MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

初夏、初見の昆虫達など(背三筋瘤髭天牛、蓬羽斑実蝿、紅木虱ほか)

2017年06月07日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


朝から曇っていて、公園散歩も期待はずれに終わると思って居たが、
巻頭の写真の「緑小灰蝶(ミドリシジミ)」は、
数十頭も出現し、曇っているにも拘らず羽を広げる姿が目立った。
で・・・・
あまりに多すぎると貴重性は失われ、カメラマンも少なくなった。

今日は初見の昆虫を数種見ることが出来た。

「背三筋瘤髭天牛(セミスジコブヒゲカミキリ)」
触覚に2個づつ計4個の瘤があり、触覚の長さも体長の3~4倍近くあった。


「蓬羽斑実蝿(ヨモギハマダラミバエ)」
体が薄黄色を帯びた7mmほどのミバエで、
斑脚長蝿などと一緒に飛び回っていた。


「紅木虱(ベニキジラミ)」
一昨日見たものの名前が不明だったが、
今日も見つけたので再度調べるとベニキジラミだった。
体長は1mmほどしかないが、色鮮やかな赤なので、
木の葉の上に居ると簡単に見つけることができる。
交尾中だった。


「筋黒白蝶の産卵行動」


産卵場所に行って卵を探すと簡単に見つけることが出来た。
4個ほど見つかったが、細長い縦型の卵だった。
「筋黒白蝶が産み落とした卵」


筋黒白蝶については先日報告の通り、蛹と羽化と交尾の写真を撮っており、
卵の孵化、幼虫、終齢幼虫を撮れば、彼らの一生を撮ることになる。
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刈らるも生きて(写真俳句)

2017年06月06日 | 写真俳句

公園に隣接した野原のような広場がある。
春から夏にかけては雑草の成長も早く、
すでに2度の刈込が行われている。

蒲公英が綿を飛ばし、茅花が穂を出して実る頃に刈込が行われ、
野芝が顔を出しているところもあった。

暑さの中で4セットあるベンチで休憩し、
その帰途に紫の小さな花を発見。
過去に見たことの有る花に似て居たが、
花が一輪づつしか付いてなかったことと、
草丈が7~8cmほどしかなかった事から別種のように思われた。

花の名前を検索すると「桔梗草(キキョウソウ)」で、
やはり前に見た花と同じだったが、
普通の桔梗草は下の写真のように草丈が30cm以上もあるので、
広場の桔梗草は成長期に刈られてしまったのだろう。

しかし、草の根などの一部が残り再成長してきたのであろう。
広場にはまばらに30本近く咲いて居たが、
どれも先端部に1輪の花しか付いていなかった。

下の写真が「通常の桔梗草」


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女神の名を持つ大水青、筋黒白蝶の羽化、緑小灰蝶など

2017年06月05日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


夕焼けが美しかった翌日の朝は「朝焼」も美しい、
と言う経験値に違わず今朝は朝焼けとなった。

先日発見した「筋黒白蝶の蛹」は、
その後の調べで7個もあることが確認でき、
そのうちの一頭が、今朝羽化して居た(下の写真)。
カメラを近づけるとやや動いたが、
まだ飛び立つほどのエネルギーは無かったようである。


5月30日に確認された「緑小灰蝶(ミドリシジミ)」は、
その後毎日出現しているようで、
出現地付近では毎日のようにカメラマンで賑わっている。
今日は5頭の写真を撮る事が出来たが、
翅を全開する個体は少なかった。


今後は更に頭数が増え、昨年がそうであったように、
公園のあちこちで見られることと思われる。


「大水青(オオミズアオ)」
最近まで、ギリシア神話に登場する狩猟・貞潔の女神である、
アルテミスの名前が学名だったオオミズアオが羽化して居た。
これまで、3頭ほどの翅のかけらなどを見ているが、
傷の無い美しい生体を見るのはシーズン初である。


巻頭の写真は真横からクローズアップしたもので、
まるで真っ白な毛皮を羽織った女神のごとくだった。
櫛型の触角も美しい。
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「久し振りの夕焼」と「都心の残照と夜景(遠景)」

2017年06月04日 | 写真


今朝は寒さの中で目が覚めた。
冬の寒さではなく、
このところの暑さで毛布一枚を掛けて寝ることが多くなり、
今朝の冷え込みは毛布一枚では足りなかったと言うことである。

空もすっきりと清み、青空が広がり白い積雲が所々に見られ、
梅雨を前にした空模様と言うより、冬のような青空である。

その澄んだ空気は日没時には空を焦がすような夕焼けとなり(巻頭の写真)、
当地が日没後でも、都心のビルは夕陽が当たっていた。


当地の残照時、都心のビルはまだ夕焼けに染まっていた(下の写真)。


都心の残照時刻には、富士箱根連山もシルエットで姿を現し、
19時7分ごろには東京スカイツリーのライトアップが始まった(下の写真)。


そしてこんな日は都心夜景もすっきりとした姿を現す。
「東京スカイツリーと東京タワー」


「六本木ヒルズ(左側Mマークのネオンがあるビル)とスカイツリー」


「新宿区代々木のNTTドコモ代々木ビル」
明るいビル(松戸・新東京病院)の奥に聳える尖塔。


過ごしやすい一日だったが、5月に撮った写真の整理のため一日インドアだった。
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美しい蛾達(歯形燕青尺、四紋前白青尺、波形白並尺、薄黄燕枝尺、紅紋虎蛾など)

2017年06月03日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


暖かさが増すと共に昆虫の種類も多くなり、
自然公園である大町公園では、
少し目を凝らせば何らかの昆虫に出会うことができる。

が・・・やはり毛虫類はその毛に毒が有る場合も多く注意は必要である。

蛾の仲間にも「美しい毒蛾」がいるので、手で触れることは避けたい。

私も写真的に面白いものや珍しい蛾などは撮るが触ることはしない。
今日はそんな中からの毒の無い美しい蛾の紹介。

「波型白並尺(ナミガタシロナミシャク)」
白い翅の波型模様が美しく、後翅と体がオレンジ色。


「四紋前白青尺蛾(ヨツモンマエジロアオシャク)」
小さな蛾だが、薄緑色がポイントで蝶類には見られない色かもしれない。


「歯形燕青尺(ハガタツバメアオシャク)」
中型の蛾で青味がかった緑色。
後羽の突起の形が「燕尾服」に似ていることから「燕」の名があるが、
蝶の仲間にも、紫燕、燕小灰蝶などがいる。


「薄黄燕枝尺(ウスキツバメエダシャク)」
薄黄と言うよりは白に近く、
後羽の突起部に有る模様に囲まれた「赤」が印象的。


「黄色縁黒野螟蛾(キイロフチグロノメイガ)」
小さな蛾で、肉眼では模様を確認出来ないほどである。


「紅紋虎蛾(ベニモントラガ)」
体形的にはシャチホコ蛾の仲間のようだったが・・・トラカ科(東北森林管理局調べ)だった。


巻頭の写真は「シャチホコ蛾」を真正面から撮影したもの。
狸のようなケモノ感が面白い。
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