アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

鳥の不思議な生活

2024年04月27日 | 本と雑誌 その2

「鳥の不思議な生活」(ノア・ストッカー著)を読む

・2008年ドイツの研究グループが飼育下のカササギが鏡に映った自分の姿を認識できると発見した。(今まではヒト・大型類人猿・シャチ・イルカ・ゾウなど)

・熱帯太平洋の島々で営巣するコアホウドリは、腹を空かしたひなにおやつを獲ってくるだけのために、アラスカまでの3000キロ以上を日常的に行き来する。ワタリアホウドリ、走行中に時々脳の半分を遮断して眠る。生涯少なく見積もっても600万キロ以上旅する。(月まで8往復)

・鳥の中で生涯添い遂げる種類は、ガン・ハクチョウ・ツル・オウム・カモメ・ペンギン・アホウドリ。鳥類以外では、ヒト・オオカミ・ビーバー・意外にも好色なプレーリーハタネズミなど。誰かに夢中なときには、大量のドーパミンを放出するが、1~3年で平常値になる。このようなことは多くの動物に見られるので、長続きはしないということになる。特定のパートナーと寄り添うのは、母と子のような愛着を感じることができる関係でいられるか否かが境目になる。ただし、免疫強化(遺伝子が混ざり合う)のため自分とはかけ離れた人をパートナーに選ぶ傾向があるので、なんだか悩ましい。

・標準的な人間の脳では、海馬は成人になると1年で1~2%(アルツハイマー病患者は年に最大で5%)と縮小する。働いていない海馬はより早く縮む。コガラ類の研究では、捕らえた野鳥が5週間で海馬が23%失った。この損失は定期的に課題を与えれば克服できる。

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