蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

別冊チルチンびと 特集「ミツバチがくれる自然の恵みを生かす知恵--蜜ロウワックス誕生の秘話」

2013年08月02日 06時42分37秒 | 国産材啓蒙活動

▲別冊チルチンびと

ミツバチがくれる 自然の恵みを生かす知恵

「未晒し蜜ロウワックス」誕生秘話

発売当初に取材していただいた時の

記事が再編され、掲載されました。

耕太郎さんも「せっかく尾鷲まで取材に来ていただくのなら!」と意気込み

尾鷲ひのきプレカット協同組合様、畑中木工様、速水林業様 他

様々な会社のご案内をさせて頂きました。



▲11年前の記事です。懐かしい!夫婦2人で商いをしていた頃です。若い(笑)

この時、取材に来ていただいたライターさんは保谷野初子さん
取材中の質問がとても素晴らしく
出来上がった記事をみて感動した覚えがあります。
カメラマンは雑誌「山と渓谷」で有名なカメラマン三宅修さんのご子息三宅岳さん。
今思うと・・・素晴らしい方々に尾鷲へ来ていただきました。


▲保谷野初子さんの本
著書『水道がつぶれかかっている』(築地書館)は、
ダムなど過大な公共事業が水道事業を圧迫している
メカニズムを解明し大きな反響を呼びました。
『長野の「脱ダム」、なぜ?』(築地書館)では、
脱ダム政策の背景を解説し新たな水政策を提言されています。
保谷野さんにお会いするまで、「川」「水田」「ダム」などをキーワドにした
環境問題をまったく知りませんでした。



▲三宅修さん、三宅岳さんの本


今、改めて11年前に取材に来ていただいた時を思い起こし
当時の気持ちが蘇ってきました。


インフォグラフィック

2013年07月30日 10時52分57秒 | 国産材啓蒙活動
今月の初旬に電通「ウッドイノベーションフォーラム」にてパネリストとして
小川社が参加することになりプレゼン資料を作成しました。


BUT!
プレゼン資料を製作するのはド素人の私(小川百合子)
「大手企業さんや林野庁さんなどは、色々なデーターを基にグラフ化してくるだろう!」
「一体、どんなプレゼン資料なら興味をもっていただけるのだろうか??」
というところから煮詰めました。

一般の人からみて「私に話しかけてプレゼンしている!」といった感覚がえられる
資料を製作すれば関心を持っていただけるのでは????
と考え製作に移りました。


今回のフォーラムで、
林野庁は「10年後に国産材需要30%→50%へ伸ばす」
を目標に掲げると宣言しています。


小川社のパネルトークでは、山側(林業家)の問題をを解決し
消費者にとってもメリットのある商品をスピーチしました。
例えば木もちeーデッキの場合は・・・







こんな感じで・・・約45枚程度のスライドを流し
小川耕太郎が解説
木もちeーデッキという商品で、どれだけ国産杉が使われるのか?
ということは、今回のフォーラムではとっても重要なポイントです。
しかし、年間売上や木材出荷量を聞いても、
おバカな私にはいまひとつピンときません
しかし約4.5畳程度のウッドデッキで約1250個分と聞くと
・・・画像と数字が結びつき身体感覚で数字化できます
ウッドデッキにインターン生が座っているので
4.5畳がピンとこない方でも
イメージしやすいかと思います。

意識アクションへ


この手法をインフォグラフィックというそうです。
(もちろん、プロが手掛けるインフォグラフィックとは比較になりませんが
NGOグリーンピース様
原子力問題、海洋生態系保護、森林問題、地球規模で起きている環境問題を解決するために
意識→アクションに結びつけるために
Twitter FACEBOOK などのSNSを用いて発信し伝えていく
デジタル・コミュニケーション・スペシャリストがいらっしゃるそうです。


また電通様ではソーシャルデザインエンジンという組織で
社会問題を解決するためのコミュニケーションデザインをはじめています。



この分野・・・・技術的なコトは勉強中の段階ですが
小川社では少しでもわかりやすく
国産材についてお伝えできればと想い勉強中です
何歳になっても一生勉強
小川社の場合は、デジタルベースというより紙芝居的なモノを目指しますが
青臭いといわれようと
「10年後、国内木材自給率30%→50%」
想定して商いをすると・・・
発想を変える必要性もでてきます。
色々な角度から可能性を引出すことって面白いですよね。



「山はもう駄目だよ」「世の中どうしようもない」と嘆く気持ちも痛いほどよくわかりますが
ここは、グッと胆に銘じて


未来はe(イイ)社会




その木、どこの木?===木材利用ポイント対象商品のお知らせ===小川耕太郎∞百合子社

2013年07月12日 09時44分33秒 | 国産材啓蒙活動

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林野庁が7/1より木材利用ポイント事業をはじめました。
木材利用ポイント事業とは?
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地域材の適切な利用により、森林の適正な整備・保全、地球温暖化防止及び循環型社会の形成に貢献し、
農山漁村地域の振興に資することを目的としています。
対象地域材を活用した木造住宅の新築等、内装・外装の木質化工事
木材製品及び木質ペレットストーブ・
薪ストーブの購入の際に、木材利用ポイントを付与し、地域の農林水産品等と交換できる事業です。

木材利用ポイント事務局

簡単に言うと国産の杉、桧、松を利用してもらうために新築やリフォームで内装、外装に
それらの無垢材(一部複合製品)を使用したらポイントがついて指定の交換商品や寄付、木質工事
(ウッドデッキ、木製ブラインド、木の棚などの工事)に使用することができるという制度です。

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小川耕太郎∞百合子社の対象商品
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木もちeー外壁(産地:三重県熊野
蜜ロウワックス仕上げの紀州内装材(産地:紀州)

木材利用ポイント対象地域材の基準


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即時交換として木材ポイントが使えます
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残念ながら、木もちeーデッキ木製ブラインド「こかげ」
外装や内装には当てはまらないため
対象商品ではありません。しかし獲得した木材ポイント利用の中で即時交換という項目でお使いいただけます。


即時交換とは?

登録工事業者が工事請負契約に基づき、
ポイント発行対象工事と一体的に実施する別の木材を使用した工事に
ポイントを工事費用として充当することです。
一般の方にはかなりわかりにくい説明にも思われます。
詳しくは木材ポイント事務局にお問合せください。
即時交換詳細



今後も新しく情報が入ってきたらお知らせします

日本仕事百貨さんに小川耕太郎∞百合子社の求人を依頼しました。

2013年07月09日 14時35分19秒 | 国産材啓蒙活動
(以下は、日本仕事百貨さんのサイトより抜粋させていただきました)

このたび小川耕太郎∞百合子社では日本仕事百貨さんに求人を依頼しました。
日本仕事百貨とは?「生きるように働く」人のための求人サイトです。

給与や勤務地だけで検索しても埋もれてしまう、
でもきっと誰かが探している仕事を、職場を訪ねて
立ったときに感じられること、働いている人の思い、
仕事の大変なことををできるかぎり共有できるような、求人情報です。


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小川耕太郎∞百合子社では
+αの技術を加えた商品を生み出していくことで国産材需要を増やしていきます。
このたび国産材需要拡大のために
一緒になって働く仲間を募集しています!>


厚かましいお願いですがシェア拡散などご協力いただければ助かります
小川耕太郎∞百合子社FACEBOOK

スローガンから、行動へ。



尾鷲は働くだけでなく生活するにもイイところです。
独身者に限らず家庭を持たれている方も移住を考えてみませんか?
お気軽にお問合せください。

▲会社付近の三木里海岸


▲高台にある事務所付近からみる風景


木の経年変化を愉しむ

2013年07月08日 10時33分39秒 | 国産材啓蒙活動
よく「木の需要を高めるにはどうしたら良いと思いますか」
という質問を受けることがあります。

主人は「木の質感をそのまま生かした商品の開発や木の良さの伝え方」と答えています。
今日は「伝え方」のお話しをさせて頂きます。

▲築80年の我が家をリノベした写真です。

左のフローリングは施工したばかりなので
色も初々しいですよね。
この状態で、化学塗装やUV塗装をかけると
汚れもササッとひと吹きでキレイ!
傷がつきにくい 
経年による色変化も抑えられます。

「でも、本当にそれは木の愉しみ方なんだろうか?
木は傷や汚れも味わいになるのが良いのでは?」



写真右は蜜ロウワックスで塗布し3年後です。
蜜ロウワックスの塗膜は蜜ロウなので
かっちりした塗膜はできません。
しかし経年した木ほど、蜜ロウワックスを塗ると
ビックリするほど存在感を増します。
この風合いどう思われますか?
私どもはピッカピッカの家より、こんな風合いをなんとなく落ち着く家と思っています。
元製材屋だった主人は、小さいころから山仕事の人や製材所の人 目立て屋さん 運送屋さん
毎日いろいろな業種の人が家に行き来していたそうです。
そんな環境下で育ったせいか?そのような質感に着眼したのでしょう。



しかし、蜜ロウワックスを売り始めた当初は
「そんな不便なもの絶対売れない」
「商売をわかってない」
と言われ続けました。

▲これは駄目だと思い、蜜ロウワックスは施主さんへ直接PRする方法をとり育てていきました。

当時の時代背景

その結果・・・・

「施主様の要望なので」といった声も多くなりました。




なんでこんな話になったかというと
最近、小川社の「木もちeー外壁」のお問合せが多く、
「経年の色変化はどうなっていくのか」といった質問を受けます。

参考までに・・・・






季節が違うので陽射しによる色のみえ方もありますが
全体的に日の当たる場所はシルバーグレーへ
日陰の場所は濃い茶色に変わってきます。


コレを味わいとみるか?汚いとみるかは施主様の感性でもあります。
木材業界にコノを違いを説明できる人がいなかったというのが
ある意味木の需要が減少した理由のひとつかもしれません。


そんな中「R不動産」という会社に注目をしています。



ここはよそにない不動産を提供されます。
一般にムクの木はマンションなどに使わないのですが
「経年変化を愉しむマンションがあってもよい」ということで
マンションに無垢の木をつかっている物件も紹介されているとか。

▲不動産業だけでなく、独自のセレクトによるwebホームセンターのようなものも立ち上げています。

なんとここの社長はもと博報堂さんで働かれてから独立し起業したとか。
「現代の一般的先入観を変える」お仕事だっただけあり
さすが!表現もわかりやすい


「この木はねぇ~・・・3年くらいで飴色に変化するよ。」
「この木はねぇ~、経年変化はゆっくりだけど、艶が増すよ。」
「熊野杉の赤身はねぇ~雨に強いんだよ」
そんな材木屋さん、昔はいらっしゃったそうです。


お金には変えれれない、風合いや経年の美しさ。
経年変化風ではなく、経年変化を愉しむ。
「住まいを育てる価値」が
素材との愉しみ方を教えてくれるように思います。
自然建材は、買ったからすべての利便性の要望を果たしてくれるのではなく
その特徴と永く付き合うものなんですよね。
それを表現していくことが
木の需要を伸ばすことなんじゃないかな・・・と考えています。
無垢の木を表現する力・・・日々勉強中です













ウッド・イノベーション・フォーラムのお知らせ

2013年06月21日 13時20分37秒 | 国産材啓蒙活動




ご参加を希望される方は、小川社から詳細をFAXいたしますので、FAXにてご連絡くださいませ。
小川耕太郎∞百合子社 FAX0597-27-3390


■プログラム
1.【はじめに】 ( ‘05)
「なぜ、木材が今、注目されているのか~Wood Innovation の可能性と未来~」
株式会社電通ソーシャル・ソリユーション局長 畔柳 一典


2. 【基調講演 1】 ( ‘15)>「我が国の木材戦略~国産資源・地域材を活かす意昧~(仮)」
林野庁 木材利用課長 阿部 勲氏
3. 【基調講演 2 】 ( ‘15)
進む都市の木質化 拡がる可能性(仮)」
東京大学大学院農学主命科学研究科教授 安藤 直人氏

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4. 【パネルディスカッシヨン】

木材 × 住宅・都市
( ‘40)
住宅・住宅設備・リフオーム、そしてこれからの都市における国産材の可能性
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□パネリスト①  住友林業株式会社 東北復興支援室 兼 木化営業部 チームマネージャー 佐野惣吉氏

□パネリスト② 大和ハウス工業株式会社 住宅事業推進部 商品開発部 木造商品設計グループ 河野友弘氏

パネリスト③ (有)小川耕太郎∞百合子社  小川耕太郎氏

□パネリスト④ 林野庁林政部長 末松 広行氏

●◎●ファシリテータ-:ユニバーサルデザイン総合研究所所長 赤池 学氏

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5. 【パネルディスカッシヨンⅡ】( ‘40)
木材×新技術
新技術とアイデアで拡がる木のくらし
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□パネリスト① 「木村×最新科学技術」東京大学大学院農学生命科学研究科教授 安藤 直人氏

□パネリスト② 「木材×ファブリケーシヨン」Fablab Kamakura 渡辺 ゆうか氏

●◎●ファシリテータ-:ユニバーサル
デザイン総合研究所所長 赤池 学氏

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6. 【 Dentsu Wood Innovation Project の紹介】 (‘ 05)
株式会社電通ソーシャル・ソリユーション局環境プロジェク卜部 國重 亜希
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□展示コーナ- (15: 00から17 : 30)

※内容や登壇者は予告なく変更になる場合がございます 。

会場後方にて、現状の森林活用状況の情報、「木材利用ポイン卜」関連情報に加え、これまでに
「 Wood Innovation Project」で開発した製品やさまざまな企業・団体によって閣発された
森や木に関わる商品などを展示します 。


検索の世界

2013年04月12日 11時01分54秒 | 国産材啓蒙活動
会社を立ち上げた当時は
小川耕太郎∞百合子社
過疎地には珍しく若い人達が揃っている会社でした。
(過疎の町では40代も若者に入りますので・・・
昼間に三重県尾鷲市賀田町を歩くだけで
「あんた、学校の先生?」と
町の人から声をかけられるほど
この町には教員以外には
若い人が働いている姿をみることは珍しかったのです。



あれから15年。
小川社で働く年齢層は42から50歳になりました。
私も含め、コンピューター関係やモバイル系にうといメンバーです
しかし、YOUTUBEで自社の動画を検索すると
小川社の動画をご覧頂いている80%が
モバイル(コンピュータシステムへのリモート接続を前提とする
携帯用コンピュータ端末機器(スマホ、ノートパソコン、アイパッドなどのタブレット 他))でみています。




今日、PC・スマホサイトやアプリ情報サイトSSnews & search
「ミストデワックス」を検索したら、TOPに小川社のサイトがズラーと並び、
googleでもTOPに小川社のサイトが並ぶようになりビックリしました。



去年の4月に発売したミストデワックス
販売当初は「ミストデワックス」と検索すると
ヘアーワックスがズラーと並んでしました。
たった1年でこれだけ検索順位が変わるとは
この世界のスピードにビックリです。



本音をいうと・・・携帯電話すら持ち歩くのが嫌いな私ですが
時代の変化を感じ・・・3年前からホームページの更新を
できるだけするようになりました。
弊社のホームページの製作してもらっている
ディーグリーンさんは
ホームページにブログを組み入れるデザインを提案してくれたので
ブログなどでも検索にひっかかるようになり
それも検索でTOPにあがった原因だと思います。


小川社の基本は長い目で商品を育てることです。
と同時に小川社らしい情報を伝えること。
すこしづつではありますが、
時代にあった情報発信にも取り組んでいきたいと思います。


余談ですが・・・・
今、インターン生+小川社[木もちeーデッキ一般化プロジェクト]も専用サイトを製作しています。
木もちeーデッキの導入口として、一般の方々の窓口でありながら
営業にも使えるシステムを考えていただいています。
公開する日を楽しみに
日々、黙々と製作しています。
イロイロな層の方々に国産材に興味を持っていただけるような
サイトにしていきたいです。
これからも小川耕太郎∞百合子社を宜しくお願いします。

触覚と嗅覚で体感できる、尾鷲ヒノキ~耳かき&笛(コカリナ)

2011年06月06日 11時26分26秒 | 国産材啓蒙活動
体験学習 「森からの贈りもの~東紀州から木の音色を届けよう~」 IN熊野古道センター
先週の土曜日は、娘に付き合い、尾鷲ヒノキでつくる「コカリナ」をつくりにいってきました。



講  師:  コカリナ作り 黒田哲男氏
      コカリナ演奏 加藤恵美子氏


笛は、唇に直接触れますので、木の質感に対し敏感にキャッチできて面白いなーと思いました。

ソプラノコカリナは、お母さん指くらいのサイズなので

子どもでも気軽に持ち歩きできます。


▲様々な樹種からつくったコカリナが展示されていました。



 
▲写真左:かりん   写真右:くるみ


 
▲写真左:100年桜  写真右:梅


▲写真左:山武杉  写真右:イチイ


▲桃太郎


へーこんな木も使うんだと思ったのが、コレ! 「みかんの木」です。


丁度「どのように表現したら、一枚板や木に親しんでもらえるかな」と日々模索していたので

楽器を通して、樹種の違いの面白さを知ることがわかりとても勉強になりました。

そういえば、オークビレッジ様は樹種の違いによって音階をつくった木琴「森の合唱団」

という楽器を製作していたことを思い出しました。

遊びを通して、イロイロな樹種に触れる機会をつくっていたのかな~。




▲コカリナ製作風景  娘と同じくらいの子も参加していました。 高校生のグループも参加しています。


▲娘が製作したコカリナ

製作を終えると

自分でつくったコカリナで演奏するワークショップがありました。

講師の加藤恵美子様は、

保育園の園長をされていおり「子ども達に木の音色を体験させてあげたい」という想いから

コカリナ演奏をはじめたそうです。

コカリナ演奏は指を動かしますので、脳梗塞をされた方がリハビリとしてコカリナを始めた方もいらっしゃるとか。

コカリナ演奏のワークは無料でしたので、お舅さんも娘と一緒になって演奏を楽しみました。



昨日、テレビをみていたら吉田カバンの社長が

「昔の職人はバッグに選ぶ素材を舐めていた。吉田カバンのスタッフも素材を舐めて覚えさせる」

と話されていました。

そうやって考えてみると、木を舐めて素材の違いを体感することも、

木に親しみを感じる行為だと思いました。

そういった意味では、尾鷲ヒノキを体感する「コカリナ」の体験学習はとても奥が深かったように思います。





続いて 


尾鷲のCAFE スケールのご主人が製作した「樹齢100年~200年の枝でつくった ヒノキの耳かき」のお話です。

先日、cafeスケールにいくと

マスターが面白いお話を聞かせてくれました。

「速見林業さんから、樹齢100年~200年の枝をもらって、何かに使えないかな~と考え・・・こんなもの造っている」

といって見せてくれたのが耳かき。


▲マスターが一本一本手づくりでつくった 耳かき

木に沿って、形を考えるので

一本一本形が異なり

オブジェとしてみても興味深いものばかりでした。

         







樹齢100年~200年の枝だからこそ、年輪も緻密です。
 


耳垢をかく部分は、小さい面積ですが、耐久性が必要です。

マスターは伊勢などで名人がつくった竹の耳かきをみて、耳かきだったら成長がはやい竹より

尾鷲ヒノキのようにゆっくり成長した木の方がむいているのでは!

と思われたそうです。

確かに年輪の詰まった枝を見せてもらうと・・・・なるほどと思います。

マスターは枝の部分は、捨てることも多いという話を聞き

製作にかかられたそうです。

マスターは海山町で行われている「ものづくり勉強会」に参加されており、木で何をつくろうか?と考えていたそうです。

スケールのマスターは鉄のオブジェをつくるので有名です。

なんていうのか・・・・手でモノを考える感性が素晴らしい。

この耳かきをつくる作業は

たとえで言うと 仏像彫刻家の円空がつくった仏像と同じようなもの感じました。

なんというのか「こういうものを造る!」のではなく「木の流れに沿って、造形が出来上がる」行為に共通項があるような・・・・。

自然の造形美を手で触ると、なぜかとても癒され

そのうえ、ふぁ~とヒノキの香りを味わえます。

これは「香木彫刻 耳かき」といっても良いのでは。




イロイロな角度で見つめなおすと、

木の使い方や木に親しみを感じていただく 

可能性が広がることを知り

とても刺激になりました。

偶然日曜日には、遠いところから小川社の一枚板を求め、お客様がいらっしゃいました。

主人ほどでは無いですが、

私も一枚板の可能性にはまっているような気がします。




小川社の一枚板を使った施工例はコチラをどうぞ。

[設計はご主人]+[保育士の奥様の視点] ~小川社の一枚板を使った施工例 [前編]
[設計はご主人]+[保育士の奥様の視点] ~小川社の一枚板を使った施工例 [中編]
[設計はご主人]+[保育士の奥様の視点] ~小川社の一枚板を使った施工例 [後編]
丸京建設さんがつくった栃とカリンの一枚板

仕事の話

[縮杢を使った玄関]+[バイオリン]

ケヤキカウンター用 一枚板

象牙材でつくった建具

端材の活かし方にそれぞれの生き方が現れる?

国産ひのき集成材でつくる収納家具

知る人ぞ知る大川商店のケヤキ小割板

小川耕太郎が厳選した板を持ち、建具屋さんに製作依頼。~前半~ 
小川耕太郎厳選、一枚板でつくる建具~山武杉でつくる建具~(中篇) 
一本の丸太から何枚の建具がとれるのだろうか(後編)

製材から依頼し、建具をつくる。











山SUN通信をお届けしました。意外な業種様からのお問い合わせ!国産材の可能性にチャレンジします。

2010年12月01日 15時07分42秒 | 国産材啓蒙活動

▲小川社がだしている通信、山SUN通信15号

山SUN通信15号がお客様へ届き、多くのお問い合わせを頂いております。


今回は、国産材の新商品(国産木製ブラインド、梁桁材、木もちeー外壁の部材)を提案したからか?
意外なカーテンメーカー様や寝具メーカー様など
意外な業者様からも何件かお問い合わせを頂きました。



業種が違うと、発想が異なるのか!
「こんな風な商品を国産材でつくりたい」などのお問い合わせを頂きました。



小川社を立ち上げ12年。
「できるだけ固定観念をなくし国産材促進できるような商品開発をしたい!」
と願い努めてきましたが
まだまだ自分は柔軟性にかけていることがよくわかりました。
かって三波春夫さんが「お客様は神様でございます」といわれてましたが
まさにその通りです。
本当にお客様から学ぶことが多い毎日です。



裏を返せば、それだけ今まで気がつかなかった、
国産材の需要が多いということなのかもしれません。
国産材は外材に押されて売れない!のではなく
売れる要素を知らないだけだと謙虚に受け止めることが大切だと思いました。



今、主人は不燃加工の木材について色々調べていますが
これからも今の需要にあった国産材利用を考え、行動していきたいと思います。
様々な工夫を重ねがんばっていきます。
どうぞ、これからも色々なご意見をお聞かせいただければ光栄です。
今後とも宜しくお願いします。

6/20(日) 見学会

2010年07月01日 09時31分25秒 | 国産材啓蒙活動
昨日、cafeスケールさんから
「見学会どうでした。僕の知っている人でも4人ほどブログで感想書いていましたよ。」
と教えてもらいました。



早速、主人とみました。
ブログを書いてくれた方は皆30代。
地元の30代の方々に興味をもっていただき嬉しい限りです。





CAFE CREAM
 尾鷲市でまちづくりの拠点となっているCAFEのブログです。
 まちづくりをされている方ならではの感想をいただきました。ありがとうございます。



海山の材木屋
 紀北町海山区の製材屋さんです。
 製材屋さんならではのコメントを頂きました。ありがとうございます。


まろすけの徒然日記
 尾鷲市賀田町の若手市議会議員さんのブログです。
 



尾鷲の洋服屋さんアクイール
 ブログでも様々なファッションを提案されている洋服屋さんです。
 仕事でイロイロなデザインの洋服をみるからか?洋服屋さんならではの
 コメントを頂きました。


自分の中では【実験台の家】と読んでいるのですが(笑)
①国産材を無駄なく使う商品開発
②国産材に慣れ親しんでもらう場
③木の経年変化が見られる場
④尾鷲の職人さんの仕事が見られる場 
              他

①~④について【実験台の家】から提案できればと考えています。
個人的な考えですが
この家で「蜜ロウワックスを使って、積み木を再生する」など
自然素材を使って木のお手入れなどのワークショップも
やってみたいです。





とにかく最低10年は【実験台の家】は
ある意味で仮住まいと思って
疲れない程度の掃除婦にならなくては(笑)
家事をためるとエライので
朝起きたら10分間草取りをしています。
最初は三日坊主になるかな?と思いましたが一応一ヶ月続いています。
掃除が苦手な自分としては、【修行の家】です(笑)






余談ですが、
娘が4歳になったので
「お父さんとお母さんは、日本の木が売れるように
 頑張って仕事をつくっているんだよ。
 だからこの家は自分達の家でもあるけど、
 自分達が生活する糧でもあるから
 結ちゃんもお掃除を手伝ってね。」
 と伝えました。


最近、毎日保育園から帰ると
せっせと窓拭きをしてくれます。
子どもなりに親の仕事を理解してくれたのか?
それとも窓拭きに使う道具に
ハートキャッチプリキュアのシールを貼ったのが良かったのか?
高齢出産で娘を授かりましたので、
最低20年は継続できる会社へと成長していかないと(笑)
娘も大変です。(笑)



なにはともあれ
小川社の展示場と考え、リノベーションした家です。
見学大歓迎の文字のごとく
「迎える家」と「提案する家」にしていきます。
見学される場合、前もってご連絡をくださいね。