蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

インフォグラフィック

2013年07月30日 10時52分57秒 | 国産材啓蒙活動
今月の初旬に電通「ウッドイノベーションフォーラム」にてパネリストとして
小川社が参加することになりプレゼン資料を作成しました。


BUT!
プレゼン資料を製作するのはド素人の私(小川百合子)
「大手企業さんや林野庁さんなどは、色々なデーターを基にグラフ化してくるだろう!」
「一体、どんなプレゼン資料なら興味をもっていただけるのだろうか??」
というところから煮詰めました。

一般の人からみて「私に話しかけてプレゼンしている!」といった感覚がえられる
資料を製作すれば関心を持っていただけるのでは????
と考え製作に移りました。


今回のフォーラムで、
林野庁は「10年後に国産材需要30%→50%へ伸ばす」
を目標に掲げると宣言しています。


小川社のパネルトークでは、山側(林業家)の問題をを解決し
消費者にとってもメリットのある商品をスピーチしました。
例えば木もちeーデッキの場合は・・・







こんな感じで・・・約45枚程度のスライドを流し
小川耕太郎が解説
木もちeーデッキという商品で、どれだけ国産杉が使われるのか?
ということは、今回のフォーラムではとっても重要なポイントです。
しかし、年間売上や木材出荷量を聞いても、
おバカな私にはいまひとつピンときません
しかし約4.5畳程度のウッドデッキで約1250個分と聞くと
・・・画像と数字が結びつき身体感覚で数字化できます
ウッドデッキにインターン生が座っているので
4.5畳がピンとこない方でも
イメージしやすいかと思います。

意識アクションへ


この手法をインフォグラフィックというそうです。
(もちろん、プロが手掛けるインフォグラフィックとは比較になりませんが
NGOグリーンピース様
原子力問題、海洋生態系保護、森林問題、地球規模で起きている環境問題を解決するために
意識→アクションに結びつけるために
Twitter FACEBOOK などのSNSを用いて発信し伝えていく
デジタル・コミュニケーション・スペシャリストがいらっしゃるそうです。


また電通様ではソーシャルデザインエンジンという組織で
社会問題を解決するためのコミュニケーションデザインをはじめています。



この分野・・・・技術的なコトは勉強中の段階ですが
小川社では少しでもわかりやすく
国産材についてお伝えできればと想い勉強中です
何歳になっても一生勉強
小川社の場合は、デジタルベースというより紙芝居的なモノを目指しますが
青臭いといわれようと
「10年後、国内木材自給率30%→50%」
想定して商いをすると・・・
発想を変える必要性もでてきます。
色々な角度から可能性を引出すことって面白いですよね。



「山はもう駄目だよ」「世の中どうしようもない」と嘆く気持ちも痛いほどよくわかりますが
ここは、グッと胆に銘じて


未来はe(イイ)社会




インテリア感覚で 節電を愉しむ。

2013年07月27日 06時10分53秒 | 小川社の商品を使った施工例

暑い日が続きますね。
我が家では極力冷房に頼らない生活しています。


冷房に頼らないということは
なんらかの工夫をしないと・・・
暑くて昼間に仕事はできません


暑さ対策で一番良かったのが
木製ブラインド”こかげ”をとりつけたこと。
この部屋(ダイビングじゃなくてダイニング)は、かなり西日がキツイ
そのうえ窓の外は人一人くらいしか通れないほどの狭い道ですが、
意外にも熊野古道客の参拝客が多い・・・・。
だから窓を開けるにもちょっと気がひけます。
そこで!ブラインドで目隠しようと考え
ブラインドをとりつけました。
たかがブラインド。でもブラインドを選ぶとかなりの節電効果が得られます。


なぜ?木製ブラインドで節電できるの


▲木の表面を顕微鏡でみると、ミクロの凹凸があり、
この凹凸が陽射しを分散してくれます。また紫外線も吸収をすると云われています。


木の性能をそのまま生かすために、
小川社では蜜ロウワックス仕上げ+柾目板を使ったブラインドを扱っています。
化学塗装仕上げでは、凹凸が失われてしまうため、光を分散することができません。)
詳しくは↓動画をご覧ください(時間:約3分)






見た目の涼しさもプラス!
夏は、娘の描いたアホウ鳥の絵十石ころを飾り、
イメージとしては・・・海辺の風景という感じです。

インテリア感覚で節電を楽しんでみませんか?

木製ブラインド こかげ


話が飛びますが
娘は絵本作家 鈴木まもるさんが大好きです。鈴木まもるさんが鳥の絵本で有名な方です。
鈴木さんのブログでは、世界をまたいで観察された鳥の巣研究レポートも面白い!
娘の鳥好きに影響され、我が家ではかなり高性能な双眼鏡まであります。
初夏から渡り鳥が日本にわたってくるので、夏しかみれない鳥もあります。


話が脱線しました
室内も室外も夏を楽しみながら暮らすのも、楽しいものです。
皆さんはどんな楽しみ方をされていますか?


桜のカウンター(3m材)

2013年07月26日 11時34分48秒 | 一枚板
最近は、ダイニングテーブルの天板用の材と「カウンター材」の注文が多くなりました。


カウンターキッチンなどが一般的な間取りになったからでしょうか?
一般家庭では2m-2.5mのカウンター材がよくでます。


店舗などになると3mー5mくらいの長さがよくでます。
更に長い材をお求めになる場合は
丸太でご購入され、カウンター用に丸太から製材されるケースもあります。



今日は3mのカウンター材桜のお話しさせて頂きます。

▲まだ製材していない状態です。

小川社では粗挽きの状態で静置しています。

この状態から→プレーナーかけ or カンナで削る → サンダー仕上げで研磨




仕上げにパフ磨きをかけると・・・・

▲触ってビックリ!ツルツルです。素晴らしい蜜ロウワックス仕上げ


面白いもので、仕上げはかなり嗜好性がでてきます。
粗野な感じが好きな方、肌理細やかな仕上げが好きな方 などなど

家具職人さんのお話しによると
きめ細やかな仕上げをすると、
「後艶」といい 経年変化と共に木の艶がでてきます
最近ではカジュアルな仕上げとでもいうのでしょうか?
粗野な質感を愉しまれる方もいらっしゃいます。



一般的にはカウンター材を選ぶときは、まずは「長さ」で選びます。
次と重要なのが「厚み」です。


▲カウンター材の厚みに注目


厚みによってもガラッと印象が変わります。
尾鷲の割烹料理「つるぎ」さんでは 厚さ約400mmのヒノキのカウンターがあります。
どっしりしたカウンターで食べる、地魚料理は格別です。
バーなどになるとお店のご主人の好みがありますが
ネットで調べると厚さ100mm-250mmがよくでるとか。


小川耕太郎∞百合子社では
お客様のご予算、目的、嗜好性に合わせ
貴方の一枚を小川耕太郎がお選びしています。

店主がネットショップの入力をサボっています。
ネットという便利な時代ですが
できれば一枚板のような買い物は
大変だとは思いますが小川社の倉庫まできていただき
お話ししながら選んだ方が
お客様の求めていた木との出会いがあると思います。


一枚板ネットショップ

小川耕太郎セレクト4mカウンター材


「エーロ・サーリネン」をオマージュのための1000年杉材(フィンランド展)

楢材==テーブル兼書斎のための材

D.I.Y で リノベーション _カウンタースペース

2013年07月23日 15時16分29秒 | 一枚板

ロング取材で時々お邪魔させていただいている
三重県紀北町紀伊長島区道瀬の民宿あづまさん。
漫画家の一色先生と民宿あづまさんと大工さんとのコラボによるリノベーション。
一般のお宅では見られない手間をかけた個性的なセンスが特徴です。



いよいよ第3期リノベーションに入られました。

▲3m桜のカウンター材は製材をしてから、自身で研磨をされています。木は磨くほど木本来の艶がでてツルツル。
蜜ロウワックスで塗装されています。


▲カウンタースペースはここ!



▲松の敷居材でテーブルを作られるとか・・・・


▲松の敷居材でつくられたテーブル&リメイクされた椅子  
この材は我が家のフローリングにも使いました木目がキレイで
松ならではの妖艶な艶がイイ
アクセントカラーにペパーミントグリーンを使っています。
古風な空間の中に現代を感じます



▲玄関もリメイク。 有機的な曲線をもつ取っ手がなんとも不思議な印象をつくっています。
鮮やかなブルーの暖簾もステキですね



▲杉の赤身材のフローリング(紀州産)



▲海辺まで徒歩2分の民宿あづまさん。海の旬 赤イカのピザ × D.I.Yでつくったヒノキの皿 × 地元材の薪 ×D.I.Yでつくった石窯
海の街ならではのおもてなしです



来年は、小川耕太郎∞百合子社の会報誌「山SUN通信」にて、「特集:リノベーション」の企画を予定しています。
長い取材にご協力いただいている 民宿あずま様×道瀬珈琲様 に
感謝しています。
良い記事になれるよう、こまめに撮りにいきたいと思います。

小川耕太郎セレクト一枚板ショップ
民宿あづま様
道瀬珈琲様












D.I.Y で リノベーション

2013年07月17日 23時14分03秒 | その他
いよいよ今週末は選挙ですね。日本の未来を考え貴重な一票を投票へ行きましょうね。

さてさて・・・久々に民宿あづま様のリノベーション現場にお邪魔しました。


▲このリノベーションでは井戸も再現。ビビットカラーのポンプが面白い!
玄関へいくまで・・・さりげない、水のおもてなしに店主のこだわりを感じます。



いついってもここの感性に圧倒されます。
邪魔にならないよう写真を何時間でも撮りたい!そんな空間です。
肩肘はらないラフな感じがD.I.Yならではの創造性なんでしょうね。
プロには無い感性なんだろうな



リノベーションもいよいよ終盤かな?

▲写真を撮りにいくと、既に縁側は杉(紀州産)の赤身材で張っていました。
紀州杉はどことなく野趣あふれる印象があるように思います。
同じ杉でも赤身材と赤白源平材では空間がガラッと変わります。
詳しくは木が大好きな小川耕太郎にご相談くださいね


▲ここがどう変わっていくのか楽しみ


▲「古風」と「現代」が同居する感じっとでもいうのでしょうか?
細やかな建具の細工と時々ビビットカラーを入れているところが素晴らしい
椅子をリノベーションされたのは漫画家の一色先生です。この黄色は少しオレンジかかっており、
真っ青な空に輝く紀州のミカン畑を連想させます。先生いわく「この空間にない色を刺し色にしたかった」
なるほど。さすがプロの色の選択は違うメモメモ・・・



▲ウッドデッキ付近に移転した石窯。もちろん石積みからD.I.Y


▲今日 近くでみて初めて気づきました。この幟の青 グラデーションが入っていました
「求心力のある幟だな」と思っていたら中心点から円状にグラデーションが入っています。
さすが一色登希彦先生です。
これに気がつき、車の中で日本沈没(漫画:一色登希彦)を読み返し、背景をよーくみてみてお勉強。
本音をいうとデザインが苦手な私はこんな感じで日々お勉強しています



D.I.Yは手掛ける人によって、其々の個性がでて取材していても仕事か遊びか
わからなくなってくる、そんな仕事になってくると本当に面白い


8月初旬には、同じく自宅兼お店をご自身でリノベーションされた整体人さんも遊びにくるので
また色々なお話しが聞けるので楽しみです。
整体人さんは民宿あづまさんと一色先生のコラボ リノベーションも見学したいとか。
楽しみ 楽しみ







その木、どこの木?===木材利用ポイント対象商品のお知らせ===小川耕太郎∞百合子社

2013年07月12日 09時44分33秒 | 国産材啓蒙活動

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林野庁が7/1より木材利用ポイント事業をはじめました。
木材利用ポイント事業とは?
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地域材の適切な利用により、森林の適正な整備・保全、地球温暖化防止及び循環型社会の形成に貢献し、
農山漁村地域の振興に資することを目的としています。
対象地域材を活用した木造住宅の新築等、内装・外装の木質化工事
木材製品及び木質ペレットストーブ・
薪ストーブの購入の際に、木材利用ポイントを付与し、地域の農林水産品等と交換できる事業です。

木材利用ポイント事務局

簡単に言うと国産の杉、桧、松を利用してもらうために新築やリフォームで内装、外装に
それらの無垢材(一部複合製品)を使用したらポイントがついて指定の交換商品や寄付、木質工事
(ウッドデッキ、木製ブラインド、木の棚などの工事)に使用することができるという制度です。

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小川耕太郎∞百合子社の対象商品
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木もちeー外壁(産地:三重県熊野
蜜ロウワックス仕上げの紀州内装材(産地:紀州)

木材利用ポイント対象地域材の基準


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即時交換として木材ポイントが使えます
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残念ながら、木もちeーデッキ木製ブラインド「こかげ」
外装や内装には当てはまらないため
対象商品ではありません。しかし獲得した木材ポイント利用の中で即時交換という項目でお使いいただけます。


即時交換とは?

登録工事業者が工事請負契約に基づき、
ポイント発行対象工事と一体的に実施する別の木材を使用した工事に
ポイントを工事費用として充当することです。
一般の方にはかなりわかりにくい説明にも思われます。
詳しくは木材ポイント事務局にお問合せください。
即時交換詳細



今後も新しく情報が入ってきたらお知らせします

CSV~世界を動かす日本的経営のDNA~

2013年07月11日 04時26分04秒 | その他



2013年7月19日 CSV~世界を動かす日本的経営のDNA~
というテーマでパネルディスカッションが行われます。



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CSRとCSVの英文字表記って似ていませんか?
CSR=Corporate Social Responsibility=企業の社会的責任、
CSVとは、Creating Shared Value=共通価値の創造の略称だそうです。
CSVはマイケル・ポーター教授が、ハーバード・ビジネス・レビューで
提唱されたことから、最近注目を浴びています。
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ポーター教授は、企業が一時的にガッポリ利益の目指す結果、
その活動が社会、環境、経済などに危機をもたらしていると述べています。
[具体例]
◆問題① 環境問題
生態系の劣化、生物種の著しい減少、台風や洪水など地球規模での気候変動など

◆問題②国を超えての産業連鎖問題
石油、希少金属などの資源の枯渇、食糧供給の不安定化など

◆社会的問題③
欧州金融危機での若者の失業、The99%などの先進国の貧困、
途上国での途上国での貧困の再生産、雇用や尊厳ある労働。
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[事業としてアクションを起こす]
そうした危機感から、事業として社会的問題を組み入れ、
またそのアクションにより新しい事業や経営的にも発展するというのが
CSVという考え方!(すみません・・この辺はまだ勉強中です。)



なんだかスゴイメンバーでの会議が行われるようです。

小川社の小川耕太郎も聞きに行きます
私、小川百合子は難しい用語が並ぶと・・・肩がガチコチになってしまいます
経済関係のお勉強もしなくては



会議は午前・午後に分かれ、午後は一般公開されます。
こういった活動を取り入れた事業所の成功例が
産業界へ広がれば、様々な社会問題への解決の糸口になれば嬉しいですね。



詳細


世の中の動きが変わってきています。
滞っていた小川社のCSRのサイトを更新しないとな
何事も一歩一歩 






























頭で考えるのではなく、気候風土で考えるクリエーター募集中

2013年07月10日 03時00分23秒 | その他

仕事百貨さんという求人サイトに求人を依頼し、出来上がった文章や写真をみて
改めて思ったことがありました。
私たちは海と山の間に挟まれて生きている地域なんだなぁ・・・・と。



なんでこんなこと思ったかというと
先週末はこの地域のイベント続きでした。
土曜日は紀北町海山の七夕物語。
銚子川へ願い事をいれたカプセルを流すお祭りです。
清流にながれるカプセルはとっても幻想的で
銚子川の魅力を存分に味わえるお祭りでした。



続いて・・・日曜日は尾鷲市三木里町の海開き。

▲東紀州の海岸は、海と山が接近しているので
こんな海岸風景になります。


▲考えようによっては贅沢な砂遊びですよね。なんせ田舎なので整備された公園が少なく
公園へいくより海岸で砂遊びした方が近くて便利



▲賀田町 会社付近からみた湾
湾と山までの距離は徒歩10分から15分程度
どのくらい近いかわかりるかと思います。







▲ここは6月末にお邪魔した紀北町紀伊長島道瀬にある民宿あづまさん+道瀬珈琲さん
空の色キレイでしょ。この澄み切った青ってどこからくるのかな???と考えてみました。
もしかして??海の反射でここまで澄み切った青に写るのでしょうか?
ちなみにここは徒歩1分で海岸です。
ここの幟や暖簾は漫画家の一色先生がデザインされました。
地域の魅力を惹きだした「青」ですね
(ウッドデッキ:小川耕太郎∞百合子社木もちeーデッキ



ずっと住むとこの風景も当たり前になってくるのですが
毎日の暮らしの延長にこういった風景がある・・・これはスゴイことなのかも知れない
東京にオフィスを構えている仕事百貨さんのフィルターを通し
小川社について綴っていただいた文章を何度も読んでいるうちに
「そっか。なるほど」と思いました。




毎日の通勤途中に海と山と川がみれる。
そんな価値観を教えてもらったような気がします。
便利な世の中になり、私のようなデザイン系の仕事は
スカイプなどでも仕事はできます。
しかし・・・やはりこの町に住み、山をみて、製材工場もみて
現場の位置から立って
頭で考えるのではなく、気候風土で考えるクリエーターというのでしょうか?
山のコトを一緒に考えてくれる仲間と仕事ができれば嬉しいです




そうはいっても尾鷲へ来るだけでも
かなりの勇気ですよね。
どうぞ仕事以外でも学校情報、病院情報などなんでもお気軽にお問合せください。
求人効果が少しでも反応があれば・・・・と・・・願っています


小川耕太郎∞百合子社 一緒に働く仲間を募集しています。




日本仕事百貨さんに小川耕太郎∞百合子社の求人を依頼しました。

2013年07月09日 14時35分19秒 | 国産材啓蒙活動
(以下は、日本仕事百貨さんのサイトより抜粋させていただきました)

このたび小川耕太郎∞百合子社では日本仕事百貨さんに求人を依頼しました。
日本仕事百貨とは?「生きるように働く」人のための求人サイトです。

給与や勤務地だけで検索しても埋もれてしまう、
でもきっと誰かが探している仕事を、職場を訪ねて
立ったときに感じられること、働いている人の思い、
仕事の大変なことををできるかぎり共有できるような、求人情報です。


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小川耕太郎∞百合子社では
+αの技術を加えた商品を生み出していくことで国産材需要を増やしていきます。
このたび国産材需要拡大のために
一緒になって働く仲間を募集しています!>


厚かましいお願いですがシェア拡散などご協力いただければ助かります
小川耕太郎∞百合子社FACEBOOK

スローガンから、行動へ。



尾鷲は働くだけでなく生活するにもイイところです。
独身者に限らず家庭を持たれている方も移住を考えてみませんか?
お気軽にお問合せください。

▲会社付近の三木里海岸


▲高台にある事務所付近からみる風景


木の経年変化を愉しむ

2013年07月08日 10時33分39秒 | 国産材啓蒙活動
よく「木の需要を高めるにはどうしたら良いと思いますか」
という質問を受けることがあります。

主人は「木の質感をそのまま生かした商品の開発や木の良さの伝え方」と答えています。
今日は「伝え方」のお話しをさせて頂きます。

▲築80年の我が家をリノベした写真です。

左のフローリングは施工したばかりなので
色も初々しいですよね。
この状態で、化学塗装やUV塗装をかけると
汚れもササッとひと吹きでキレイ!
傷がつきにくい 
経年による色変化も抑えられます。

「でも、本当にそれは木の愉しみ方なんだろうか?
木は傷や汚れも味わいになるのが良いのでは?」



写真右は蜜ロウワックスで塗布し3年後です。
蜜ロウワックスの塗膜は蜜ロウなので
かっちりした塗膜はできません。
しかし経年した木ほど、蜜ロウワックスを塗ると
ビックリするほど存在感を増します。
この風合いどう思われますか?
私どもはピッカピッカの家より、こんな風合いをなんとなく落ち着く家と思っています。
元製材屋だった主人は、小さいころから山仕事の人や製材所の人 目立て屋さん 運送屋さん
毎日いろいろな業種の人が家に行き来していたそうです。
そんな環境下で育ったせいか?そのような質感に着眼したのでしょう。



しかし、蜜ロウワックスを売り始めた当初は
「そんな不便なもの絶対売れない」
「商売をわかってない」
と言われ続けました。

▲これは駄目だと思い、蜜ロウワックスは施主さんへ直接PRする方法をとり育てていきました。

当時の時代背景

その結果・・・・

「施主様の要望なので」といった声も多くなりました。




なんでこんな話になったかというと
最近、小川社の「木もちeー外壁」のお問合せが多く、
「経年の色変化はどうなっていくのか」といった質問を受けます。

参考までに・・・・






季節が違うので陽射しによる色のみえ方もありますが
全体的に日の当たる場所はシルバーグレーへ
日陰の場所は濃い茶色に変わってきます。


コレを味わいとみるか?汚いとみるかは施主様の感性でもあります。
木材業界にコノを違いを説明できる人がいなかったというのが
ある意味木の需要が減少した理由のひとつかもしれません。


そんな中「R不動産」という会社に注目をしています。



ここはよそにない不動産を提供されます。
一般にムクの木はマンションなどに使わないのですが
「経年変化を愉しむマンションがあってもよい」ということで
マンションに無垢の木をつかっている物件も紹介されているとか。

▲不動産業だけでなく、独自のセレクトによるwebホームセンターのようなものも立ち上げています。

なんとここの社長はもと博報堂さんで働かれてから独立し起業したとか。
「現代の一般的先入観を変える」お仕事だっただけあり
さすが!表現もわかりやすい


「この木はねぇ~・・・3年くらいで飴色に変化するよ。」
「この木はねぇ~、経年変化はゆっくりだけど、艶が増すよ。」
「熊野杉の赤身はねぇ~雨に強いんだよ」
そんな材木屋さん、昔はいらっしゃったそうです。


お金には変えれれない、風合いや経年の美しさ。
経年変化風ではなく、経年変化を愉しむ。
「住まいを育てる価値」が
素材との愉しみ方を教えてくれるように思います。
自然建材は、買ったからすべての利便性の要望を果たしてくれるのではなく
その特徴と永く付き合うものなんですよね。
それを表現していくことが
木の需要を伸ばすことなんじゃないかな・・・と考えています。
無垢の木を表現する力・・・日々勉強中です