蜜ロウワックス日記

小川耕太郎∞百合子社をとりまく日々あれこれ

出張報告

2010年02月25日 13時57分24秒 | 耕太郎の出張報告
日曜日から火曜日まで東京へ出張していました。



目的は、
住宅雑誌社に私の自宅兼ショールームをリフォーム例として
取り上げてもらえないかとお願いに行くこと。



「伝統を未来につなげる会」
http://tsunagerukai.com/
のシンポジウムに参加し、
「大工さん工務店さんが困っていること」
「山や地域が困っていること」の確認と
弊社の新規事業「自然乾燥の梁桁材」の反応を見ること。



東京ブラインド工業さんとの提携を進めること。
http://www.tokyo-blinds.co.jp/



以上の3点でした。(ちょっと付録がありましたが、怖くてここでは書けない。)





まず、住宅雑誌社に行き、
先月プロのカメラマンに撮ってもらった写真を見せながら熱弁を揮いました。



リフォーム前の家がどれほど酷かったか。
リフォーム後の家をどういうコンセプトで造り、
どんなに素晴らしくなったかを伝えると



「6月5日発売号で紹介する方向で考える。」との返事をいただけました。



「良し。まずはOK。」です。
3月末から4月始め頃、取材に来てもらえそうです。





次の「伝統を未来につなげる会」ですが、
日本を代表する棟梁がたくさん集まっていました。



ただ、山の話から一般住宅に至るまで話があるのかと思っていたら
坪数百万円~一千万円クラスの話が多くて、ちょっとがっかり。



名人と言われるような棟梁ばかりでしたので仕方がないですが、
「山をどうするか?」「一般住宅を伝統工法で建てるには」
という話が無かったのが残念です。



でも、鵤工舎の小川三夫さんにご挨拶ができ、
「蜜ロウワックスの小川耕太郎です。」と言うと
「君がそうか。うちも使ってるよ。」と言われて感激でした。



「小川三夫さんは使っている塗料のことまで知っていた。
 人任せにしていないんだ。」それが分かっただけで
 行って良かったと思います。




最後に、東京ブラインド工業㈱の櫻井社長と昆次長に会ってきました。



自宅兼ショールームは木製ブラインドにしようと思っていましたが、
ほとんど全ての木製ブラインドがUV塗装で困っていました。



UV塗装なんて置くわけには行かない。当たり前です。



意地になってネットで調べていると、
東京ブラインド工業さんが見つかりました。



現在、オスモで塗装されていること。
国産の杉でブラインドを製造されていることが分かり、
早速電話して、
「蜜ロウワックス仕上げでブラインドを作ってもらえないか。」とお願いしたのです。



何度かやり取りしているうちに、社長から電話をいただき、
蜜ロウワックスにご興味を盛っていただけたので
「一度伺います。」とお邪魔したのでした。



話はどんどん進み、ショールーム用ブラインドだけでなく
蜜ロウワックス仕上げブラインドを商品化してくださることになりました。



「建築建材展」の隣で開かれる「ジャパン・ショップ展」に出展されるそうで
「蜜ロウワックス仕上げブラインドをすぐに作って、展示しましょう。」
と言うことにも。



話が早いのなんのって。



話は更に弾み、
部外者立ち入り禁止の新商品の開発室にも入れていただきました。



近々商品化する予定の商品や木材の話になり、
色々伺ううちに、
「弊社で木材の供給ができます。是非検討してください。」と言うと
「このくらいの値段で、これくらいのグレードのものが出来るなら。」



「間違いなくできます。それにここはこうしたら如何でしょうか?」
(詳しくは言えない)と提案すると



「すぐに見積りを出してほしい。」



アレレという間に
秋に出す予定の「山SUN通信」に載せられる
「新商品」ができそうです。



2月17日のブログに書きましたが、



「全てが私の想っているようになってきている。
 後は、着実に、調子に乗り過ぎないように注意して行動すれば、
 なぜか、全てが上手くいく。」



そういう風になってきました。



不思議だけれど、いつもそう。



決められていたかのように進んでいます。






イヤー困った。

2010年02月18日 16時10分37秒 | 一枚板
昨日、取引先の木材市場から電話があった。
「例の件ですが、3月6日のセリ市にかかります。」



「えっ?3月6日。」



例の件とは、
四国の有名な神社仏閣専門の材木屋さんが廃業?され、
そこの在庫していた材が売りに出されるという話のことだ。



1年以上前から話だけはあったが、
いつ販売するのかが決まらず、担当者に
「決まったら必ず電話してくれ。」と頼んであったのだ。



何せ、今ではほとんど取れないような材がワンサカ出るという。
私もセリに参加して、これぞという材を購入しようと思っていた。



それが、3月6日だという。



ダメでしょう3月は。



自宅権ショールームの改築、新しいカタログ作成、
お施主様に説明するためのファイルの作成、建築建材展への出展で
お金が無~い。



「お金が無いよ。」といっても、空から降ってくるわけが無い。



困った。



こんな機会はもう無い。



「もう一度こんな機会を。」と言っても、もうこない。



イヤー、本当に困った。



「近々、神社の建て替えがあるので、俺がお金を払うから買っといてくれ。」
という方はいませんかね?





伝統を未来につなげる会

2010年02月17日 15時48分37秒 | 国産材啓蒙活動
伝統を未来につなげる会



昨年11月、NPO法人 伝統木構造の会、
      NPO法人 日本伝統建築技術保存会、
      全国建設労働組合総連合、
      全国森林組合連合会、
      NPO法人 新月の木国際協会の方々、
      著名な建築家・大工棟梁などの皆さん方が発起人となり、
上記会が設立された。



先日、弊社にも案内状が届き、入会することにした。



現在の建築基準法では、法隆寺も桂離宮も建築できないのだという。
不適格建築になるのだ。そんなバカな話は無い。
千数百年にもわたって受け継がれてきた日本の文化が途絶えてしまうことになるのだ。



大手住宅メーカーのような企画サイズのものを組み合わせて建てる家を優遇し、
大工さんの造る家を締め出そうという動きなのだ。



その動きを止め、伝統工法による家造りが今後も出来るようにしようというのが
この会の趣旨だと私は理解している。
また、そのような家造りをしたい人の受け皿になり、
技術を伝える会になると思っている。



2月22日には第1回目のシンポジウムが東京千代田区の学士会館で開かれる
詳しくは伝統を未来につなげる会
 





私の参加を申し込み、気合を入れて行くつもりだ。
お時間のある方、伝統工法に興味のある方、
小川三夫さん(鵤工舎)ら有名な大工さんに会いたい方、
ついでに小川耕太郎にあってやろうという方がいらっしゃったら是非ご参加下さい。



「えっ、なぜ気合を入れて」ですって?



講演の中に
「大工、工務店は何に困っているのか?」島崎工務店島崎英雄さん
「山と地域は何に困っているのか?」山形大学教授菊間満さん
というものがあるからだ。



「なぜ、その講演があると気合が入るのかって?」



「山と地域が困っていること。大工、工務店が困っていること。」
を解決するのがこれからの私の仕事だと思っているからだ。



山と地域が困っていることは、

山が再植林できるような値段で売れないこと。

材も生活できるような価格で売れないこと。

山林に従事する人間がいなくなっていること。

不在村林家が増えていること。

鹿などに山が荒らされること。

なのだ。



大工、工務店が困っていることは、

建築基準法のこと。

伝統工法で家を建てようという人がいないこと。

伝統工法に適した木材が手に入りにくいこと。

技術を受け継ぐ人間がいなくなっていること。

だと思っている。



今、私がやろうとしている「自然乾燥の梁桁材」は、

山林家、素材業者、製材所、木材業者と提携し、

伝統工法に耐えうる製品を作り、

それを再植林可能な値段で売っていくこと。

そのことで問題解決に貢献で得きる。


 
また、そのような家造りを望む人たちを

探し出してくる行動

生み出す行動をしようと思っている。

それで更に貢献できる。



材があり、

建てたいと思う人がいて、

建てられる技術を持った人がいて、

それらの情報が一つになって、

材が流通し始める。



その材が循環可能な金額で販売ができれば、

山を手入れしようという人も増え、

山林に従事する人も増え、

人が増えれば動物による被害は減り、

伝統工法に耐えうる材が手に入りやすくなり、

伝統工法の家が建てやすくなり、

伝統工法の家が増え、

伝統工法を受け継ごうという人も増える。

という好循環が生まれるというものだ。 



膠原病で山仕事や製材ができないなら、
その好循環を造る仕事をしようというわけだ。



その辺を確認するため、私は東京の講演会に参加するのだ。
気合が入らない訳が無い。



いいぞ、いいぞ。



こんな大法螺が吹けるようになってきたということは、
気持がイケイケになっている証拠だ。



「調子に乗ったときの耕太郎は相手にするな。」
学生の頃、マージャンをやる時そう言われていたものだ。
「そんな時の耕太郎だと阿佐田哲也も逃げ出す。」とも。



全てが私の想っているようになってきている。
後は、着実に、調子に乗り過ぎないように注意して行動すれば、
なぜか、全てが上手くいく。



そういう風になっているのだ。



不思議だけれども、いつもそうなのだ。



「必ず流れを作る。」



そう信じている。



 

自然乾燥の梁桁

2010年02月12日 15時54分26秒 | 樹齢115年_自然乾燥_梁桁
松阪木材の取締役から
今、葉がらししている杉材の写真と
山の住所などを書いたメモが送られてきた。



写真はデータではなく、プリントしたもので送られてきて
それをスキャンして紹介しているので、
少し切り株の写真がおかしい。



手前から上に波を打ったような模様が見えるが
それはチェーンソーの油の関係だと思う。



本当はキレイな真円の木目になっている。



手元にある写真を見ると
「オォー。」という木目なのでこの写真は残念だが、
切り倒した写真を見ていただければ
プロならお分かりいただけるだろう。





詳細をご紹介すると
山主:田中林業㈱
山林の場所:三重県松阪市飯高町草鹿野
素材生産業者:㈱川口屋
伐採時期:平成21年11月、皆伐。
内容:杉115年生 475本、桧115年生 155本



4月9日の原木市にも出されるらしい。
「杉元玉で今の相場なら20万円/㎥程度かな?」と言っていた。
60年生くらいの良質な杉元玉の数倍の値段である。



この木の2番玉、3番玉を中心に梁桁を作るのだから凄い。



本当に武者震いの出る木だ。



後は、どういう家に使ってもらえるか・・・?
私の営業にかかっている。



すぐに、松阪木材に電話をかけた。
「切り株を輪切りにして送ってくれ。
 持って営業に行く。」



「切り株を持つっていったって、80cm以上あるよ。」



「半分に割れば何とか風呂敷で包めるから。」



「???。分かった。」



こういうものは現物を見せるに限る。
重たかろうが、でかかろうが
持って行って見せればよい。



これを必要とする工務店さん、お施主さんに現物を見せるだけ。
ただそれだけで私が必死に話すよりももっと説得力がある。



それだけの力を持った木なのだ。



ただ、これだけの木を必要とするところはそうそうは無い。
また、こちらの在庫量にも限りがある。
よく考えて持っていこうと思っている。



清水工務店さん。
メールをありがとうね。
4月には入るから、もし良かったら親方と一緒に見に来てね。
切り株よりも凄いと思うよ。

新規事業

2010年02月10日 15時35分07秒 | 樹齢115年_自然乾燥_梁桁
最近、古民家改修の写真を公開し始めたら
アクセス数がかなり多くなってきた。
嬉しいことだ。



さて、今日は久々に仕事のことを書こうと思う。



昨年秋、あるホームセンターを経営する会社から
弊社「蜜ロウワックス」、「木もちe-デッキ」、「木もちe-外壁」などを
取り扱いたいというお話を頂いた。



どのように納品したら良いか話していると
そのホームセンターは松阪木材と取引があるという。
そこで私は、松阪木材に伺い、間に入ってくれるように頼みに行った。



その際、弊社の現状や今後の木材業界のことについてお話をした。



今、瑕疵保障や長期優良住宅のことを考えると
高温乾燥の梁桁を使わざるを得ないというような流れがある。



自民党が昨年ばら撒いた補正予算で、尾鷲市の木材協同組合でも
高温乾燥機を導入することになったようである。



しかし、どの材木屋さんに聞いても
「自分が家を建てるときには絶対高温乾燥の木は使わない。」と言う。
「内部がパサパサで、あんな木が持つ訳無い。」とも言う。



なのに、「そうしないと売れなくなる。」と悩んで、
嫌々ながらかもしれないが、高温乾燥に対応しようとしている。



おかしいではないか。



ほとんどの材木屋が「自分では使わない。」と言っているのに
「売るためには仕方がない。」と言う。



私は、松阪木材の役員の方に申し上げた。
「高温乾燥は他に任せて、自然乾燥の梁桁を作って販売した方が良い。」



そうして、この1月末、
その役員の方が弊社に来られ、
「自然乾燥の梁桁を作るから一緒に売ってくれ。」とおっしゃる。



「きちんとしたものを作ってくれるなら、必死になって売ります。」と答えた。



「実は昨年9月から120年生の杉を伐採し、今、葉がらししている。
 3月くらいから搬出して製材し始めるが、倉庫を作るのに1年位かかるから
 来年秋くらいの話になる。」との事だった。



(この約120年生の杉は有名な山林家が育てたもので
 植林から伐採するまでどのように育てられたかについての
 詳細な記録もある。実物はまだ見ていないが、
 その方の山というだけでハッキリ凄い木だと言って間違いない。)



「倉庫?うちの倉庫があるじゃないですか。
(松阪木材とは製材所時代に取引があった。
 そして、製材が倒産したときに迷惑をかけ、何千万円もの借金が残っている。)
 製材所の跡地は製材機がなくなって、約700坪の倉庫になっています。
 倉庫代はいりませんから、すぐに始めましょう。」



それで、倉庫を見に行って、その日は帰られた。



翌日、すぐに電話があり、
「この春からやる。」とのこと。



とんとん拍子に話が進み、
4月頃から弊社倉庫に荒挽きした梁桁材が並ぶことになった。



秋には半年寝かせた(伐採からは1年経った)梁桁を出すことが出来る。
約300~500㎥ほど寝かせる予定なので、
4,000mm×240mm×120mmの材で
2,600本~4,300本ほどの在庫である。



そしてまた、この秋には別の山林家が約130年生の杉山を切る予定で、
その山林家もこの計画に乗ってくれると言う。



恐ろしいくらいのスピードで動き始めそうだ。



修正挽きの製材機も倉庫に入れようかという話も出てきた。
(もう見積もりも取った。)



こうなるんだったら製材機を残して置けばよかった。



まさか、倒産して10年やそこらで
もう一度製材機を動かすことになるとは思わなかったから
処分してしまったのだ。



まあいい。新しく始めるということはそういうことなのだろう。



「木もちe-デッキ」、「木もちe-外壁」、「自然乾燥の梁桁」と
必死になる材料が揃ってきた。



この春から、鬼の営業が始まるのだ。
さて、唐草模様の風呂敷は何枚必要になるのだろう?


リビングデザインセンターOZON 「水周りで上手の木を活用」

2010年02月08日 09時43分09秒 | 木もちeーデッキ(国産ウッドデッキ用材)
リビングデザインセンターOZONE はじめての住まい展
2010年2/4-3/2 OZONEプラザ3階
テーマ「ココロとアタマで感じる木の住まい展」
2/13(土) セミナー「水周りで上手に木を活用」

「木」を使いたいけど
水周りは無理かな?と考えている方必見。
セミナーでは、新築物件や築60年の小川邸、リフォーム後の水周りが紹介されます。
どのように工夫すれば、木が使えるのか?
専門家からのアドバイスを受けられるそうです。


小川邸の水周りのリフォーム例をご紹介します。

▲改修工事前のキッチン

▲改修後 キッチン
キッチンは蜜ロウワックスを塗っています。水ははじきます。
個人的には、汚れはスチームモップで落としています。


▲改修前のトイレ(汲み取りトイレ)土間続きにあったトイレ



トイレの手洗いカウンターも一枚板を使ってます。
娘はよくこのカウンターに水を飛ばします(笑)
小さなタオルを洗面において、気がついたらカウンターを拭いています。
多少水シミはありますが、味わいがあっていいです。
床は特に問題なし。バリアフリーになっているので
そのまま掃除機がかけられて便利です。

▲解体前は、土間続きに水周りがありました。風呂、トイレ、洗濯場はすべてここにまとまってありました。昔の家のつくり方です。


▲玄関横にある大きな納戸。町の人の話では、元々この家は「ブリキ屋→肉屋→教員住宅」に使われていたそうです。そのためか?大きな納戸がありました。


▲土間と納戸をすべて解体し、そのスペースをガーデン・デッキにしました。

釜戸の隣に外水道があり
裏口からでると、すぐあります。(写真では木に隠れています)
普段は靴、雑巾、庭仕事道具、ゴミバケツなどはすべてここで洗います。
水廻りが快適だと、家事も楽になります!
日当たりはいいし、裏口をでるとそのままデッキがあり
水道があるので、とにかく使いやすい!
嬉しいことに、娘は踏み台をおいて、ここで上靴を洗い始めました。(笑)


デッキの上に水道がありますが
特に困ったことはありません。
水道管の漏れなど定期的に点検すれば特に問題なしです。

自分の中では、新しい発見でした。
リビングからや裏口からすぐに外流しがあるだけで
家事動線がすごくラクになります。
リビングから段差なくデッキがあり
デッキを通って、ゴミ箱、外流し、犬小屋があります。
デッキは家事を快適にしてくれます!



(結婚してから4回引っ越しましたが、寒い場所に外流しが設置されており
ほとんど使わなかった。)



余談ですが、夏は、海水浴や川で泳いだあとはここで洗ってから家に入れます。(海まで徒歩1分)

古民家改修-外観

2010年02月05日 16時09分00秒 | 古民家改修【実験台の家】
今日は改修した家の外観を紹介します。
(meguro君、scale君コメントをありがとう。是非遊びに来てください。
 meguro君へ:ウッドデッキは大造が尾鷲に来て設計しました。)



まずは、改修前の外観
左から:東の路地から見たところ 
    :北西から見たところ
    :西から見た玄関周り

ご覧の通りのトタン張りの家でした。






東の路地から見た写真:外壁は全て「木もちe-外壁(下見板)」





北西から見たところ






西から見た玄関周り







玄関:日光の幾何楽堂さんに作ってもらいました。







北東から見たデッキガーデン







デッキガーデンで焼き芋を作っている私。








北東から見たデッキガーデン-夕景







東の路地から見たデッキガーデン-夕景








南から見たデッキガーデン入り口-夕景






夕方の景色も素敵でしょ。



海水浴場まで歩いて2分。



夏には海水パンツのまま海に行って、
ガーデンデッキで水を浴び、
そのままバーベキューに突入できます。



来る時は、肉をどっさり持って来てね。

鬼になる。

2010年02月04日 12時29分31秒 | 古民家改修【実験台の家】
最近、妻が私に代わって自宅の紹介をしていましたが、
ほとんど外装のウッドデッキや外壁の写真でしたので
今日は耕太郎が内装をご紹介しようと思います。



コレは古い家のキッチン。ベニヤ板で寒々しかった。


玄関から見た室内。本当に古いボロ家でした。





今の玄関。玄関引き戸、下駄箱、観葉植物右の引き違い戸は
幾何楽堂さん製作。
観葉植物左は地元建具屋さんによる押入れ扉。





食堂からキッチン。





和室からリビングを見た写真。





食堂からリビング、ウッドデッキガーデンを見た写真。






リビングから食堂を見た写真。
正面左に幾何楽堂さんのドア。
左の引き戸を開くと6畳の和室。




2F階段をあがったところにある
百合子の仕事部屋。





2F寝室。




先日の私のブログで「トコトン」と言ったのがこれです。



センスの良し悪しはともかく、
「木」、「手作り」、「自然素材」にはトコトンこだわり、
ありったけの力で作り上げました。



そして、ご紹介した写真を元に
「蜜ロウワックス」、「木もちe-デッキ」、「木もちe-外壁」の
新しいカタログを作成しています。



「木もちe-ガーデンデッキ」プロジェクトを進めます。



杉の天然乾燥「梁桁」の製造販売を始めます。
もしかすると、天然乾燥「柱」の製造販売にも進出するかもしれません。



3月の「建築建材展」から新たなスタートです。



後戻りできないくらいのお金と労力も使いました。



蜜ロウワックスを販売し始めた頃、
リュックを背負い、両手に唐草模様の風呂敷を持って
色々な所を営業して廻りました。



その時と同じ気持になって
国産材をもっと使ってもらえるように営業して歩こうと思っています。



私の「気合」の入り具合を分かっていただけたでしょうか?

木もちeーガーデンプロジェクト-子育て+第一次産業の啓蒙-

2010年02月02日 11時53分17秒 | 木もちeーデッキ(国産ウッドデッキ用材)
NHK教育テレビで「となりの子育て」という番組があります。
野菜と共に子どもも成長する〜理科系実験型?家庭菜園〜.のような番組がありました。
何回かにわけて放映され、個人的にかなり注目していました。

竹村先生という「栽培を通して子供はかわる」と確信している
熱心な中学の先生の番組です。




司会が藤井隆さん、
ゲストに元モーニング娘の誰だったか?きれいな人で子供が3人いるタレントと
おしゃべりの中で何十年と栽培を通した教育現場からの
先生の哲学アンド実践ノウハウがギュッと詰まった
奥深い番組でした。

番組の中で牛乳パックを使った野菜たねまきなど
工作感覚?理科の実験感覚のような栽培方法が
紹介されていました。

私は以前から、「教育と家庭菜園」に興味がありました。
というのも自分も結婚仕立ての頃
10坪程度の畑を開墾し色々な野菜を植えていました。
鍬ももったことのない私が、始めたので隣近所の人が
色々教えてくださり
田舎の女性の生活力に感動したものでした。
また当時、主人は家業の製材業をやっており
経営が大変だったこともあり
自分自身も精神的に追い詰められたことがありましたが
「野菜から学ぶ」ことが数多くありました。
振り返ってみると、あの頃の試練が今の仕事に結びついているように思います。



アメリカでも校内暴力で荒れていた学校が
「生徒達が畑を耕し、収穫した野菜で料理をし、校庭で食べる」
というプロジェクトを導入し
生徒達が変わってきたというニュースをみたことがあります。
きっと、あの頃の自分のように「自然から学ぶ」ことに出会ったのではないかと思っています。


▲竹村先生の本から

野菜つくりを通して「感動」という体験が、よく表現されているイラストですよね。


昨年の11月末から急遽、
自邸を実験場にして「木もちeーガーデン プロジェクト」はじめました。
木もちeーデッキ展示会ブースを設計してくれた設計士さんが
「種を蒔く 育てる 収穫する 食べる」という行為をリビングに持ち込む
とでもいうのでしょうか?
デッキが庭+菜園になったパース図がぶっとんだ提案が届いたのです。


かなり工夫を重ねないと 下手するとデッキが腐りやすくなります。
そのうえ、スケジュール的にもかなり無理がある。
しかし家の改修工事を引き受けて下さった 
丸京建設様が「面白そうじゃない。やります。」といってくれた一言で
工事が始まりました。


▲娘の同級生が遊びにきて水をやっています。
家庭菜園も色々な提案があると、面白いのではないかと思い始めています。


これだったら家庭以外でも学習塾、病院、企業の応接室、車の販売店のお客様ロビーなど
色々な場所でできるのではないかと考案中です。



▲在来種の種を中心に扱っている畑懐の社長さん

御茶ノ水のエコショップGAIAさんから
独立した畑懐さんは、とても面白い種屋さんで
その視点にとても注目しています。こんな人が木もちeーガーデンで
ワークショップ講師をやったら
絶対に面白い!



▲奥さんが絵を描いた 「畑懐の土」のパッケージ

ここの土は、糠床のように繰り返し使えます。
土づくいからエコを考えています。
プランター栽培でもかなり育つとか・・・・・


木もちeーデッキは
国産杉3番玉、4番玉が山で放置されているのをなんとかしないと!」
と商品化した商品ですが
(木もちeーデッキ+農)で
第一次産業の啓蒙活動ができるかもしれない!
と考案中です。
形にするまでは、思考錯誤を繰り返しますが、
「e暮らしを提案できるデッキ材」に育てられる事業へ成長していきたいです。

皆様、色々な情報、ご意見お待ちしています。






食べる、育てる!木もちeーガーデンデッキができました。

2010年02月01日 21時45分35秒 | 木もちeーデッキ(国産ウッドデッキ用材)
昨年の11月末から、急遽、木もちeーガーデンデッキプロジェクトをはじめました。
デッキライフの新しい提案です。
自邸で実験。木もちeーデッキブースを設計してくださる設計士の案です。
このスケッチを元に
無理難題を大工さんや左官屋さんが見事に技術と工夫で解決してくれました。


デッキというより、デッキガーデンです。畑と釜戸がデッキ内にあります。
1月17日 木もちeーデッキのカタログの為の撮影も兼ね、
デッキガーデンで燻製パーティーをやりました。




畑の作物は、主人の弟のお嫁さんの両親とスタッフ藤井のお嫁さんの両親が苗を提供してくれました。






▲朝、早くから娘の同級生のお父さんが、燻製を作りにきてくれています。釜戸はデッキに設置してます。


▲焼き芋できました。


▲燻製名人が燻製をもって登場


▲隣人の畑からみた風景。ここのご主人と奥さんはタクワンやマーマレードなど
全て自家製です。娘もおじさんにタクワン習いたいといってます。素敵な夫婦です。


▲デッキガーデンから家に入れます。





▲夜の菜園もなかなかです。毎日リビング越しに畑をみながら食事をします。
本当に不思議な感覚です。
娘も「育てる」ことに興味をもち「水やり」と「食事のお手伝い」を
積極的にするようになりました。
これだけデッキが大きいと生活もデッキが中心になるのか?
娘が一番変わったように思います。



設計士さんから送られたスケッチに「木もちeーガーデンデッキ・プロジェクト」と
書かれていました。
まさに今後プロジェクトになっていく企画だと思います。
個人住宅だけでなく、色々な分野で使っていただけるよう考えています。
自らが実験台になって、本当に良かったです。
この実験を通して、職人さん達が様々な工夫と技術を結集していただきました。
「何かをつくる」と人は元気になるような気がします。
今度は小川社がそれを形にする番です。
楽しみです。