『雨鱒の川』 川上健一著 集英社文庫
少年期と青年期に別れています。
絵を描くことと川で魚を捕ることことが大好きな心平と、造り酒屋の娘で耳の不自由な小百合との物語です。
僕も子供の頃、川で遊ぶのが好きでした。
遊泳禁止と言われようが、みんなでよく遊んだものでした。
ヨモギの葉をつぶして、その汁を水中メガネに塗り曇り止めにしたものです。
そんなことが懐かしく、文章から伝わる情景もダブってきて原風景を感じることができました。
青年期(第2部)になると、小百合の結婚話が持ち上がります。
その時、心平は・・
昨年、映画にもなりました。
小説とは、若干異なる設定になっているみたいですが、今度借りてきていてみようと思っています。
久しぶりに、良い小説だったな~と余韻が残りました。