昭和ひとケタ樺太生まれ

70代の「じゃこしか(麝香鹿)爺さん」が日々の雑感や思い出話をマイペースで綴ります。

ヒヨドリの水浴び

2008-03-30 20:58:06 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 夕べの予報では朝から曇りの筈だったのに、意外にも青空が広がりお陽さんが、部屋いっぱいに入り込んでいた。思いがけない自然の恵みの温もりに、早々とストーブを消した。
 そのお陽さんの温もりを奥の部屋にも入れようとして、カーテンと内窓を開けてときに目にしたのが、まったく思いがけないヒヨドリの水浴びでした。
 鳥類の水浴びは、「カラスの水浴び」などのように故事やことわざにもあるのですから、たいして珍しいことでは無いようです。
 現にスズメが、まとまった雨が降った翌日の堤防道路の水溜りで群れているのを、ウォーキングの折に何度か目にしています。
 しかし野鳥のヒヨドリが、人家の庭先の、しかも窓から幾らも離れていない場所での水浴には、本当に驚き目を疑いました。
 そしてこれは滅多に見られるものでは無いうえに、ブログには絶好の材料だと気付いたのです。
 このチャンスを逃してなるものかと、その時の素早い行動は、自分ながら驚くほどでした。
 先ずは、音を立てないようにと静かに後ずさりしてカメラを持ち出して窓辺に近付き、息を殺してシャッターを切った。
 映り具合を確かめる余裕などはまったく無く、ただヒヨドリが飛び立つ瞬間まで、ただひたすらにシャッターを押し続けたのです。
 それが下のしゃしんです。青空が出て陽も照っていたのですが、位置がおり悪くシャクナゲの木陰なっていたのと、窓ガラス越しのためにはっきりしませんでした。そんな写真なのですが、珍しいものだろうと一人合点して、あえて載せて次第です。

 なお一見コンクリート製の「つくばい」のようなものは、全部が天然石で出来た蒲鉾のすり身製造に使用する石臼です。
 外で金魚でも放して楽しもうと、知人の蒲鉾工場で不要になったものを貰って来たのですが、この界隈には野良猫が多いのを忘れていたために、その目論見はみごとに失敗してしまったのでした。
 一人ではとうてい動かすことも出来ないままに、その後ずうっと放ったらかしにしていました。
 ところが溜まった雨水が草花などの水遣りに便利なことから、これまで水桶がわりに使い続けて来たものなのです。

無心に水浴びをするヒヨドリ

水浴びの後羽を乾かすヒヨドリ・・・そしてまた水の中へ


思いがけない雪

2008-03-28 21:07:01 | 日々の雑記
 初めは時おり小雨に混じってぱらつく程度の雪だったが、夕方には若干白くなるほどになった。その後の気温は依然としてプラスを保っていたから、まさかこんなに降っていたとは思いもよらなかった。
 しかし考えてみれば、例年より暖かいとは云いながら、まだ三月なのです。昔ならこんなことは当たりまえのことで、かなり前のことになりますが、小学校の入学式当日にバスなどが止まるほどの大雪になったことさえありました。
 そのほかにも五月の下旬に雪が降り、各地の峠が普通になったこともありました。地球温暖化がすすむにつれて、そんなことも今は昔の想い出話と化してしまいましたが、あの時はおおいに驚き、また随分と慌てたものでした。

 先日の札幌方面での百十数年ぶりの気温もそうですが、欧米各地の異常気象現象には驚くどころか、今では途方も無い不気味さを感じます。
 たかがこれほどの雪になんと大げさなこと思われそうですが、私たちの地球は確実に破滅に向かっているのではないでしょうか。
 老い先短い私たちはともかく、子や孫たち更にその先のことなどを思い遣られてなりません。
 
 何はともあれこの雪で、順調に春に向かっていたのが、とんだ足止めを食った形で、せっかく色付いてきた木々の芽が色褪せてしまいました。

 明けてビックリ!裏庭のオンコ(イチイ)に積もる雪

せっかく色付き膨らみ掛けて来たツツジもシャクナゲも雪まみれ・・・

たったの三本ながらせっかく花が開きはじめたのに・・・元の硬い蕾に戻った福寿草


小さな春を探して

2008-03-26 20:42:24 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 道都札幌方面では百数年ぶりの暖かさが続いているようですが、何故かここ道東の河岸地域だけは、いつもと余り代わり映えのしない天候が続いています。
 強風が途絶えたと思ったら、ガス(海霧)が立ち込めたり霧雨になったりで、天候はさっぱり定まりません。
 さいわい今日は朝から青空が現われておりましたが、予報では「晴れ後曇り」だったので、雲やガスの出ないうちにと早めに出かけました。
 向かったのは自転車道路、今日は朝からいつもの風はまったく無くて、まさにウオーキング日和でしたから、歩くほどに身体も温もり、手袋などもまったく不要となりました。

 ※ 蕗の薹
 
 穏やかな日差しの下のんびりと、「小さな秋ならぬ・・・」小さな春を探してのブラブラ歩きを続けて、住宅街を遠く外れの地点まで来てしまいました。夏ならともかく、ともすれば冷たい風が前触れも無く吹いてくるので、この時分にはめったに足を延ばさない処だったのです。

 もともと疾患持ちの身体ですから、その遅々とした歩みは徘徊そのものですが、周りを見まわす目だけはまさに「鵜の目鷹の目」そのものです。
 そんな甲斐あってか、道路脇の枯れ草の中でやっと芽を出したばかりの「フキノトウ」を見つけました。
 その薄緑を見ているうちに、昨年娘が採ってきたのを「蕗味噌」や天ぷらにして食べたのを想い出し、口の中にじわりと生唾が湧いて来ました。

枯れ葉からやっと芽を出したフキノトウ

やや大きくなったフキノトウ


   ※ 雑草 

 一寸見には枯れ草ばかりと思いましたが、良くよく見るとその枯れ草の中に青いものが目に付きます。それは枯れ草に抱かれるようにして芽吹いている雑草の芽でした。確かな季節の移ろいが見られました。    



  ※ 福寿草
 
 歩きはじめて直ぐに目にした福寿草、先日ブログ載せた家からかなり離れたところに咲いていたものです。




浅春の阿寒連山

2008-03-23 20:45:23 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 朝から快晴だったが、昨日同様に10メートルを超える強風が吹き捲っていた。気温は予報どおりにかなり上がるらしいが、庭の木々の揺れかたからも時おり突風も吹いているのがわかった。
 昨日は一番暖かくなる頃合いを見計らって、お昼きっかりに河畔の遊歩道に出掛けたのだが、今日はどうしようかといろいろ迷った末に、やはり外歩きに出掛けることにした。
 無理して出掛けたのは、強風を伴いながらもこのところ続いている晴天は、明日あたりから崩れるようで、アメダス予報によれば雨や雪のマークが出ていたからだ。
 風がきつ過ぎて、たとえ歩くのは無理だったとしても、日光浴くらいは出来るだろうから、とにかくそれだけでも有難いことなのである。
 今日の風の吹き具合から見て、やはり河畔は少しきついだろうと、とりあえず住宅街の中にある自転車道路へ向かった。
 この風からして歩く人は少ないだろうと思って行ったのだが、やはり日曜日のせいか結構夫婦ずれが出ていた。その人たちに交じって歩きはじめたものの、心臓にやや欠陥のある身には耐えられず、500メートルの標識まで歩いたところで諦めて車に戻った。
 しかしこの暖かさからして直ぐに家に引き篭もるのは、いかにも残念に思えたので、日光浴かたがたドライブを思い立った。ガソリン高騰の折から勿体無いとは思ったが、陽に当たるのも老躯のためと走り続けた。
 吹く風は北風だったから、逆の運転席の窓を目一杯開け放って走らせたが、風はぜんぜん入って来ず、むしろ暖かく心地良かった。その心地良さに誘われて街外れまで足を延した。その先で目にしたのが、あらかた雪の消えてしまった、浅春の阿寒連山の姿だった。

家並みが途切れ、湿原の先遥か遠くに現われた浅春の阿寒連山

同じく浅春の雌阿寒岳

同じく浅春の雄阿寒岳


ようやくやって来たヒヨドリ

2008-03-20 20:43:48 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 昨年は、早々と一月のなかば過ぎに姿を見せてくれたヒヨドリですが、今年はどうしたわけかもう三月なかばになるというのに、そのかげさえ見せませんでした。
 積雪や気温は、昨年よりはずうっと条件が良い筈なのにです。きっと何かの異変でもあったのでしょう。
 ところが今日になって突然姿を見せたのです。先月のブログに載せたように、裏庭の餌台に蜜柑や林檎を置きかえて待っていた甲斐が、ようやく報われました。何しろ今年ようやく姿を現したヒヨドリでしたから、なにはともあれさっそくカメラにおさめたしだいです。
 しかしパソコンに取り入れたものの、現れたのが夕方近くのうえに、朝からの曇り日のせいで、あまりはっきりしませんでした。
 初めは1羽だけでしたが、まわりに野良のクロ猫などの姿もなかったからか、しばらくしてもう1羽が姿を見せて、こんどは交互に林檎を啄み始めました。
 そしてお互いが見張り役をつとめているのです。きっと番いのヒヨドリなのでしょう。やがて満足したのか、2羽仲良く飛び去って行きました。

ようやく姿を見せてくれたヒヨドリ 

今度は2羽で来て、交替で見張り役をしながら・・・


福寿草

2008-03-16 18:21:08 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 昨日の曇り日とことなり、朝から真っ青な空がどこまでも広がっていた。それに向かいの工場から上る煙の状態からも、外歩きにはとかく邪魔になる風も今のところは少ないようだ。絶好のウォーキング日和と言えそうだった。
  
 家を出て先ず向かう先はやはり河畔の遊歩道、先日予感したとおりに白鳥の姿はなかった。ただ潮が引いて現われた中洲には、数十羽のカモメが群れているだけだった。
 ここ暫らくは白鳥に惹かれて来ていた河畔だっただけに、彼らが北へ去ってしまった今は、きっぱりと方向転換して自転車道路へと向かった。

 久しぶりの自転車道路だった。
思うに此処を歩いたのは1月余りも前のことで、道路はもちろん周り一帯が雪に覆われていたのだったが、当たりまえのことにそれらの雪はすっかり消えていた。
 残雪はないものの、道路沿いの草むらは何の変哲もない枯れ草ばかりで、春一番に芽を出すフキノトウは、まだ時季が早いのかまったく見当たらない。
 実のところ、暖かさが続いていたから、あるいは住宅街の庭には福寿草でも咲いているかも知れないと、ひそかな期待もあって来たのだが、住宅街の外れ近くまで来ても、建ち並ぶ家々の庭は相変らずの枯れ色一色で、他に見るべきものはまったくなかった。
 今日は、ついに撮るものは何もなかったなぁ・・・と諦めて戻りかけた時でした、とある家の庭に咲く福寿草を見つけたのです。それはやっと咲きかけたばかりのようで、まだまだ丈は短かくて花びらも小さいものでしたが、その黄色い鮮やかさに目を奪われました。
 今年初めての花でした。如何に北国とは云えながら、市内には花屋もまたちょっとした植物園もありますから、ただ花を見るだけなら事欠きません。
 しかしどんなに高価な花であろうと、今日見た福寿草の新鮮さにはかないません。大仰ながら、まさに目も心も洗われるおもいでした。

 福寿草は、数こそわずかながら我が家の庭にもあるのですが、狭いうえに陽のあたらない場所なので、咲くのは当分先のことでしょう。

今年最初の野に咲く花の福寿草



もう間もなく旅立ちか・・・

2008-03-11 20:42:50 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 またまた性懲りもなく白鳥の話題ですが、悪しからず・・・!
 
 当地域は、このところ珍しくも4月中旬並みの暖かさかとかで、一日中がプラス気温の上に、日中の最高気温が7度にまで上がり、今年一番になりました。
 風はいつものようにあるものの、せっかくのこの暖かさ家にくすぶっている手は無いと、さっそくウォーキングに出かけることにした。
 今のこの時分、本州と違って何処へ行っても咲く花など一つも無く、雪はようやく消えたものの一面枯れ草ばかりです。
 どうせ何処へ行っても似たようなところなら、やはり白鳥たちがいる水辺を歩くのが一番と、河畔に向けて車を走らせた。河畔なら、たとえ白鳥が居なくとも、カモメたちがうるさいほど居るだろうしうまくゆけばマガモたちがいて、歩き疲れた時の癒しになってくれるだろう。
 それに先日見ることの出来た白い鳩たちの群や、遊歩道のまわりの雑木に沢山群れている正体不明の小鳥たちも見られるに違いないからだ。この小鳥たちは、少しもじっとしていて呉れないばかりか、微かな人の気配や足音で飛び去ってしまうほどに臆病だから、なかなかその正体がつかめません。
 一度だけうまい具合にカメラに撮ることが出来ましたが、パソコンでアップしても分かりませんでした。ただ頭の部分の色具合から、ヒヨドリでは無いかと思っただけです。

 さて肝心の白鳥ですが、前の日の群がまだそのまま残っていたのですが、ただ何となくせわしい様子なのです。前にはみんな思いおもいの姿勢でのんびりと雪の上に寝そべっていた白鳥たちは、一斉に風に向かって羽ばたくやら羽繕いをしているのです。
 いよいよ旅立つ日が来たのでしょうか。白鳥たちは、おそらく吹く風の温もりに、その日の近いのを感じとっているに違いありません。
 明日と言わず今夜にでも、気もとおくなるような遥か北の彼方を目ざして飛んで行く途中、羽を休めさせるために此処に下り立っただけかも知れません。
 明日はもう此処には居ないかも知れないだろうと思いながら、      たまたまにせよ何も無い冬枯れの季節に楽しませ、また癒してくれた白鳥たちに、そっと感謝をこめて「さよなら」を告げた。

長旅に備えてか・・・羽ばたきの練習をしている白鳥たち

同上


初め見た白い鳩

2008-03-08 20:39:49 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 先日のことで、やはり白鳥たちの様子を見ての帰りでした。
 遊歩道脇の草むらに数羽の鳩を目にした。野鳩が餌探しに来ているのだろうと、目の端にとどめていたのですが、突然枯れ草に残っていた雪の中から、突如現われた白い物体に目を瞠りました。
 初めは野良犬かとも思ったですが、それにしては小さすぎたので、次に野良猫・・・?と思ったのは、白い猫ならザラに居るからでした。
 ところが、まわりの肝心の鳩たち逃げも飛び立とうともせずに、逆にその中の1羽がすり寄って行くのです。
 私がそう思ったのは、多少離れたところから眺めていたせいでの、早合点であり見間違いだったのだとすぐに気付いたのです。

 白色の鳩の存在は、鳩にかぎらず、白いヘビやカラスにトンビなどのことも良く話題になりますが、これまでまったく見たことはありません。
 ただ白いヘビは神の使いであり、また吉兆として喜ばれています。私が初めて見たこの白鳩は、キット神の使いであって幸運をもたらしてくれるに違いないと、勝手にそう思うことにしたわけです。
 俄かに元気づいて、それまでの疲れも何処へやら・・・後は鼻歌まじりで予定の距離を歩ききって、おおいに満足して家に戻ったしだいです。

初めは野良犬か猫かと驚いたのですが・・・

寄り添って遠ざかってゆく白黒のつがい鳩


早々と釣り人が・・・

2008-03-05 20:48:27 | じゃこしか爺さんの見て歩る記
 待ちに待った3月に入ったので、外歩きもふんだんに出来るだろうと思っていたのだが、日中の気温こそプラスになるものの、予報の晴れに反して曇りがちの日が続いていた。その小雪混じりの5メートル前後の風が、時おり吹き荒れる日もあった。
 家の中での運動が3・4日も続くと、さすがに飽きて来るうえに、いささか滅入ってしまうので、とにかく戸外に出てみることにした。
 外に出ると、何よりも気になるのはやはり白鳥たちのこと、足は自ずと河畔に向かってしまう。向かう途中の橋の上からでは、白鳥らしきものはさっぱり見えなかったので、もうすでに北へ飛び立ったのだろうと思った。
 ところが河畔に来て見ると、白鳥はまだ留まっていた。しかし一目で前にいたのとは違う群で、その数も数羽に過ぎなかった。
 それにこの白鳥たちは、何故か水から上って河原の雪の上に蹲っていたのだった。そのせいで雪の白さに紛れて、遠くからでは見えなかったのだ。

 しかし私が次に目にしたのは、川べりに佇む人影でした。遠目でもはっきりと分かるほどの老人が、水際ギリギリに立っていたのです。
 さらに近付いて良く見ると釣り人で、手にした釣竿をしきりに上下させて、魚の当たりを確かめている風でした。初めは不審に思ったものの単なる釣り人と分かってホットした。

 老人が厚手の防寒着を着込み毛糸の帽子にマスクまでして、いったい何を釣ろうとしているのだろうか・・・何が釣れるのかと疑問は広がるばかりでした。
 だからと云って、近寄って直接聴くには未だ雪が残る河原の湿地帯であり、只でさえ足もとの覚束ない私にはとうてい無理と云うもので、写真を1枚失敬して、そのまま戻ってきたしだいです。
            
             

雪の上に蹲って休む白鳥たち         

川風に身を晒して釣りをする老人


マラソンに想う・・・

2008-03-02 20:43:15 | 日々の雑記
 私がマラソンに興味を持ったのは、確か小学4年生の頃だった想います。
余り身体の大きくない割には運動が好きで、当時子どもたちの中で人気のあった野球・剣道・柔道などに夢中になっていました。
 なお体操や陸上競技などは余り得意でなかったのですが、ただ長距離だけは好きで校舎まわりの競技や、スキーマラソンには良く参加したものです。その時呼吸法として教師から教えられたのが、いわゆる(吸うのを2回吐くのを2回のスゥスゥ~ハァハァ)といった感じでした。私たちは二呼吸法と呼んでいましたが、それが本当の名前なのかどうかは、今も判りません。

 ちなみに好きな往年のマラソン選手は、往年の男子選手君原健二・円谷幸吉・に始まり宗兄弟・谷口浩美・中山竹通などで、女子では高橋尚子・阿部友恵・千葉真子などの各選手です。
 なおマラソン選手ではないのですが、先の大阪国際女子マラソン(2008・1・27)に初挑戦した「福士加代子」選手の、あの底抜けに明るい笑顔に魅せられております。

 さて今日二日のお昼には「びわ湖毎日マラソン」の中継があるとのことで、この日ばかりは買物などの外出はせずにじっくり観戦しようと、実は数日前から計画立てていたのです。
 大のマラソン好きと自認す者としては、男子のオリンピック最終選考会を兼ねている今回だけは、絶対に見逃すことの出来ませんでした。

 今年の八月北京オリンピック(出場枠3名)の候補選手として、これまでに尾方剛選手(中国電力)と同じチームの佐藤敦之選手、それに先月の東京マラソンで2位(日本人トップ)の藤原新選手(JR東日本)の3人が上っています。
 中でも昨年福岡マラソンで佐藤敦之選手が7分台で3位(日本人トップ)の成績で断然優位に立っているのだが、はたして今大会でそこに食い込む選手が出て来るのかどうかが、今日の最大の見ものなのです。

 今大会の有力選手としては、招待選手の大崎智史(NTT西日本)佐藤智之(旭化成)、それに一般参加の藤原正和(ホンダ)選手などで、順位はもとより先の東京マラソンでの藤原新選手とのタイム差が問われるわけです。
 旭化成のファンである私としては、そこの選手に優勝してもらいたいのですが、今回参加した3人の中でも佐藤智之選手には是非とも勝って欲しかったのですが・・・。
 さて42、195キロの激走結果は、終始トップ集団の中にいて35キロ地点で抜け出たシャミ選手(カタール)が2時間8分23秒で優勝した。
 注目の五輪候補としての日本選手では、大崎選手が2時間8分36秒で3位(日本人トップ)の成績で、東京マラソンの藤原新選手の2時間8分40秒をわずかに上まわって代表選手を有力にした。
 私が応援していた旭化成の佐藤智之選手は、30キロ過ぎてからのトップ集団のスピードについて行けずに、7位に終ってしまった。また一般参加の藤原正和選手は、解説たちからも大いに期待されながらも9位だったとは、本人もさぞや不本意だったでしょう。