『翼はいつまでも』 川上健一著 集英社文庫
今から40年程前の話です。
中学生、神山は平凡な野球部員。ある日、日米軍放送で聴いたビートルズの「プリーズ・プリーズ・ミ-」を聴いて弾けてしまいます。
ちょうど団塊の世代にあたる年代でしょうか。
こうしたビートルズのような音楽があり、それが起爆剤になって何かが動き始めるというのは、ちょっと羨ましく思えます。その後、バブル期があり、一番いい時代を生きてきたんじゃね~かよ~なんて姑息なことも思ってしまいます。
第一部は、野球部での出来事。第2部は十和田湖での出来事が描かれています。
2部は十和田湖で野宿する話なのですが、だいだいあそこの辺で野宿か・・なんて想像出来てしまえて、個人的に親近感が湧きました。(3回行ってます)
友情、恋愛、それぞれの事情・・そんなひと夏の経験が少年から大人へとかけ登っていくのであろう。