒き終らないうちにと焦っていたのと、カメラ技術の未熟さのせいでしよう。

白鳥の群に食パンを与えている二人の女性

食パンにありつこうと争奪戦に激しく参加するカモメ

一方ではマガモたちが遠慮が、端の方で落ちこぼれを待っているのがいじらしい


待たれる川明け

2008-02-12 17:31:48 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 「海明け」とは流氷が去って海面が現われることなのだそうですが、今一番待ち遠しいのは、海明けならぬ「新釧路川」の川明けです。何故なら昨年は大寒の真っ最中でも川面が凍れることがまったく無くて、多くの白鳥が飛来して目を楽しませて呉れました。
 しかし今年は、立春も過ぎてもう10日にもなると云うのに、川面は凍れあがったままで、肝心の川明けはいつになるのかまるで見当もつきません。
 まだ二月のなかばになったばかりの北国なのですから、それが当たりまえのことなのでしょうが、本州からの例年よりも早い梅などの花の便りを聞けば、せめて白鳥でも来てくれれば・・・と云う思いが日増しにつのって参ります。

 今日も買物に出たついでに、川面が見通せるところまで少し遠回りをして来ましたが、そんな期待とは裏腹に、いつも目にする氷に覆われて、人影一つ見当たらない殺風景な光景が広がるばかりでした。

 白鳥ばかりではなくて、いつもは早々と一月中に姿を見せるヒヨドリも姿を見せません。早くから餌台に蜜柑を置いているのですが、時おり姿を見せるのは留鳥のスズメの群だけで、肝心の渡り鳥たちはちっとも現われません。
 今年は雪が少ないので、きっと山などでの餌探しが容易に出来るからでしょう。

川の明けるのを期待して見に来るのですが・・・固く結氷したままの今年の新釧路川

下の写真は、昨年の同じ頃に撮った新釧路川の白鳥たち

家の木の餌台に蜜柑を置いて、首を長くして待っているのですが・・・

下の写真は、昨年の大寒中に家の裏で撮って、ブログに載せたものです。


公園で出あったワンちゃん

2008-02-08 18:53:52 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 確定申告書は今年もパソコンで早めに作りあげたので、受付が混雑しないうちに提出しようと、さっそく今日出掛けました。
 案の定駐車場も空いていたし、また受付にも並んで待っている人も無く直ぐに済ませることができました。
 思わぬ速さで終ってしまい何か得した気持ちでした。今日も外歩きを予定していましたから、家に戻ってからの身支度などの手間を省いて、何処か適当なところで少し歩いて帰ろうと思ったしだいです。そしてその途中の住宅街の小さな公園を目にしたので、脇に車を停めてとりあえず歩き始めたのです。

 大勢の子どもたちが歩いたと思われる雪道は、ほど良く踏み固められていてとても快適で歩きやすかった。
 このところずうっと続いている快晴のせいか、特に午前中の早いうちはいわゆる放射冷却現象とかで、立春は過ぎたというのに余寒などと呼ぶにはまったく相応しくない寒さが続いていたのですが、その寒気は昨日も今日もまったく同じで風が少ない分だけ、陽が高くなるにつれて緩和されてゆくのです。
 出掛けに寒さ対策のために背にしたカイロは、少し歩いただけでまったく不要、むしろ邪魔になるほどでしたから、すぐに外してしまいました。

 公園内には誰もいないと思っていたのでしたが、歩いている途中で犬連れの人と出合いました。初めはお婆さんで、小さな茶色の小型犬に赤い服を着せていたのですが、そのお婆さんの可愛がりようが一目で判りました。ともに歩きながらも、いかにも愛し気に優しくひっきりなしに話しかけているのです。
 そのあまりにも微笑ましさに、とても和まされてついついカメラを取り出していました。
 ちなみにその小型犬の名前は「ビリーちゃん」と云うそうですが、犬種と雌雄の別を聴くまでには気がまわりませんでした。
 次に出くわしたのが、飼い主の若い女性を手こずらすほど元気に走り回る柴犬でした。私を見つけるとさかんに尻尾を振りながら、人懐っこく近寄って来ます。
 名前を聞くと「ハナちゃん」と云うので、これは雌犬だと直ぐにわかりました。その愛らしさに惹かれて、これまたカメラに一枚頂戴したしだいです。

赤いちゃんちゃこがとても可愛かったビリーちゃん

飼い主の若い女性を引っ張り回していた元気な花ちゃん


白鳥の親子

2008-02-02 17:40:40 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 今朝の気温は、今冬2番目のマイナス17度まで下がったようです。
 朝早くから真っ青な空が窓越しに見えていたから、おそらく放射冷却現象だったのでしょう。
 しかも製紙工場の煙は今日も真っ直ぐに天に向かっていたので、先ず風の心配はまったくありません。今日もまた外歩きは間違いなくできるはずです。

 予想どおりに陽がのぼるにつれて気温は上ってお昼近くには、マイナス4度にまでになりましたので、さっそく外歩きに出掛けることにしました。
 行く先はやはり自転車道路です。なんと云っても先日の除雪のおかげで、轍や足跡のデコボコは少なくて歩き易いからです。

 歩き初めてから間もなく、道路沿いの川にうごめく白いものを見つけ、一旦堤防に下りて確認すると間違いなく白鳥でした。しかも親子連れで、川上に向かって泳いでいました。直ぐにカメラを向けたのですが、遠過ぎてはっきりしません。
 ちょっと急坂でしたが、思いきって土手を下りてゆくと白鳥たちも驚いたのでしょう、岸辺から遠ざかり幼鳥は岸辺の枯れ草に身を隠してしまいました。
 しかし川幅が狭いうえに、水面が出ている流れも少ない支流ですから、遠くまで逃げられません。程なくして幼鳥の居場所も分かり、カメラに納めて早々にその場を離れました。

 正月過ぎまでは、新釧路川にたくさん居たのですが、先日来の低気温で結氷してしまったので、今ではまったく姿を見せていませんでした。
 親子で渡って来たのでしょうが、目ざす川は結氷・・・キット行き暮れて住宅街の直ぐ傍の小川で休んでいたのでしょう。

堤防の端ギリギリまで出たのですが、遠過ぎて・・・

つがいの白鳥の親たち

岸辺の枯れ草の陰で見つけた幼鳥