※雪をかぶったバラ。 クリック♪
朝リビングに出て 「おはよう」 と言うと、Nが 「雪が積もってるよ」
驚いて窓の外を見ると、我家のせまい庭がうっすらと白く染まっていた。
雪景色を見ると、幾つになってもナゼか胸がときめく
「私、今からベガホールの辺りまで行って写真撮ってくる♪」
すると隣の部屋で仕事をしていたNが、「え? そんならボクも行こう!」
久しぶりに意見がピッタリ合う。
急いで着替えてジャンパーを着て、さて、デジカメを持って・・・と、アレ? デジカメが無い。
散らかったテーブルの上を丁寧にかき分けて捜すが・・・やっぱり無い。
(あれ? バッグの中だったかなぁ)
バッグバッグと・・・あれ? バッグも無いぞ?? 変だなあ・・・
「ねえ、 私のバッグ知らない?」
「ハア? またぁ~???」
Nがウンザリしたような顔をする。
ダダダと2階に駆け上がって部屋を探すが・・無い。
洗面所、和室、トイレの前、テーブルの下、コタツのそば・・・・・何処にもない。
(おっかしいなぁ・・・あ、もしかして車の中!?)
Nと一緒に駐車場まで行く。
ドアを開けて前と後ろのシートを見るが・・・ここにも無い。
(変だなぁ、どこ行っちゃったんだろ)
きのう昆陽池で撮った写真はちゃんとPCに取り込んだのだから、少なくともカメラだけは絶対に家にあるはずなのだ。
「そーだ!! 私のケータイに電話入れてみてよ♪」
早速Nが自分のケータイで私のケータイを呼ぶ。
どこかから 「カッコー」 のメロディーが聞こえて来ないかと耳を澄ますが一向に聞こえて来ない。
「もう1回かけてよ」・・・・・・やっぱりダメだ。
バッグの中には、デジカメの他に、お正月用品買いだし用の資金も入っている。
だんだん目の前が暗くなって来た。
N 「よく考えてん! 他にどこかで置き忘れてない?」
うーん、他にねぇ・・・・昆陽池以外に行ったところと言えば・・・・あっ! HIRO?!
「でもさぁ、HIROでは忘れる事はないと思うよ、私・・」
「じゃあ他には?」
「うーん・・・・・やっぱりHIROしか考えられないかなぁ」
NにHIROの電話番号を調べてもらって電話をかける
「あ、モシモシ・・あの、きのうもしかして、そちらで忘れ物をしたかも知れないんですけど」
「ああ、カバンですね?」
Nにブツブツ言われながらもルンルン気分で早速 「HIRO」 へ向かう。
雪解けの道がキラキラとまぶしく輝いている。 心も晴々だ。
HIROに到着。
朝だと言うのに満席だった。
2,3分待ってカウンター席に座り、初めての 「モーニング」 を頼む。
私は普通のトーストセット、Nはフレンチトーストを注文。
きょうの日替わりコーヒーは 「ブラジル・シェパドン」
前回なかなか聞き取れなかった名前のコーヒーだ。
帰りのレジで改めてバッグの御礼を言うと、レジの女の子がサイコーの笑顔を返してくれた。
この笑顔こそが 「HIRO」 の魅力なのである
すがすがしい朝の空気の中を少し歩いてみたくなった。
「ねえ、また昆陽池にでも行こうか」
「ええっ? もうきょうはイイやん・・寒いし」
「う~ん・・・・あ!そしたらさぁ、『荒牧のバラ園』 は?」
「えー??」
「雪をかぶったバラなんてステキやん♪ なかなか無いよ、こんな時って!」
「ウ~ン・・じゃあ行こうか」
ブッブー
バラ園に到着。
正面に 「12月29日から1月4日まで休園」 と書かれている。
短いクサリが渡してあるだけなので、またいで入った。
広い芝生のグラウンドが広がり、その奥がバラ園になっているのだが、さすがにキチンと施錠されて入れないようになっている。
仕方がないので、グラウンド脇に少しだけ植えられたバラを撮って歩いた。
急激な寒さのせいか、ほとんどが茶色く傷んでいたり枯れたりしているが、それもまた風情があるなと思いつつ撮る。
太陽が高くなってきたせいか、背中がポカポカして気持ちがイイ。
でもきょうはあまり時間もないので、これで帰る事にする。
細く長く伸びる 「天神川」 の土手沿いを、白い息を吐きながら駐車場へと歩いた。
川っぷちの名も知らぬ大木が、冬の青空に向けて高く枝を伸ばしている。
その上を、冷たい空気を切り裂くように、鋭い鳴き声をあげて飛び交うヒヨドリ達。
冬の朝の、凛とした美しさを感じる瞬間だ。
家に戻ってホッと一息つく。
思いがけない冬の朝の一幕となった。
「忘れ物」 も、たまにはイイ物だ。
午後、Nは忘年会へ。
私は勇気をふりしぼってニガテの美容院へ行く。
バッサリ切った
おわり
朝リビングに出て 「おはよう」 と言うと、Nが 「雪が積もってるよ」
驚いて窓の外を見ると、我家のせまい庭がうっすらと白く染まっていた。
雪景色を見ると、幾つになってもナゼか胸がときめく
「私、今からベガホールの辺りまで行って写真撮ってくる♪」
すると隣の部屋で仕事をしていたNが、「え? そんならボクも行こう!」
久しぶりに意見がピッタリ合う。
急いで着替えてジャンパーを着て、さて、デジカメを持って・・・と、アレ? デジカメが無い。
散らかったテーブルの上を丁寧にかき分けて捜すが・・・やっぱり無い。
(あれ? バッグの中だったかなぁ)
バッグバッグと・・・あれ? バッグも無いぞ?? 変だなあ・・・
「ねえ、 私のバッグ知らない?」
「ハア? またぁ~???」
Nがウンザリしたような顔をする。
ダダダと2階に駆け上がって部屋を探すが・・無い。
洗面所、和室、トイレの前、テーブルの下、コタツのそば・・・・・何処にもない。
(おっかしいなぁ・・・あ、もしかして車の中!?)
Nと一緒に駐車場まで行く。
ドアを開けて前と後ろのシートを見るが・・・ここにも無い。
(変だなぁ、どこ行っちゃったんだろ)
きのう昆陽池で撮った写真はちゃんとPCに取り込んだのだから、少なくともカメラだけは絶対に家にあるはずなのだ。
「そーだ!! 私のケータイに電話入れてみてよ♪」
早速Nが自分のケータイで私のケータイを呼ぶ。
どこかから 「カッコー」 のメロディーが聞こえて来ないかと耳を澄ますが一向に聞こえて来ない。
「もう1回かけてよ」・・・・・・やっぱりダメだ。
バッグの中には、デジカメの他に、お正月用品買いだし用の資金も入っている。
だんだん目の前が暗くなって来た。
N 「よく考えてん! 他にどこかで置き忘れてない?」
うーん、他にねぇ・・・・昆陽池以外に行ったところと言えば・・・・あっ! HIRO?!
「でもさぁ、HIROでは忘れる事はないと思うよ、私・・」
「じゃあ他には?」
「うーん・・・・・やっぱりHIROしか考えられないかなぁ」
NにHIROの電話番号を調べてもらって電話をかける
「あ、モシモシ・・あの、きのうもしかして、そちらで忘れ物をしたかも知れないんですけど」
「ああ、カバンですね?」
Nにブツブツ言われながらもルンルン気分で早速 「HIRO」 へ向かう。
雪解けの道がキラキラとまぶしく輝いている。 心も晴々だ。
HIROに到着。
朝だと言うのに満席だった。
2,3分待ってカウンター席に座り、初めての 「モーニング」 を頼む。
私は普通のトーストセット、Nはフレンチトーストを注文。
きょうの日替わりコーヒーは 「ブラジル・シェパドン」
前回なかなか聞き取れなかった名前のコーヒーだ。
帰りのレジで改めてバッグの御礼を言うと、レジの女の子がサイコーの笑顔を返してくれた。
この笑顔こそが 「HIRO」 の魅力なのである
すがすがしい朝の空気の中を少し歩いてみたくなった。
「ねえ、また昆陽池にでも行こうか」
「ええっ? もうきょうはイイやん・・寒いし」
「う~ん・・・・あ!そしたらさぁ、『荒牧のバラ園』 は?」
「えー??」
「雪をかぶったバラなんてステキやん♪ なかなか無いよ、こんな時って!」
「ウ~ン・・じゃあ行こうか」
ブッブー
バラ園に到着。
正面に 「12月29日から1月4日まで休園」 と書かれている。
短いクサリが渡してあるだけなので、またいで入った。
広い芝生のグラウンドが広がり、その奥がバラ園になっているのだが、さすがにキチンと施錠されて入れないようになっている。
仕方がないので、グラウンド脇に少しだけ植えられたバラを撮って歩いた。
急激な寒さのせいか、ほとんどが茶色く傷んでいたり枯れたりしているが、それもまた風情があるなと思いつつ撮る。
太陽が高くなってきたせいか、背中がポカポカして気持ちがイイ。
でもきょうはあまり時間もないので、これで帰る事にする。
細く長く伸びる 「天神川」 の土手沿いを、白い息を吐きながら駐車場へと歩いた。
川っぷちの名も知らぬ大木が、冬の青空に向けて高く枝を伸ばしている。
その上を、冷たい空気を切り裂くように、鋭い鳴き声をあげて飛び交うヒヨドリ達。
冬の朝の、凛とした美しさを感じる瞬間だ。
家に戻ってホッと一息つく。
思いがけない冬の朝の一幕となった。
「忘れ物」 も、たまにはイイ物だ。
午後、Nは忘年会へ。
私は勇気をふりしぼってニガテの美容院へ行く。
バッサリ切った
おわり