函館市は21日、市立函館病院で診療を受けた男性2人が死亡する医療事故があり、双方の遺族に和解金を支払う示談が成立したと明らかにした。2人とも同病院に救急搬送され、医師が症状が緩和したと判断して帰宅させた後、容体が悪化し死亡した。
同病院によると、死亡したのは40代男性と60代男性。40代男性は2019年7月、嘔吐などの症状で救急搬送され、翌日死亡した。死因は遺族の希望で公表していない。60代男性は22年1月、胸が苦しいなどとして救急搬送された。帰宅後に嘔吐があり再び来院したが死亡した。死因は急性大動脈解離。
市と遺族が協議し、今月までに示談が成立した。和解金は19年の事故が5300万円、22年の事故が1800万円。市は28日開会の定例市議会に和解金を盛り込んだ本年度病院事業会計補正予算案を提出。可決されれば8月31日までに支払う。
同病院は二つの事故について「多角的に判断するための人手が不足していた。心からおわび申し上げる」としている。22年の事故については新型コロナ対応に伴う医療現場の逼迫が影響した可能性があると説明した。
(6月21日北海道新聞朝刊より)
同病院によると、死亡したのは40代男性と60代男性。40代男性は2019年7月、嘔吐などの症状で救急搬送され、翌日死亡した。死因は遺族の希望で公表していない。60代男性は22年1月、胸が苦しいなどとして救急搬送された。帰宅後に嘔吐があり再び来院したが死亡した。死因は急性大動脈解離。
市と遺族が協議し、今月までに示談が成立した。和解金は19年の事故が5300万円、22年の事故が1800万円。市は28日開会の定例市議会に和解金を盛り込んだ本年度病院事業会計補正予算案を提出。可決されれば8月31日までに支払う。
同病院は二つの事故について「多角的に判断するための人手が不足していた。心からおわび申し上げる」としている。22年の事故については新型コロナ対応に伴う医療現場の逼迫が影響した可能性があると説明した。
(6月21日北海道新聞朝刊より)