memories on the sea 海の記録

海、船、港、魚、人々、食・・・などなんでもありを前提に、想い出すこと思いつくこと自由に載せます。

養殖業の復活をはかる戦略 EU

2009-04-16 12:18:11 | 水産・海洋
欧州漁業委員会は養殖産業を復活する戦略を発表した。世界の海洋で漁獲される魚種のいくつかは劇的な減少を見ている。このことが不振の欧州養殖業についてブラッセルの当局者の間でも関連を引き起こすことになった。EU圏内で消費されるほとんどの水産物は輸入物である。しかし、EU海事漁業委員のJOE BORGは産業を振興援助することによりその数量を減らすことが可能であると信じている。EUによればこの産業分野を活性化すべく養殖事業の開設をより容易にして投資計画を呼びかけるという。また同委員はEUがさらなる研究開発支援を行うべきという。またBORG委員はEUでの養殖事業強化は結果として(天然)魚類に対する付加を減少するという。実際のところEU産の養殖魚類はアジアや南米産のそれらとの競争にさらされている。アイルランドの国家企業体であるBIMはチリーからのムール貝の輸入、またベトナムからはナマズの一種であるBASAなどの輸入が急増していることにより圧力を受けていると語る。ここでいう養殖業とはアトランテック・サーモンやウナギやマス類の養殖のことのみをさしているのではない。貝類養殖生産ではクラム、カキなども支援を必要としている。EUでは養殖事業分野で65,000人の雇用を生んでいる。こうした現状からブラッセルの意思決定者たちは養殖産業が開発支援を必要としていることと新しい戦略が必要との考えにいたったもの。また天然希少種の河川や沿岸における保護も目的にする。圏内で養殖事業を行おうとするものはその事業が環境に有害な影響を与えないことや種の保護にそむかぬことを証明する必要がある。(BBC 11日)