大阪グルメ倶楽部

メンソールのグルメレポート&オフレポート

おこげ(割烹/香櫨園)

2008年07月06日 13時57分18秒 | チャイニーズ
 呪縛と束縛から逃れたメンソールが立ち寄った店。以前は南堀江にあったんだけど、手狭になったからという理由で香櫨園に移転したらしい。移転と共に店名も替わったらしい。
 
 メニューは2種類のコースのみ。メンソールは安い方(6,000円くらい)の料理をオーダーしておいた。高い方のコースは10,000円くらいだったと思う。予約の電話をしたときは、思わず電話を切りたくなるような嘘みたいで信じられないような対応されたんだけど、なんか成り行き上仕方なく的に、そのまま行ってしまった。普通だったら、行かなかったと思うので、なぜ行く気になったのかは自分でも判らない。
 
 店にはいると、奥には座敷席もあるみたいだったんだけど、メンソールはカウンター席へ案内される。カウンター席なんだけどテーブル席のようなユニークなデザインになっている。テーブルには引き出しがあって、そこに箸や箸置き、レンゲやコースターなどが納められている。
 
 日本酒をオーダーすると、酒器を選ばせてくれるんだけど、この酒器が後ろの棚に収められている。メンソールは、最初の日本酒には可杯を取った。可杯(べくさかずき)はそこに穴が空いているとか、奥と倒れるとかの杯で、要は注がれたら飲み干さない限り置くことができない飲兵衛使用の杯。もちろん、それだと料理が味わえないので、専用のホルダーが付いている。
 
 
 突き出しは、蓮根梅酢煮。後ろには茄子の含め煮が隠れている。ダシが牛味の分、ぞさいの旨み、味がよく判る一品だった。二品目が造りの盛り合わせ。トコブシ、淡路山王に、車エビ、鯖の炙りなど。
 
 三品目がゴチ、車エビの頭を上げたもの等が出され、四品目は豚肉のしゃぶしゃぶ、タレは黒ごま味。フルーツトマトや満願寺唐辛子なども添えられていて、彩りも美しい。
 
 五品目が、ハモ皮大根おろし、隠し味がなんとデラウェア。それとコンニャクと薄白コンブ。デラウェアはびっくりしたんですけど、大根おろしやハモともぜんぜん違和感なくまとまってました。
 
 六品目と言うよりは、たぶん強肴の意味だと思うんですけど、半生状態の鰹節をかいただけのもの。これを強肴として出してくるとは、よほど自信があるんでしょう。強肴の二品目は、メロンの古漬けと塩昆布の千切り。確かにこの二品だけで、日本酒は進む。メロンの古漬けはセクシーだったし…。
 
 最後は生姜ご飯。お代わりができるとのことだったので、お代わりさせていただいた。最後が梅アイスクリーム。梅酒の梅を使ったもので、酸味が遠慮なしで強烈。やっぱり梅味ってこれくらいないと…、とメンソールは思うけど、減塩梅干しになれていると辛いところがあるかもしれない。
 
 
 電話で予約したときは、本当にどうしようかと思い、悩んだんですけど、行ってみて正解でした。しかし、あの電話応対してくれた人ってダレなんでしょうか?。
 
 
(店  名) おこげ
(ジャンル) 割烹
(所 在 地) 西宮市弓場町1-37
(電  話) 0798-34-8484
(営業時間) 17:00-21:30
(定 休 日) 水曜日&第二火曜日
(備  考) 要予約

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かわむら(東天満)

2008年07月06日 13時26分23秒 | 居酒屋系(日本酒&焼酎)
 天満にある隠れ家的居酒屋。カウンター7席のみなんだけど、テーブルを置く余裕は十分にある。なのに、カウンターのみにこだわっている店。テーブルがないわけではないので、ランチタイムにはテーブルを使うのかもしれないが…。
 
 以前から一度行ってみたいと思っていたので、ちょっと遅い目立ったけど、近くまで行って、電話で席があることを確認して飛込んだ。メニューは日替わりで、基本的にはおまかせのコース(5,000円)のみと聞いていたのでそのつもりだったんだけど、最近お手軽プランのプチ・コース(3,000円)ができたそうなので、そちらをオーダーした。実は既に食事は済ませていたので…。別途、魚河岸で買い付けた食材だけを書いたメニューはあるので、そちらから一品をオーダーすることも可能らしい。もちろん、調理方法は相談して決めることになる。
 
 さてお気軽コースの一品目は、自家製豆腐に豆乳&湯葉ソースをかけ、淡路産のウニに山葵が乗せてある。豆腐といえば、胡麻豆腐、あるいは胡麻ソースがけが右へならえ状態というか、どこに行っても同じような物が出てくるのでちょっと食傷気味なところがあったんだけど、豆乳&湯葉ソースはそういった意味でも新鮮だった。しかも豆腐に豆乳&湯葉だから、原料が全部大豆なんだ。だから、相性も抜群で、どこから湯葉&豆乳ソースでどこからが豆腐なのかが口の中で渾然一体となってしまって判らないくらい。
 
 二皿目場姫豚の冷製しゃぶしゃぶ仕立てのサラダ。挽きたてのペッパーが数種類。仕上げにはオリーブオイルを廻しがけているので、ある意味和食の領域は超えているような気がしない。ペッパーや塩などについてもかなりこだわりがあるように見受けられる。
 
 三皿目がカツオの造り。メニューにはカツオのたたきと書いてあったんだけど、「造りでも行けますよ」との一言で、造にしてもらった。四皿目が、先のカツオの皮だけを炙ったものとすくい身(中落ち)をアルゼンチン・ペッパーで仕上げたもの。酒の肴としては十分すぎる。
 
 日本酒の方は、吟醸酒よりは純米酒が好みということだけを伝えて、おまかせした。一杯目は冷やで飲んだけど、二杯目以降は燗をお願いした。
 
 五皿目が稚鮎の天ぷらで、六皿目が的矢の岩牡蠣。岩牡蠣というと日本海というイメージがあるんだけど、これは的矢の岩牡蠣が築地方面に流れてしまって関西ではほとんど入手できないためらしい。岩牡蠣は、初めて食べたときにものすごく感動して、それ以来なぜか感動できる岩牡蠣に出会うことがなかったんだけど、久しぶりにセクシーな岩牡蠣に出会った気がする。身は詰まっていて、食感がつるつるで、噛みしめるたびに濃厚な柿の味と磯の香りが広がり、立ち上る。
 
 七皿目がホタテ貝柱とズッキーニの炙り。八皿目が、本来はうざくだったんだけど、鰻が品切れとなったので白身魚の薄造りとなった。添えられているのは肝。メンソールの最後は、梅酒で〆。
 
 カウンター7席は、たぶん大将が一人で対応できる限界に近いんじゃないかと思う。なので、料理の提供は若干遅れる場合がある。メンソールみたいに、料理が出た瞬間に皿をからにし、酒が出た瞬間に器を空にするといったような食べ方、飲み方をする場合には辛いところがあると思うけど、ゆったりとまったりと、日本酒を楽しみ、語り、珠玉の時間を過ごすには最適な店だと思う。なので、一人で行っても楽しいけど、日本酒好きのパートナーと二人で行くのがいいだろうな。
 
 料理の方も、一品で頼むよりはコースで頼んだ方が良いと思う。一品メニューから選ぶなら、お気軽コースに加えて食べたいものを追加的にオーダーしておくといった感じの方が良いと思う。料理を任せ、酒を任せ、亭主の心遣いをも楽しみに行く店だと思う。
 
 狭い店なので、予約はした方が良い。それから4人以上の予約は取ってくれない場合があるので、少人数で行った方が良い。
 


(店  名) かわむら(酒肴屋)
(ジャンル) 居酒屋
(所 在 地) 大阪市天満1-7-16 東邦マンション一階
(電  話) 06-6354-1168
(営業時間) 11:30-13:30、18:00-24:00
(定 休 日) 日曜日
(ウ ェ ブ) http://www.oichii-k.com/
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パリ・オランジュ(谷四)

2008年07月06日 12時14分32秒 | フレンチ
 以前にも行ったんですけど(http://blog.goo.ne.jp/mint_menthol/e/512463cf15ccf956560c384a97272dbc)、再度行ってきました。今回オーダーしたのはおまかせコース(6,000円)です。
 
 まずは、冷製人参のスープ。二皿目がフォアグラのテリーヌ。二層になっていて、下段にフォアグラのテリーヌ、上段には星イチジクやプルーンなどのドライフルーツを赤ワインを使ってコンポートにした物が乗せられている。手前には酸味にあるキャラメルソースと英国産の塩が添えられている。最初に見たときは、ドライフルーツの甘みでフォアグラの味が吹っ飛ぶんじゃないと思ったんだけど、食べてみるとそうじゃなかった。確かに、ドライフルーツの甘みとか、イチジクの種の食感とかが先に来るんだけど、フォアグラのまったり感、しっとり感、ねっとり感が後から追いかけてきて、これが最後まで楽しめる。決してストレートじゃないんだけど、テクニックに走って暴騰してるわけでもない。ちゃんとストライクなんだ。
 
 三皿目が豚足、塩漬け豚、フォアグラをガレットにしたもの。ガレットは、メンソールの知ってるクレープ状の物とは違ってて、しっかりボリュームもあるし、塩漬け豚からの塩分も豚足の味もフォアグラからの油分も濃厚で、メインにしても良いんじゃないかと思えるようなセクシーな一品だった。
 
 四品目が、スロー・キュイッソンしたサーモンのマリネ。スロー・キュイッソンというのは、加熱(火入れ)の技法の一つで、オーブン等を使わず、フライパンを使って弱火で20分以上ゆっくりと加熱すると言うもの。かなり神経的に辛い物があると思うし、満席になったときにの、料理の提供タイミングが遅れることにもなるだろうとは思う。20席弱をシェフが一人で見るのは辛いだろう。
 
 最後が小鴨のポワレとこだわり野菜のココット蒸し。見た目はレアなんだけど、しっかりと火は通ってる。最初に強火で表面だけをカリカリに焼いて、あとは弱火で中心部まで火を通したんだろうと思う。なので、鴨の味はもちろんなんだけど、血の味がしっかりと出てきている。これもなかなかセクシーな一品だった。
 
 最後が、ピスタチオのクリーム・ブリュレとチャイのアイスクリーム。どちらも、ピスタチオとチャイの味がしっかりと主張してる。
 
 
 満席時に、サービングがスローダウンするという問題はあるんですけど、料理はどれもセクシーな物ばかりでした。
 


(店  名) パリ・オランジュ
(ジャンル) フレンチ
(所 在 地) 大阪市中央区谷町3-2-15 マツモトビル一階
(電  話) 06-4793-0266
(営業時間) 11:30-14:00、17:30-21:30
(定 休 日) 月曜日

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