アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

明治のころの川の様子

2022年07月11日 | 川を考える

「オーストリア皇太子の日本日記」の中に、下のような記述があります。

「きょう鵜飼が行われた川は皇室の所有ということだが、獲物は岐阜市や鵜匠のものだそうだ。この川のみならずほかの川も、魚の豊富さはほとんど夢物語に近い。その証拠には、こうした鵜飼は、五か月間というもの、明月の夜以外は毎夜おこなわれ、しかも一晩になんと五千から一万もの魚が獲れ、それがただちに氷詰めにされて全国に発送されるそうだ。こうして狩猟のような漁ーー鵜は手当たり次第に獲物を漁る最悪の漁師だがーーが展開されているにもかかわらず、魚の生態数は決して減ることはない。禁魚期もなければ、養殖施設のようなものもないことを思うと、日本の河川は魚類にとって生息条件がいかに有利かわかるし、とくに、工業施設による水質汚染が皆無か、あるいはヨーロッパの程度までに至っていないということだろう」

コメント
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