ルンルンピアノ

ピアノ教室の子どもたちとの楽しい毎日。。。。。。

515      泣いた3歳児

2006-12-01 23:45:55 | Weblog
※先日、堺で行なわれた3彩TEN。
 この中で3人当てる事が出来れば、かなりの ‘通’?!
 クリック♪


午前中、例の親子のアパート前の路上で、何とホンモノの母息子が歩いて来るのに出くわした。
すれ違うのがやっとの細い道、その10メートルほど正面から、あの母息子が真っ直ぐこちらに向かって歩いて来るのだ。
高鳴る心臓を抑えつつ、ジロジロ見ないよう、怪しまれないよう、少しうつむき加減で歩く。

息子の前を歩くオバアサンは思っていたよりも大柄で、和服姿で杖をつきつつ、身体を揺らしながらバッタバッタという感じで歩いてくる。
そのすぐ後ろから、スーパーの袋らしき物を両手にぶら下げた息子が歩いていた。

すれ違いざま、スーパーの袋に鋭く視線を向けると、柿がいっぱい詰まっているようだった。
あれはミニコープではなく、参道入り口の 『ファーマーズ』 か、あるいは駅前の八百屋さんで買ったものだろう。
アパートのこたつの部屋で、親子そろってオイシそうに柿を食べる姿が目に浮かぶ。

すれ違ったあとチラと後ろを振り向くと、息子の方も軽くコチラに顔を向けたように感じ、あわてて駅の方へ視線をそらせた。

(もしかすると・・もしかすると・・向こうももう私の存在に気づいているのだろうか??

ああ、どうにかしてあの親子と仲良くなれないものだろうか!
ここまでタイミングを逸してしまうと、かえって声をかけにくい状態になってしまった。
あの息子が、柿の1つでもコロコロと落としてくれていればキッカケが掴めていたのに・・・残念だった


駅前に出ると、黒装束で托鉢姿のお坊さん達が10人ほどかたまって立って何やら打ち合わせ中のようだ。
何だろうと思いジッと見てみると、そばに立てられたノボリに 《歳末助け合い  宝塚佛教会》 と書いてある。

(そうか、きょうから12月なんだ。 つい最近まではワクワクする季節だったのに、今はそうでもなくなっちゃったなぁ・・) と、ボンヤリ考えるうちにナンだか暗くなってしまった


きょうは例の3歳児の日なので、午前中からずっと落ち着かない。
時計を見ながら、(あと4時間・・あと2時間・・あ~ぁ、あと50分) という具合。

5分前、3分前、2分前・・・あ、どこからか小さい子の声が聞こえて来る。
そのうち表の戸がガチャンと開き・・・やって来た・・・

レッスン室へ入るなり、イスによじ登ってピアノをバーンバーン。

「○○ちゃん、ご挨拶しようねー」

無視してバーンバーン

「ご挨拶しないとレッスン始まらないよー」

バーンバーン

「きょうはとってもキレイなクーピー使えるのになぁ」

やっとイスの横に立つ。  そしてご挨拶 (すでにこの時点でクタクタ)


きょうは 『ドレミじゃんけん』 から始める。
○○ちゃんはピアノの1番高い方のドレミから、私は1番低い方のドレミから、ジャンケンで勝った方が、「ドレミ~♪」 と弾きながら、早く中央のドレミに到達した方が勝ちというゲームなのだ。

○○ちゃんに限らず、小さい子相手のこのゲームの時は、もちろん私がわざとジャンケンに負けて相手に勝たせる。
だから、みんな小さい頃はこのゲームが結構お気に入りなのだ。

それが、きょうはナゼか私が勝ってしまう・・
○○ちゃんが何とか勝ちたい一心のため、いったん出したグーやチョキを、他の手に変えてしまうのが原因だったと思う。

2度ほど続けて私が勝ち中央付近へ進んでいくと、○○ちゃんがいきなり 「ダメッ!!」 と言って私の手をはねのける。
そして足で蹴ってくるので、さすがに 「あ、そんな事しちゃダメだよ、○○ちゃん」 と言うと、ムキになってもっとやって来た。
あげくの果てには、「イヤッ! もうやんない!!」

(しょうがないなぁ・・)と思い、何とかナダメすかしてもう1度ヤル気を起こさせる。
それからは私が勝ちそうな時は 「あ、トゲが刺さったからやり直し」 とか、「ちょっと待って・・何にしようかな」 とかゴマカしつつ、ヤットコサットコ○○ちゃんを勝利に導いた(この時点でかなりグロッキー)

そのあと音符カード遊びをする。
先週はケラケラ笑いながらやってくれたので、今週も同じような段取りでしようと楽しみにしていた。

ドとレのカードを、楽譜の陰から交互に出す。

「トットコトットコトットコ・・ほ~ら誰かなあ??」
「・・・・・ド!!」
「はい、アッタリィ~」・・・・・という具合。

ところがきょうは 「ミ」 が入った時点で様子がオカシくなってしまった。
3枚になって混同してしまったのだろう。
お得意の 「ド」 まで解らなくなってしまった。
自分でもその現状がわかっているのか、何を見せてもワザと 「レ」 としか答えない。

「○○ちゃん、これ○○ちゃんが1番好きなオンプだよ ほら、串ダンゴのオンプさん、なんだったっけ?」

「レ!」

「う~ん? レじゃないよぉ。  ホラホラこのオダンゴだよ~、○○ちゃん大好きだったでしょ?」

「レッ!!  レなの!!!」

「違うよ、レは頭がコッツンコで・・」 と言いかけると、「レなの! レなの!!」 と言いながらまた足で蹴って来る。
さすがに私もちょっとアタマに来てしまって、「○○ちゃん、そんな事したらもう次からレッスン出来ないよっ!」 と言うと、とうとうワァ~ンと泣き出してしまった。



仕方がないので、急遽クーピーを使って音符の色塗り。
ケロッと機嫌も治り、ニコニコしながら書く。
制服を着たまま、一生けんめいに色を塗る○○ちゃんの横顔を見ながら (きょうは幼稚園で疲れる事でもあったのかも知れないなぁ) と思った。

その後、計4人の幼稚園組みのレッスンを終えて下に降りると、Nは仕事に出たあとだった。

最後のオデンの残りを温めて1人の夕食。
夜の生徒もお休みだったので、ソファーに転がって 「ショップチャンネル」 を見る。
きょうは 『刻み生薬の薬湯風呂』 というのをやっていて、久しぶりに物凄く欲しくなってしまったが、グズグズしているうちに終わってしまった (でもあれは欲しかったなぁ・・)



おわり
コメント (11)
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