北海道新聞みなみ風の「立待岬」。
12月24日掲載のタイトルは「クリスマス・キャロル」。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/88/64fad57a5a7998a3c8079ab2fc2aee01.jpg)
ロンドンで商売を営むスクルージは愛情や慈悲の心などとはまったく無縁の強欲で冷酷な老人だった。クリスマス前夜、かつての共同経営者マーリーの幽霊が現れて「おまえにはわたしと同じ運命から逃れる機会と希望がある」と告げる。それから3人の精霊がスクルージの過去・現在・未来を見せつけていく。自分の将来の姿にショックを受け、さすがのスクルージも改心するのだった。
この「クリスマス・キャロル」は1843年、ディケンズが31歳のときに書かれた。そのころのイギリスでは家族でクリスマスを祝う習慣がすたれはじめ、この作品を機に復活するなど、現在のキリスト教圏の国の慈愛あふれるクリスマスの光景は「クリスマス・キャロル」によるものだ。
それにしてもスクルージは、がちがちの締まり屋で人付き合いを嫌っていただけで、精霊によって改心するほどの悪人だったのか。己の欲やお金のために人を騙し、傷つける悪い人は現代社会にたくさんいる。
私はクリスチャンではないが、クリスマスには送られてきた寄付の払込取扱票にその時、財布に入っている金額を記入する。しかし、昨年は予想より多く入っていたので、記入金額を少なくした。零細自営業者だという言い訳を自身にしたが、決めたことを実行できなかったことが情けない。恥じる気持ちがいつまでもまとわりついた。(メディカルはこだて発行人・編集人)
12月24日掲載のタイトルは「クリスマス・キャロル」。
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ロンドンで商売を営むスクルージは愛情や慈悲の心などとはまったく無縁の強欲で冷酷な老人だった。クリスマス前夜、かつての共同経営者マーリーの幽霊が現れて「おまえにはわたしと同じ運命から逃れる機会と希望がある」と告げる。それから3人の精霊がスクルージの過去・現在・未来を見せつけていく。自分の将来の姿にショックを受け、さすがのスクルージも改心するのだった。
この「クリスマス・キャロル」は1843年、ディケンズが31歳のときに書かれた。そのころのイギリスでは家族でクリスマスを祝う習慣がすたれはじめ、この作品を機に復活するなど、現在のキリスト教圏の国の慈愛あふれるクリスマスの光景は「クリスマス・キャロル」によるものだ。
それにしてもスクルージは、がちがちの締まり屋で人付き合いを嫌っていただけで、精霊によって改心するほどの悪人だったのか。己の欲やお金のために人を騙し、傷つける悪い人は現代社会にたくさんいる。
私はクリスチャンではないが、クリスマスには送られてきた寄付の払込取扱票にその時、財布に入っている金額を記入する。しかし、昨年は予想より多く入っていたので、記入金額を少なくした。零細自営業者だという言い訳を自身にしたが、決めたことを実行できなかったことが情けない。恥じる気持ちがいつまでもまとわりついた。(メディカルはこだて発行人・編集人)