アウトドアな日常

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時は金なり?

2007年06月07日 | 読書日記
『Time Seller(本当の時間の使い方)』          ポプラ社
『こころ』                夏目漱石著   新潮文庫


僕たちは、お金に縛られている。
「こころ」の中でも、普通の人がお金の前では悪魔にでもなる、といった記述がある。

嫉妬とお金は、人の生活の中ではやっかいなモノです。
いつでもどこでも悪魔に変身してしまう。

前者は、お金のために時間を浪費しているズレている人生について、後者はストーリーを書くまではないでしょう。

『こころ』の中の「先生」は最後には罪悪感を抱え自ら命を断つわけですが、この中に引き合いに出されている乃木大将の自害にも触れています。
乃木大将も明治天皇が崩御された時に、自らの罪悪感のために自害します。
203高地で多くの部下を失った責任をとってのことですが、罪悪感を受け自害されるまでの時間というのは「先生」、乃木大将にとってはどのような時間であったのだろうかと考えさせられます。

中には、その罪悪感を感じないまま生き抜く人も多いでしょう。
もしかしたら人は生めれた瞬間に罪悪感を持って生まれてくるのかもしれません。
いや、お金というものを意識しだした時かもしれません。

『タイムセラー』の著者は、この世界の裕福な国と憂鬱感は比例している、といったことを語っています。
僕ら裕福な国の国民は、憂鬱感の代わりに罪悪感を持って生きるべきなのではないだろうか。

コメント
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