木もちe-デッキ日記

木もちe-デッキ、木もちe-外壁、蜜ロウワックス、ウッドロングエコなど使用したDIY日記

女王蜂のこと

2010-09-03 11:01:51 | 日記
今回は女王蜂の話です

みつばちは女王蜂を中心とし郡単位で行動します。
巣箱1箱に1匹いて必ずいます。
前回のブログに出てきましたポリネーション用の貸し出しは
1箱(巣板10枚)も必要ないので3~4枚くらいに小分けして
行われます。
当然女王蜂もその都度必要になるのでポリネーション用の需要が
増えるほど女王蜂も必要になります。
その為の女王蜂はほとんどが輸入されていることはご存知でしょうか
なんと年間1万匹もの数が輸入されているのです。
オーストラリアがほぼ占め残りはハワイなどです。
ところがオーストラリアからは2007年11月以降輸入がストップされて
しまったのです。
伝染病であるノゼマ病が発生したのです。
さらにハワイでもダニの発生が確認され輸入がストップされてしまったのです

蜂蜜を採集し、毎年少しずつ女王蜂を増やし、郡を広げるのでしたら
輸入に頼らずすんだかもしれませんがポリネーションの需要拡大により
事情が変わってきました。

ポリネーションが欠かせなくなった現在女王蜂の国内での自給自足の為
人工授精などの普及、沖縄など一年中暖かいところでの女王蜂専門の生産研究
など早急に求められています。

参考文献 吉田忠晴著 「ミツバチの不足と日本農業のこれから」
中村養蜂場さんから聞き取りをもとに書きました

みつばちが減り続けている

2010-09-03 09:06:35 | 日記
2年ほど前から蜜蜂が急激に減っているというニュースがテレビや新聞で
報道されているのを耳にされた方は多いと思います。
最初はアメリカから忽然と蜜蜂がいなくなったというニュース。
北米ではアーモンドやリンゴ、プラム、なしなどにみつばちによる花粉交配が
多く行われています。
日本では農作物に蜜蜂の花粉交配に使用されていることが多い為農家に貸し出す
蜜蜂が足りなくなり非常に困っていることが多くの方に知られるようになりました。

今回は蜜蜂による花粉交配のことについて

養蜂家の方はこの作業をポリネーションといいます。
代表的なものはハウスでのイチゴ栽培でしょう。
本来路地のイチゴ栽培は5月が旬です。
でも今は12月から始まり3月には終わりに近いです。
私が小さい頃(30年程前)はイチゴの大きさは今よりも小さく、酸っぱい物もあり
形も不揃いのこともありました。
今は品種改良の努力もありますが蜜蜂が花粉をしっかり奥まで運んでくれるので
形の良いものが多く出来るようになったのです。
ハウスという小さな場所で蜜蜂は動くので効率的にイチゴ全体を回って花粉の媒介を
してくれるのです。
他にも梅から始まりさくらんぼ、メロン、スイカ、なし、びわ、みかん、リンゴ、柿、
かぼちゃ、なす、きゅうり、とまと、菜種、ブロコッリーとハウス栽培だけでなく
露地栽培のものも多く蜜蜂受粉にお世話になっているものが多いのです。
皆さんも野菜や果物の段ボール箱に「みつばち交配」と書いてあるのをみたことがありませんか
みつばち交配の物はブランドとなり形がよく味もいいと認められるようになりました。

養蜂家の方も蜂蜜の収穫量が減り続けているためこのポリネーション用みつばちの貸し出しを\積極的に行ってきました。
しかし貸し出しとはいっても農作物の花粉交配が終わってしまうと外に捨てられることも多いのです。
みつばちは世話なしでは生きていけないのでみつばちが減り続けている今日は農家の方にもみつばちの
飼い方を養蜂家の方から教え、ポリネーション用のみつばちを自給自足まではいきませんが
少しずつでもすすめていかないと共倒れになるかもしれません。

養蜂業界は農業のようにJAなど組織が弱いので国や県からの支援が乏しく、みつばちが農作物にどれくらい貢献しているか担当者も知らないことが多いので抜本的な対策が出来ないのが現状です。

次回は女王蜂の話です。

参考文献 吉田忠晴著「ミツバチの不足と日本農業のこれから」

みかんの蜜

2010-08-24 16:01:38 | 日記
みかんの花です。
私が住んでいる尾鷲から熊野はみかんを初めとする柑橘の木が
あちこちにあり5月を過ぎるとみかんの甘く、爽やかな香りに包まれます。
ミツバチ達もいっせいに咲き出すのでせっせと通い、花粉を集めます。
みかん達の蜜は、温州みかんで有名な和歌山県有田郡で採蜜されます。
期間が短いので養蜂家の中村さんは泊り込みで作業を続けます。
取れたばかりのハチミツはまだ水分が多いのでさらさらとしていて
飲めるくらいです。柑橘特有の甘酸っぱい香りが漂い、喉越し後も
かすかに余韻が残ります。
またその色の美しさは黄金そのものです。
1月くらい缶で熟成させると味が締まり、多少粘度も出てきます。
1年後の蜜と新蜜を比べると印象ががらりと変わります。
明日は雑木山の蜜のことを・・・

新蜜はじまりました

2010-08-24 15:20:56 | 日記
新蜜発売開始のお知らせ

私達が販売しているハチミツは毎年お茶摘みの八十八夜の頃みかんの花が咲き始めてから
採蜜が始まります。
花の時期は短しでいつもは1週間くらいで終わるのですが
今年は咲きはじめてから気温が下がり2週間以上も咲いていました。
しかしミツバチ達は気温が下がったり雨が降ると花粉を取りにせっせと通わなくなるので
あまり蜜がたまりませんでした。
残念。
年々ハチミツの採れる量が少なくなり、気候の問題だけでなく2年ほど前からミツバチの生態も変化しているのかもしれません
販売量が限られるので年度中で品切れになる場合もあります。
申し訳ありませんがお早目のお求めをお奨めします。

はじめまして

2009-09-03 10:56:26 | 日記
ブログを開設して大分経つのにようやく始めることが出来ました。
このブログでは、私どもの商品を使用していただいたお客様の紹介や施工事例
私が自宅を修理する際商品を使用した事例、感想、その後など
好きな本
音楽

など書いていこうかと思います。
お付き合いのほど宜しくお願いします。

今回は愛読している雑誌について
coyote
コヨーテと読みます
学生時代愛読していたswitchの初期の流れを発展しているもので
特集の組み方も、言葉を大事にするところ、写真のセンスが好きです
今回気に入って記事は、山の畑-焼畑に関する文章でした。
雑誌から引用します
「不思議なことに、木の上層部を切り、火入れしないでほっておくと、林として展開しない。いつまでも同じ植生が続く。ところが、そこに火を入れて大根を作って、土地を痩せさせて放置した所は綺麗に林に戻っていく。高山植物と一緒で、荒地植物は環境で樹生が変わっていく」
一部省略
「最初荒地化したら、ワラビとかヨモギとかフキ、アザミが出てくる。これ4つとも山菜です。少し時間が経つとウドとかゼンマイも生えてくる。次にヤマイモも生えてくるし、アケビもブドウもなり始めて、三十年ぐらいでまた伐っていくというのが焼畑のサイクル」
引用終わり
この後も興味深い文章が掲載されているので気になる方は雑誌をごらん下さい

今の荒れ果てた山の風景と違い、昔(江戸時代ころ)は山の風景は異なっていたのが読み取れる。
ただ木材だけではなく、焼畑に大根やアワやヒエを植え(焼畑には税金がかからなかった)豊かだった。

山に入り、木を伐採し切り開いた後、焼畑をして再生していた。
まだ経験豊富な山のことを知り尽くしていた人が多かった時代の話。
今の荒れ果てた山を伐採してもその後の智恵は残っているのだろうか。