「生命の大きさはどのようにして決まるのか(ゾウとネズミの違いを生む遺伝子)」(大島晴美著)を読む
「植物の進化の歴史において、染色体の増加がしばしば起こっていることが知られ、これは染色体の倍数化とも呼ばれている」(169頁)
「三倍体の魚は、しばしば人工的につくられ、日本でもアユ、ヤマメ、イワナなどがつくられている。これら三倍体の魚は、もとの二倍体の1.5~2倍大きいようである。寿命も三倍体の方が長いようである」(178頁)
「三倍体のニジマスは、生まれたばかりのオスを性ホルモンの入った餌で育ててオスに性転換させ、その精子(性染色体としてメスのものだけを持つ)を受精させた未分化の卵(メス)を高圧、高温などの処理によってつくると書かれている」(178頁)
ニジマスは繁殖能力がないと聞きますが、三倍体のニジマスなのだろう。ただ、日本で1〜2箇所自然交配している川があると聞いたことがあります。
稀にヤマメとイワナが交配してカワサバ(サバのような模様がある)が生まれることがありますが、大型化凶暴化するとあります。(「瀬戸際の渓魚たち」より)繁殖能力はないということなので、自然に三倍体したということなのだろう。
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