アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

線香花火

2010年02月11日 | 読書日記 その8
ちょっとした時間に、寺田寅彦、菊池寛の随筆を読むのが好きです。
今回は、寺田寅彦著「線香花火」を読みました。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2455_10268.html

火花が散るメカニズムを不思議に思い、それを研究する研究者が現れないかと待望する。
「しかしそれを掘り出すには人から笑われ狂人扱いにされる事を覚悟するだけの勇気が入用である」
と結んでいますが、こうした発想ができるからこそ寺田寅彦が寺田寅彦たる由縁なのだろう。

ビクビくしているくせに、人の弱味を見つけると、ここぞとばかりに踏みにじる。
それは今も昔も変わらず、科学ではどうすることもできない人間のメカニズムなのだろう。

僕らが線香花火を見る時は、静ひつの美しさを感じることはできても、それだけの自己完結をしてしまう。
科学者は、それ以上の美しさを知りたいだけなのかもしれない。

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