蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

超久々の投稿

2009年11月30日 15時51分50秒 | 古民家改修【実験台の家】
いやー、最近出張続きでブログの更新が全然出来ていませんでした。
8泊9日の出張など、結構堪えました。



でも、下のHPを見て、元気100倍。
力が湧いてきたように思います。



幾何楽堂さんのブログです。
11月25日のところを見てください。
http://plaza.rakuten.co.jp/kikagaku/diary/



改築している家の玄関を作ってもらったのですが、
それを観て妻が、
「下駄箱やリビングに入るドアも作ってもらおう。」と言います。
「いいよ。やるなら出来るところまでトコトンやろう。」ということになり、
再び小坂さんに尾鷲まで来てもらい、天然唐松の盤、巾840mmのケヤキ盤、
寄木細工用のチーク板、タモの板などを材料として渡しました。



材料を渡して、お願いしたのは
「これで作ってください。ガラスの明り取りを入れてね。」だけ。
後は全てお任せです。



ドキドキしながら待っていましたが、
ようやくブログにUPされた写真を妻と2人で拝見し大興奮。



「どんなもんじゃい。」(亀田風)
私達の好みにバチッとはまってくれました。



16日、17日に取り付けに来てくれるとのこと。
16日夜はまたトコトンの飲み会です。
楽しみだなー。 -->

木もちeー外壁は一人で水平がとれ、張れる!~工事現場から~

2009年11月13日 15時37分33秒 | 木もちeー外壁
木の外壁が普及するには、どうしたら良いのか?
まずは
①施工時間の短縮
②雨じまいの良さ
を考え抜き、商品化したのが「木もちeー外壁」

▲一番下の板だけ水平をとれば、上からストンと落としこめます。







▲下の板の実の部分にしっかり入れている写真です。

   ↓


▲釘止めをしています。木もちeー外壁は隠し釘の溝が加工していますので
 外壁をうった釘がみえません。



▲製材所と小川耕太郎が考え抜いて、形状を工夫しました。




▲横からみるとこんな感じになります。
 実際使ってもらった大工さんにも好評でした。


今、外壁のカタログ製作の為に、資料収集しているのですが、
海外の商品と比べると、日本の木造住宅の製材加工技術が細やか!
多分、日本は湿度が高い国だから
少しでも木材を長持ちするために
木材の加工技術が発展したのではないかと思います。



昔から伝わる加工形状が多いですが
まだまだ製材は、未開発な分野だと思われます。
今こそ!製材所の腕とその技術をPRを徹底し普及させる時!



▲木もちeー外壁を張る前

▲木もちeー外壁を張った後

落ち着いた外装が魅力。




木もちeー外壁
必ず今の需要にあった商品になります!
この商品を手にしたとき
本当に感動し、血が騒ぎました。


今週末、主人とスタッフの藤井と製材所のN君が
岡崎市へ展示会にいきました!
お陰様で木もちeー外壁が大好評だったとか
お客様のお話では
「アンティーク感覚が好まれる時代だから、こういうニュアンスの
建材はいいよね」と教えていただきました。


話は変わりますが、
木もちeー外壁第一弾の物件は
2世帯住宅のお客様でした。
内装は、それぞれの世代で選択できますが
年齢を問わず好まれるのは外観は
やはり木。



木もちeー外壁に興味のある方はお気軽にご相談くださいませ。


小川百合子



建具屋さんを訪ねました。

2009年11月13日 11時44分33秒 | 一枚板
ひょんなことから、古い家を譲り受け
今、リフォーム中。何回も増築をしている家を元に
リフォームしますから、どうしても建具などが規格サイズにあいません。
そこで、尾鷲にある建具屋さんに建具を発注することになりました。


▲尾鷲市にある建具屋さんの作業場。熊野古道がすぐそこ!馬越にあります。

残念ながら、丁度職人さんがでているときに、お邪魔したので
留守でした。今回は作業場から製材した材をお伝えします。


小川社が扱う、一枚板をリビング、食卓、キッチン、トイレ、洗面などを
仕切る建具にはタモ材をつかうことにしました。
タモ材は木目が緻密で面白い木目がでます。
家具なのでもよく使われています。

▲リビングと食卓を区切る建具の材料。タモ材


▲タモ材
小川社で扱うタモ材リストはこちらをご覧下さいね。



続いて、杉の浮造り板は、
2階の仕事部屋、子ども部屋、寝室の建具に使う予定。浮造りとは?
杉の年輪の凹凸を際出せる加工です。
杉の素材感がよくでる加工技術です。
天井板や腰板などに浮造り加工を使用する家もあります。



▲2階の仕事部屋、寝室、子ども部屋を仕切る建具の材料 杉の浮造り板


▲杉の浮造り板のブロック
今回、家で使用する 杉の浮造り板はこの位使います。


将来的に主人の両親とも同居できるよう
建具で空間を区切れるように、リフォームしています。
例えば、最近はリビングの延長に和室がある家が多いですが
そこには、板戸で建具をつくっておくと
明かりや多少音が遮断されますので、板戸で閉める寝室にもなります。


最近は、マンションなどの内装リフォームで
無垢材の建具をつける人が多いそうです。


素材を選ばれる際には
是非!小川社の一枚板ショップをご覧下さい。ホームページで紹介されていただいているのは
ほんの一部です。現在のところ、木材で相談に応じられるのは
小川耕太郎しかおりませんが、お気軽にご相談くださいね。

山武杉を製材して、建具をつくってもらいます。

2009年11月12日 13時48分01秒 | 一枚板

▲山武杉(産地:千葉県)を半割りにしたもの

今年2月に主人が木材市場で山武杉を半割りにしたものを購入してきました。
山武杉は、なぜか節が少ない材で
油気が強く、色目は年数が経つにつれて飴色に輝く
色気のある材です。木材が好きな人でしたら惹かれてしまう
魔物?のような木材だそうです。
建築材料にしようする時の強度の指針となる
ヤング率も非常に高く(品種だけでなく樹齢によっても差があります。)
雨に強い材のようです。



「雨が殴ってきた」という表現がある
ここ尾鷲では、年間雨量が日本一、二を争うほど。
台風も年中上陸する地域なので暴風、暴雨対策に
雨戸は必需品です。


主人はこの「山武杉を雨戸に使う」というのです。
百「どうして高級といわれる杉を雨戸に使うの?」

耕「建具屋さんがこの杉の柾目で雨戸つくったら美しいだろうなぁーといったもんで」

百「へぇ?それだけで」
私にとっては、雨戸は暴風暴雨対策の道具にしか思えませんが

耕「尾鷲の希望通りの商店街ある旅館は柾目の雨戸だろ」

スタッフの藤井も話しに加わり
藤井「昔は雨戸でもツイードのヘンリーボーンみたいに板を張って
細工している家あるじゃん。」


▲ヘンリーボーンという生地


▲左:柾目の雨戸 右:ヘンリーボーン風に張った雨戸(このイラストでは安っぽくみえてしまい(笑)ますが、本物は美しいです。今度、尾鷲の町へでて雨戸の細工写真を撮ってきます。)

百「そういえば、建具屋さんの家の雨戸はそんな模様だった。なんのためにそうするの」

藤井「ようは見栄よ」

百「見栄でそこまで!するの」

耕「いや、木目を知っているひとが細工として遊ぶ世界だから
いまでいうデザインみたいなもんだよ」

といわれ多少納得した。まぁー確かに和菓子の世界も独自な細工で
季節遊びを楽しみます。ファッションの世界も
常に色々な生地が生まれています。そのようなものかと私の中では
納得というより理解はしました。


▲この山武杉の中央①②は柱2本は売り物としてとっておきこんな感じで製材。
心の部分は節があるかもしれないのではずして柱をとる。


▲製材後


×2本
▲柱×2本

×4本
▲この形状は4本 ここから柾目の板がたくさんとれます。



工事を依頼している丸京建設さんは製材もやっているので
山武杉を製材した板を写真にとらせて欲しい!とお願いしました。
お忙しい中、快く引き受けてくださり、製材後の板を写真撮りをしやすいよう
山武杉の柾目板を並べてくれました。

▲上の4本から板を挽いた山武杉柾目の板

丸京建築「美しいでしょ。」

木材おんちの私でさえ、この並んだ材をみてなぜか興奮しました。
この材のもつ気迫というのか美しさというのかビックリしました。





▲柾目板のUP

最近は、木材にはこだわないナチュラル志向の家か
モダン風住宅が人気がありますので
木材にこだわらない方は少数派です。



しかし、私の知人で
木材の魅力にはまり自分でDIYをして
家の改装を楽しまれている方もいます。
30代前半の夫婦です。
少しづつ自分達で無垢材を使い家を改装しています。


▲中古住宅を購入し、トイレの床をカリンに張り替えた。


▲トイレの洗面に使用している檜板を小川社から4,7000万で購入。他にカウンターテーブル、式台も同じ板からつくってます。


▲ケヤキの板を小川社から¥3500で購入し、自分達で看板を製作(お仕事は整体師です。)詳しくは自分でつくる一枚板をみてくだいね。


そういえば、この前面白い記事を読みました。
「今の30代は中古住宅を購入し、自分達で改修し
こだわった部分にはお金も時間も費やす。新ロハス層が増えている。
消費のスタイルが全く変化した世代。」
まさにこのご夫婦がそうです!
それに民主党政権は
中古住宅の修復に補助金がおりるような制度を考案中だとか



家のどこにお金をかけるかによって
印象が変わります。
木材の楽しみ方が、もっと気軽に楽しめれば
面白い世界が切り開かれるように
小川社でもトライしてみます。