アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

テンカウント

2009年04月08日 | 読書日記 その5
「テンカウント(奇跡のトレーナー松本清司)」 黒井克行著 新潮社

「テンカウントーボクサーが引退した際、リング中央に立ち、ノックアウトを意味する10回のゴングの音を浴び。選手としてグローブを置く儀式。
この儀式を行う資格があるのは通常、日本チャンピオンクラス以上である。」(本文より)

具志堅用高氏は、現役の頃、試合前は顔面蒼白で震えが止まらなかったそうです。(この本に書かれてありました)
どんな強いチャンピオンであっても、負けるかもしれない場面が待ち構えている時には、悠然と立ちすくむことなんて出来ないのかもしれません。

亀田兄弟の兄貴のほうが、テレビで会見をしていたのを見た時に、鼻が曲がっているなあと気づきました。
キャリアの長いボクサーであれば、鼻の骨を折っている人は多いと思いますが、それだけボクシングという競技は過酷だということです。

トレーナー松本氏は、ボクサーは紳士たれと指導していたそうです。
夢は、熊本に帰って、ボクサーを通じて、やんちゃな若者を集めて更正させたいと思っていたそうです。

テンカウント・・
引退式にテンカウントを行うことは、もうそのリングに上がれないことを意味する。
ある意味で羨ましいと思う。

コメント
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