蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

自然乾燥の梁桁材

2010年04月06日 09時26分57秒 | 新商品_樹齢115年生の自然乾燥の梁桁

昨年秋に伐採し、先月まで山で葉枯らししていた丸太の荒挽き製材が始まった。
荒引きした材は弊社倉庫で保管され、自然乾燥の後、
住宅用梁桁材として販売することになっている。



この木は4~5ヶ月葉枯らししたけれども充分に乾いていない。
やはりこれだけ年の食った(高樹齢の)木はそう簡単には乾いてくれない。
自然乾燥材として販売するには1年以上寝かさなければならないように思う。



夏までには、数百本の在庫が並ぶことになり、
在庫管理や資金の面が心配だけれど、
やり始めた以上、中途半端な材は出せない。
数年かけてでもやるしかない。






先日、製材をしてもらっている花尻製材にも様子を見に行ってきた。
そこに置かれている材を観てビックリ。
特注品の長尺材である。



写真を見て、お解りいただけるだろうか?







ブルーシートに包まれている材は、ヒノキ8mの8寸(24cm)角大黒柱。
その下が、13mの棟木・母屋・軒桁である。



実は、13mの材をこれだけ真っ直ぐに製材することは凄く難しいのだ。



こういう材を扱ったことのある製材や材木屋さん、
大工さんでないと分からないと思うが、
13mもある材は、ほとんどどこかで曲がってしまう。



大きな節のところで折れ曲がるようになるか、
弧を描くように反ってしまうのだ。



製材担当の花尻大作さんが、癖を見抜き、
癖を取るように上手く製材するので、これだけ真っ直ぐの材が出来るのだ。



私の表現力ではその凄さが伝わらないかもしれないが、
本当に凄いことなんです。



この方が梁桁材をすべて製材してくれる。
丸太の品質は言うこと無し。
後は、私がきちんとこの材のよさを伝えて販売できるかどうかに
全てが懸かっている。



頑張らねば。