褥瘡などの創傷管理、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)や失禁等の排泄管理のスペシャリストである皮膚・排泄ケア認定看護師は、高い看護技術と知識を用いてスキントラブルの予防・改善のために、患者・家族の支援や医療・介護関係者からの相談を受けて、ケア方法の提案や指導する役割を担っている。
函館市医師会附属看護専修学校を卒業した福島さんは准看護師となった1年後、東京の病院に勤務しながら看護学校に通う。看護師免許取得後は北海道社会事業協会函館病院(函館協会病院)に入職し、消化器外科3年目にストーマ患者を担当。大腸がんや潰瘍性大腸炎の手術を行っていた同病院では年間30例以上の人工肛門の患者を診療していた。福島さんはケアに難渋するストーマ患者を受け持つことが大きな転機となる。「試行錯誤しながらケアをしていましたが、札幌の皮膚・排泄ケア認定看護師に相談する機会がありました。患者に接することもなく、限られた情報だけの条件で適確なアドバイスを受けることができたのです」。難渋したケアだったが、患者のQOLは大きく改善。福島さんは困難事例を解決するスペシャリストになることを目標とするようになった。
訪問診療で使用している車の前でストーマを手に持つ福島一也さん
昨年10月に訪問フットケア&はいせつ相談所「ミニむつき庵」ひだまりを開設した荒本明子さんは、皮膚・排泄ケア認定看護師として皮膚障害の予防からケアの実践、排泄管理についての知識・技術を用いて、患者や家族の自己管理及びセルフケア支援、スタッフ教育を行ってきた。荒本さんは国立病院機構函館病院附属看護学校を卒業後、東京での看護師経験を経て、函館新都市病院(脳神経外科病棟やICU)に8年間勤務。2008年からは西堀病院の回復期リハビリテーション病棟で入院患者の在宅復帰を目指した身体状態の管理、外来勤務において在宅療養の支援やチーム医療の一員として看護の役割を担ってきた。
便座への立ち座りをサポートする「ソフト補高便座」を持つ荒本明子さん
函館市医師会附属看護専修学校を卒業した福島さんは准看護師となった1年後、東京の病院に勤務しながら看護学校に通う。看護師免許取得後は北海道社会事業協会函館病院(函館協会病院)に入職し、消化器外科3年目にストーマ患者を担当。大腸がんや潰瘍性大腸炎の手術を行っていた同病院では年間30例以上の人工肛門の患者を診療していた。福島さんはケアに難渋するストーマ患者を受け持つことが大きな転機となる。「試行錯誤しながらケアをしていましたが、札幌の皮膚・排泄ケア認定看護師に相談する機会がありました。患者に接することもなく、限られた情報だけの条件で適確なアドバイスを受けることができたのです」。難渋したケアだったが、患者のQOLは大きく改善。福島さんは困難事例を解決するスペシャリストになることを目標とするようになった。
訪問診療で使用している車の前でストーマを手に持つ福島一也さん
昨年10月に訪問フットケア&はいせつ相談所「ミニむつき庵」ひだまりを開設した荒本明子さんは、皮膚・排泄ケア認定看護師として皮膚障害の予防からケアの実践、排泄管理についての知識・技術を用いて、患者や家族の自己管理及びセルフケア支援、スタッフ教育を行ってきた。荒本さんは国立病院機構函館病院附属看護学校を卒業後、東京での看護師経験を経て、函館新都市病院(脳神経外科病棟やICU)に8年間勤務。2008年からは西堀病院の回復期リハビリテーション病棟で入院患者の在宅復帰を目指した身体状態の管理、外来勤務において在宅療養の支援やチーム医療の一員として看護の役割を担ってきた。
便座への立ち座りをサポートする「ソフト補高便座」を持つ荒本明子さん