memories on the sea 海の記録

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ロシア北極圏住民の水産物消費は減少

2013-01-27 00:02:07 | 
ロシア先住民Nenetsの水産物消費は顕著な減少を示したとノルウエー食料調査研究所NOFIMAが報じた(1月7日FUD)

調査研究員のNatalia Petrenyaはロシアのアルハンゲルスク住民の先住民とNenetsについて比較調査した。彼らはOkrug自治区に居住している。この調査は食習慣やライフスタイルの変化が心臓血管疾病にどのような影響を与えるかを対象としたもの。この疾病は多くのロシア人に影響している。過去数十年間で西欧、北米、日本などではこの病気は減少しているがロシアでは逆に増えている。

しかしながら住民の一部にあってはその比率が低下している。研究結果からは先住民Nenetsにおいては水産物の消費が予想外に低かった。とくにソビエト時代と比較して。このことについては部分的には所得の低さやより安い食品の存在によって説明することが出来る。Nenets先住民はオメガ3脂肪酸の多い白身魚やトナカイの肉を伝統的に食していた。またこの研究で女性の肥満傾向が進んでいること男性の煙草の消費が多いことも確認された。これら2地域間でのたんぱく質ApoAおよびApoB の血中量は差異が認められなかった。このふたつは心臓血管疾病の危険度の指標となるものである。

「しかしながらNenets住民にあってはコレステロール値が低いことが認められたがこのことは男性の肉体労働のレベルが高いことと女性の場合アルハンゲルスクよりも飽和脂肪酸の摂取が少ないことによるであろう」とNatalia Petrenyaはいう。「しかし肥満の比率の増加は今後心臓血管疾病と糖尿病を招くことになるであろう」と。

この研究はNataliaの博士論文としてのものでNOFIMAとの共同研究で行なわれた。Natalia Petrenyaはロシアのアルハンゲルスクで1974年い生まれたが2007年以降ノルウエーのTromsoに居住している。

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