蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

D夫妻様が信州にIターンをして建てた家~信州産唐松を使い、伝統な工法で建てた板倉造りの家~

2010年10月30日 15時36分26秒 | 小川社の商品を使った施工例
首都圏で生まれ育ったD夫妻は信州の山に憧れてIターンされました。
「信州で家を建てるなら、県産材の家を」
と板倉の家を建てられました。

*板倉の家とは:溝を掘った柱と柱の間に暑さ30mmの無垢の板を落としこんで壁を造る工法。
 古くは正倉院の校倉造りや伊勢神宮と同じ工法



先日、小川社に施工写真が届きましたので
ご紹介させていただきます。まずは施主様のD家族様のお写真を

▲元気一杯の笑顔が印象的なD家族。建てられた家と同じようにおおらかでのびのびしたご家族です。


次に外観からご紹介します。

▲サワラ材(木曽産) 挽いたなり荒面の上にウッドロング・エコを塗っています。
 どっしりした風格が素敵な外観です。



▲見てください!この外壁の質感。





続いて内観です。
玄関を入ると地元の有明土をたたいた土間の上がり口からワンフロアのLDK。


▲吹き抜けの天井や松の太い梁は、どっしりした落ち着きのある憩いの場。子どもたちものびのび遊べそうですね。
 体育館的な開放感が魅力的


▲OPENキッチンなので、お母さんが料理をしている横で遊べます。奥様は安曇野の眺めをみながらお料理されるそうです。すばらしい!



▲絵本にでてきそうな寝室です。この窓から星を眺めたらアルプスの少女ハイジになった気分です。


▲子供部屋。秘密基地みたいで子供が好きそうな空間ですね。
 個室になりすぎない開放感も魅力的です。
 こんな空間で絵本を読めるなんて、うらやましい限りです。




この家の見学会が開催されます。
11/13(土z)14(日) 10:00~17:00迄

イベント
薪ストーブクッキング実演会
スローライフの憧れ。薪ストーブ!
ダッチオーブンを使ってお料理の実演&試食会

「ぬかくど釜」を味わう会
昭和初期に安曇野で活躍した「ぬかくど釜」お米のもみがらを燃料とするecoな炊飯器。
ご飯も格別な味わいです。


お菓子教室「まるる」
お子様連れ大歓迎。施主の奥様主催のお菓子教室。
TOYOの「3Dシンク」も体験できます。

詳しくは下記までお問い合わせください。
お問い合わせ先:0263-29-1890 ㈱スペースウェアハウス様
お急ぎの場合の問い合わせ先080-5146-1051 醍醐様

活版印刷

2010年10月29日 13時44分35秒 | 草木灰越前生漉奉書
数ヶ月前、岩野市兵衛さんの和紙を販売することになったという話を知人にしたところ、
知人の奥さんが「仕事を止めて、活版印刷を始めることになった」という。
「なぜ?」と尋ねたら、「活版印刷の美しさにほれてしまったから」らしい。


下記アドレスが活版印刷屋さん。
http://megropress.com/


「プリンターとは全然違う」ということなので、
「それなら、市兵衛さんの奉書を送るから私の名刺を作って。
 キレイなおねえちゃんに配るための特別な名刺にする。」とお願いしてあった。


結構前に市兵衛さんの紙を送って、名刺のデザインが決まらぬままでいたら
下のような写真が送られてきた。
活版印刷の写植した板と試し刷りした印刷物。送った奉書で作ってみたそうだ。








「美しい」のただ一言。震えてしまった。
なぜ、こんなに美しいものを日本人は大切にしないのだろうか?


岩野さんの奉書、長勝さんのノコギリ、
杉・ヒノキの木製ブラインドも本当に美しい。
価格は普及品に比べようが無いが、
選択の基準が価格だけというのは寂しいではないか。


早速、妻にデザインを考えて知人に連絡してとお願いした。
今妻は、「キレイなおねえちゃん用」とは知らないで、一生懸命デザインしている。


お願いだからカッコいいのにしてね。

長勝さんのノコギリでケヤキを切る。~広葉樹専用ー導突ノコギリ~

2010年10月26日 12時40分54秒 | 新商品_長勝さんノコギリ
13日~15日まで浜松、名古屋へ出張していました。
14日、浜松の鈴三材木店さんで展示会があったのです。
いつものように車一杯の荷物も積んで行ってきました。



木もちe-外壁、木製ブラインド、長勝鋸の反応が良かった。
これからが楽しみです。



帰ってくると、長勝さんから腰鋸と導突鋸が届いていた。
上が腰鋸。丸太を切るための鋸です。
弟が山仕事をしているので使ってもらおうと思っています。



でも、この形。鋸の身も厚くて怖いくらいです。
これでズコズコ切れるんだから判らない。





下が導突鋸。
建具屋さん、指物屋さんなどが細かい仕事をする時に使います。
広葉樹用にしてもらいました。



長勝さんにお礼の電話をすると
「導突鋸でケヤキを切ってみてくれ。」とのこと。
早速、倉庫からケヤキを持って来て切ってみました。





その切り口がこれです。
恐ろしい。木口がツルツルです。
ありえない。



大工さんでも、ここまで仕上げてくれと言われたら難儀するのではないだろうか?
それを、素人の私が切っただけでこれです。
恐るべき技術です。





長勝さんお勧めの「チップソー」も仕入れてきました。
(というか、頂いてきました。)



このチップソーの切れ味は、まだ試していません。
近くの製材所、プレカット工場、大工さんに試してもらおうと思っています。
長勝鋸H.Pは左バナーをクリック


藍染和紙も出来てきた。
長勝鋸も出来てきた。
木製ブラインドもジャパンホームショーに展示します。
新商品が続々と入荷します。



後は私が売り歩くだけ。
鬼の営業を始めます。

藍染奉書

2010年10月20日 13時49分16秒 | 草木灰越前生漉奉書
10月13日からの出張を終え、職場復帰です。
結構ハードでした。でも、充実していました。


13日午後6時越前着。
すぐに食事をして、大瀧神社に向かいました。
越前和紙の郷にある神社のお祭りの日でした。
(こういうのも運命を感じます。)


和紙のアドバイザー兼コーディネーター、吉井さんと7:30に待ち合わせでしたが、
早く着いたため先にお参りをしました。
お参りをして待ち合わせ場所に向かおうとすると
目の前に岩野市兵衛さんがいらっしゃる。
すぐにご挨拶して、大瀧神社の説明を受けました。
しばらくすると吉井さんもおみえになって、一緒に祭り見物です。




翌朝9:00に市兵衛さんの所にうかがう予定でした。
15分前には着くように自転車で向かいましたが、道案内役の吉井さんが道を間違えてしまう。
(そういえば、先回着た時も間違えていた。あー、そういえば地下鉄のすぐ上にある出版社へも行けなかった。)
1時間ほど漕いでも見つからず、結局電話しました。
全くあさっての方向に行っていて、ご長男の順市さんに迎えに来てもらって、先導車付で、自転車で、1時間以上かけて、ようやく到着。


漉き返し作業は始まっていました。
(吉井さん、これからは私が先を歩きます。よろしく。)




市兵衛さん曰く、「難しい。厚さが判らん。」
白い越前奉書なら透け具合で紙の厚さが判るそうですが、
藍を強くしてもらった今回の紙はほとんど「黒」に近く、
紙が透けないため、何度も確認しながら漉いていました。
夕方までかかって何とか57枚の漉き返しができました。


15日は朝からイチョウの板に漉き返した藍染奉書を貼り付けて、乾燥の工程に入ります。
もちろん、自転車は止めました。順市さんが自動車で迎えに来てくれたのです。
助かったー。




このようにイチョウの板に一枚ずつ貼り付けて、乾燥室にいれ乾燥させます。
良い紙になりますように。
市兵衛さんも気になって「夜は緊張して眠れんかった。」そうです。
人間国宝の方でも緊張するほど気を張って作業していただきました。


乾燥には約半日かかるということで、私と吉井さんは京都の「雅織工房」へ向かいました。
藍染の仕事を依頼するかどうか決めるためです。
藍染をどうするかは、また後日ご報告します。
雅織工房さんとのお話が終わって、私は「バンザイ同盟OB会」出席のため東京へ、
吉井さんは完成した藍染奉書の確認のため越前へとんぼ返りです。


下の写真が完成した藍染和紙と越前奉書。




桂離宮のように並べるとこうなります。




「どうじゃい。」
これ以上何も説明は要らないでしょう。
もう何枚か出荷したので、残りは約45枚です。


来冬には濃藍100枚、薄藍100枚程度を漉いてもらう予定です。
お楽しみに。

藍染奉書の漉きかえし

2010年10月12日 11時25分45秒 | 草木灰越前生漉奉書
岩野市兵衛さんから連絡が入りました。
紺九さんにお願いしていた「草木灰越前奉書」の藍染めが終了し、
染めた紙が市兵衛さんのところに届いたそうです。
以前よりも深い色になっているとの事でした。



さーて、漉きかえしの作業が14日、15日に決まりました。
明日から越前出張です。
ビデオ、カメラを用意して、
漉きかえしの様子を動画と写真に収めてこようと思っています。



漉きかえして乾燥し、今回の分およそ100枚(900mm×600mm/1枚)が完成です。
どんな仕上がりになるのかワクワクです。



15日の作業終了後には、
和紙の研究をしている吉井さんと共に京都の「雅織工房」さんに伺うことになりました。
藍染の仕事を「紺九」さんから「雅織工房」に変更する可能性もあるので、
私一人では「染」の判断が出来ないため、付いて行ってもらうのです。



この冬には、いよいよ一舟分の「草木灰越前奉書」を漉いていただくことになります。
その内の何枚を藍染めするかは未定ですが、
冬までに「染」の問題を解決しなくてはなりません。
どうなるやら・・・・・?



15日夜には東京です。
17日に早稲田大学ホームカミングデー(卒業25年目記念行事)というものがあり、
それに参加します。(私は1留なので正確には卒業24年です。)
1年生の時にはクラスがあったのですが、クラスの人間とは卒業後一度も会ってなくて、
クラス会も無かった。(早稲田はクラス会などしないそうです。まあ、そうだろうな。)
同じクラスだった人に会場で会えないかなと期待しています。



前日の16日は「バンザイ同盟」のOB会があります。
全国からバンザイの達人達が東京に集結です。
(ちなみに私は、世界にただ一人しかいないバンザイ10段です。
 1,458種類あるバンザイを全て出来るただ一人の男です。
 人間国宝を狙っています。)



16日夕方から高田馬場か渋谷で飲み会。
おそらく、どこかでバンザイの路上パフォーマンスをして、
いつものパターンだとその後は徹マンです。



でも、アラフィフではさすがに徹マンはキツイかな。
まあ、何はともあれ楽しみです。



久しぶりにバンザイの練習もしました。
トコトンはじけてきます。




雅織工房、桂離宮ほか

2010年10月05日 14時01分01秒 | 草木灰越前生漉奉書
9月30日、藍染のことをもっと知りたくて
京都にある「雅織工房」を訪ねました。
写真は工房と中西社長。


岩野市兵衛さんに漉いていただく「草木灰越前奉書」を藍に染めるのですが、
色々と悩んでいることがあり、相談に出かけたのです。



詳しく教えていただいて、次回和紙の研究家の方と一緒に再度伺うことにしました。



お話を伺っていると、天然藍100%で染めたジーンズがあるとのこと。
「ジャパンブルー」という名前で東京などで売っているそうです。
天然藍100%のジーンズ、見せていただきました。



す、ご、い。



値段を伺うと「東京のお店では38万円で売っています。」



38万円!!!!!!!!!!!!!!!



とても買える値段ではない。
でも、買っちゃいました。オーダーです。
なぜかは言えません。内緒だから絶対言えません。
解る方は解ると思いますが、私がお金持ちと言うわけではありません。
お店では38万円ということです。
だから、いくら聞かれてもいくらで買ったなんて言えませんってば。



翌10月1日は桂離宮の見学です。
11:00の予約でしたが、30分前には到着。一番乗りです。
ドキドキしながら受け付け前で待っていました。





11:00に受付をして、待合室に。
簡単な説明と注意事項を聞いて、さあ見学開始です。



これが松琴亭













たくさん写真を撮ってきました。
陽に当たっていない藍の部分も見せてくださいとお願いしましたが、
「それは出来ません。」の一言。残念ですが、しかたがありません。



折角の桂離宮だから、きちんと「観る」事をしたかったけれど、
今回は「山SUN通信」のために行ったので、写真を撮ることだけにしました。



かなりの枚数を撮ったので、良い通信が出来ると良いな。
後は妻任せです。



えっ、ジーンズの値段。
だから、言えませんって。
そのうち弊社で販売するかもしれませんから・・・・・・?