蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

小川耕太郎が厳選した板を持ち、建具屋さんに製作依頼。~前半~

2010年04月14日 14時21分20秒 | 一枚板


自邸のリフォームは「実験台の家」と称し
ほとんどの工程を職人さんに製作してもらいました。



例えば、その中のひとつ「建具」は、
地元の建具屋さんに手元にあった木材を渡し、
こういう形に仕上げてくださいと指定して製作してもらいました。

▲三重県尾鷲市馬越 高浜建具屋



正直に言うと、材と形は指定したけれど、
どんなイメージになるのかは自分でも分からなかった。



ただ、1階は和の材(秋田杉うづくり板)を使い、
和にも洋にも見えるようにしたかったので
建具桟を全てタモ材に統一することにした。



▲玄関をあがったスペースに収納建具 ●板:杉のうずくり 
●原板価格10,000円/建具1枚


▲一階の建具に使われた、杉のうずくり板。パレット全部で60,000円



玄関+靴箱+玄関から食堂へ入る引き違い建具→ドア作家の「幾何学堂」小坂さんが製作。
彼の作品は、とても重厚ですがそれに調和するように、
高浜さんの製作した収納建具ができました。


▲玄関から収納建具までの空間




▲玄関と食堂をしきる建具  ●板:チーク+タモ  
●原板価格 15,000円/建具1枚
この建具のチーク材は象嵌細工に使われる材で、1500枚を安く仕入れた。



▲食堂の収納建具 ●板:山武杉 ●原板価格 7,000円/建具1枚




▲食堂全体




▲玄関ホールからリビングに入る建具(幾何楽堂、小坂さん制作)と
 食堂とリビングの間を仕切る建具



明かりとりの為、半分ガラスを使用。
フローリングが多いので角を丸く加工し、洋風にも合うようにしてもらいました。
下半分は秋田杉のうずくり。



この建具は我が家の基本パターンです。シンプルな形なので制作費もリーズナブル。
この形は全部で9枚つくりました。●原板価格 5,000円/建具1枚(ガラスを除く)



▲リビングと和室を仕切る建具


▲閉めるとこんな感じになります。●板:秋田杉のうずくり タモ(格子)
●原板価格 12,500円/建具1枚



建具の材は私の厳選材。おおまかな形状は百合子が建具屋さんと打ち合わせをして決めました。
打ち合わせのときに、参考にした雑誌は「東京人」「チルチンびと」です。




以前、雑誌で「新居に購入するソファーの予算30万が一番人気。」という記事がありました。
我が家は今は家具はいらない。その予算で建具を手作りでつくってもらいました。
家具に比べると、建具はかなり安くすみます。
(もちろんデザインによって費用は異なります)



空間の印象がガラっとかわり、建具を閉めると
エネルギーコストも抑えられますので
結構、実用的です。



家をリフォームして思ったのですが
インテリア感覚で、
好きな板をもって地域の職人さんに
好きな建具をつくってもらう!くらいの
気軽な窓口があってもいいのではと思います。
町の職人さんの技術を、家の一部でも生かしたい。



そこで小川邸では、前もってお電話をいただいた方に限り
家を見学することを考えています。
只今準備中です。


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