ポテト姫の気まぐれ雑記 part2

つれづれなるままに、気ままに綴るエッセイ集

ユニークな「魔笛」

2010-12-04 | 日記・エッセイ・コラム

 ある日、夜中にふと、目覚めてみると、ついたままのテレビで、有名なオペラ「魔笛」が、ちょうど始まろうとしているところでした。

 なぜ今ごろ? 今何時? 寝ぼけた頭で、ボー~っとしながら、見るとはなしに見ていると、なんとも、出演者たちの衣装に違和感が...。いや、違和感というより、むしろ「面白い」というか...。「魔笛」の衣装って、こんな感じだったっけ?

 何しろ、「王子」の恰好が、時代劇の若侍風な感じでした。すると、次の瞬間、なぜだか、「ピグモン」やら「バルタン星人」に似たヤツとか、昔よく見ていた怪獣たちが現れたのでした。

 何これ? 少し頭の中が冴えてきて、状況がわかってきたところによると、この「魔笛」は、かつて「ウルトラマン」などの特撮モノの監督などをやってきた人が演出したとかで、特にユニークな構成になっている作品だったようでした。

 テレビでは、劇場のライブ映像のハイライトシーンだけを抜粋して放送しているらしく、有難いことに、私の(多くの人の)「見たい、聴きたい」シーンばかりが流れてきました。二回に分けて放送された2回目のも見て、なんだか楽しい気分になってきました。

 「オペラ」は、日本国内ではどうも「敷居の高い」世界になってしまっているけれど、本来は「娯楽」的なもの。中でも「魔笛」は「ジング・シュピール」(ドイツ語)という種類の物語で、直訳すると「歌の遊び」。どちらかいうと、「おとぎ話」的な要素のある作品だから、こういう風に、ユニークな演出もありだなァと、しみじみ思ったのでした。

 夜の女王: 逆立ったホウキのようなヘアスタイル、 パミーナ姫: ゲームに出てくる「ピーチ姫」みたいなドレス、パパゲーノ: 「オズの魔法使い」に出てくるロボット? モノスタトス: 「スーパーサイヤ人」?...etc.

 でも、演奏は質の高い素晴らしいものでした。有名な「夜の女王のアリア」も、パミーナ姫のアリアも、聴き応えがありました。セリフは日本語、歌はドイツ語、と、多少チグハグでしたが、あの歌を日本語にするわけにはいかないのもよくわかるし、ナイスな選択だと思われました。

 最近は、生のオペラ鑑賞なども、ずっと行ってないけれど、やはりそういう機会も、作らないといけませんね。

ps. パミーナの歌が、特に素晴らしかったので、ちょっと調べてみたところ、やはりかなり定評のあるソプラノ歌手の方だったようです。「夜の女王」役の方も、この役に定評のある方でした。

 「夜の女王のアリア」を動画検索していると、こんなユニークなのも見つかりました。面白いので、載せておきます。 ①「初音ミク」が歌っているバージョン ②なぜだか、普通のポップス系バンドの伴奏で、ライブハウスみたいな所で歌っているバージョン

コメント (2)
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