最新の治療法など、地元の医療情報を提供する「メディカルはこだて」の編集長雑記。

函館で地域限定の医療・介護雑誌を発刊している超零細出版社「メディカルはこだて」編集長の孤軍奮闘よれよれ・ときどき山便り。

今年8月、函館五稜郭病院の看護部長に就任。自分や自分の大切な人を安心して任せられる病院に

2022年11月04日 05時51分44秒 | メディカルはこだて
第83号のトピックスニュースは「今年8月、函館五稜郭病院の看護部長に就任。自分や自分の大切な人を安心して任せられる病院に」

函館五稜郭病院の看護部長として8月1日に就任したのが須佐庸子さんだ。函館市内の高校を卒業後、函館厚生院看護専門学校に進学する。「高校時代の職業体験で病院に入院中の患者さんの手や足を洗わせていただきました。その経験が看護師を志すきっかけになりました」。看護学校時代には実習で担当した患者から退院後に感謝の手紙をもらったことがある。「学生ですので、ベッドサイドで患者さんの体を拭くことや話をするだけだったのですが、退院後、病院へ感謝の手紙が届きました」。辛いこともあったが、励みになった嬉しい出来事でしたと須佐さんは当時を振り返る。
同病院に入職後は泌尿器科、ICU、胸部外科・脳神経外科、循環器内科、消化器内科等で経験を重ね、2014年に副看護部長となり、業務を担当。19年には日本看護協会の「認定看護管理者」に合格する。「自施設の管理上の問題点に関して、自分の考え方、取り組みなどを講義やレポート作成・発表を通じて学びました。受講した仲間とはその後もお互いに相談できる関係を継続していることは大きな財産です」
看護部理念は「やさしい環境、あたたかな看護を」。「自分や自分の大切な人を安心して任せられる病院でありたいをモットーに、心に寄り添い、思いやれる看護を目指しています」。平成21年地域がん診療連携拠点病院の指定を受けた同病院は地域のがん診療の中心的な役割を担っている。「道南を代表する急性期病院として、さまざまな検査や治療により、業務の煩雑・多様化や責任も増大しています。その状況に対応できる看護師を育成するため、多様な教育研修を導入しています」 
新人教育など看護教育では高い評価を受けてきた同病院だが、コロナ禍で集合研修などは大幅な制限を余儀なくされている。「当院ではちょうどコロナ前というタイミングでeラーニングシステムを導入しました。看護技術や知識を確認・習得するためのオンラインツールで、看護の質の向上や働き方改革に大きく貢献しています」
新人教育とキャリアアップラダーの教育に加えて、中途採用者の教育も重要になっていると須佐さんは強調する。「看護師は活躍する場が医療以外にも拡大、潜在看護師も増えています。病院における看護師補充は喫緊の課題です。そのため中途採用者のサポートや教育にも積極的に取り組んでいます。看護職員には最先端の医療を提供している病院の看護を担っているという自信と誇りを持ち続けてほしいと思っています」


「心に寄り添い、思いやれる看護を目指しています」と話す看護部長の須佐庸子さん

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