小笠原日記

夫婦で小笠原に移住予定です。どんな生活が待ち受けているか?とりあえず小笠原の生活を綴って見ようと思います。

引き上げ

2007-12-29 17:32:33 | Weblog
土曜日の朝、と言うよりは、今年も後三日と言ったほうがピンと来る29日の朝は、休日の恒例、妻との早朝ジョグから一日が始まった。

我家を出るのは6時前、冬至を過ぎたといっても、あたりは真暗、数少ない街路灯と月明かりを頼りのランニングである。そんな暗闇の中、建設会社の横を通り抜けようとしたら、いきなり「ほら、走れ走れ!」と声を掛けられた。聞きなれた声、シモヤンである。

この時間帯会うのは初めてだが、日中ジョギングしていると、トラックやダンプを運転している彼と良く行き会う。そしてお互い手を振ったり、声を掛け合ったり、ある時は後ろから来て、わざわざ車のスピードを落とし「もっと速く走れ!」と激励?してくれたりする。

そのシモヤン「オレ今日の船で、内地、引き上げ!」妻と僕は思わず「ウッソ~!」

彼との出会いは、やはり青灯。僕達がこの島に来て間も無く釣りを始めたころ、彼も良く青灯で釣りをしていた。チョット見怖そうな感じ(シモヤン失礼)の彼だが、釣りは全くの初心者だった僕が、どこでやろうか迷ったりしている時、「隣り空いてるよ、どうぞ」何て気軽に声を掛けてくれた。

そして釣りのノウハウを、初心者の僕に色々と教えてくれた。最近は釣りしている僕の所に冷やかしにはやってきていたが、釣りをしている姿はあまりお目に掛かっていなかったが、引き上げちゃうんだネ。

暗闇の中、シモヤンと拳骨を合わせ、元気で!とお別れ。

さて、そのシモヤンの乗るオガマルは、定刻1時間遅れ、12時30分、754名の乗船客を乗せ入港。予想通り海はかなり時化ていたようである。

今年最後の荷役は、時間との戦い。出航は予定より30分遅れの2時30分。泣きっ面に蜂ではないが、時々日も射していた今日の小笠原、オガマルが二見湾に姿を現した頃から、雨が降り出す始末、しかもかなりの雨脚。

急いで上下カッパを着込み、入港の際のロープを取りに岸壁へ走った。先便の出航日、土砂降りとなり、びしょ濡れになった前回の荷役を思い出してしまった。しかし幸いにも、接岸が終わり、コンテナを下ろし始めたころから、雨は上がり、強い南よりの風ながら、お日様も時々顔を出し始めた。

荷役のほうも、スムーズに進み、2時半の出航には十分間に合った。今日の乗船客は100名足らずとか、元気者のシモヤンもチョッピリ寂しいのでは。

シモヤン色々と有難う、元気で、又遊びにおいでよ、待ってま~す。

本日の写真は、妻のワンショット。製氷海岸の上から、今日の野羊山方面。