シンガポール政府によって作られた「シンガポール都市計画博物館」を訪れた。私の全く知らない施設で、J氏(妻の友人のアメリカ人)が興味深いところがありますよと連れていってくれたのだ。J氏は専門ではないけど建築好きで、忙しい中時々現れ、私達夫婦を案内してくれて助かった。まさに私が行きたかった場所で、J氏に感謝!
都市全体の大きな精巧な模型が何種類も展示されていて、とてもわかりやすく勉強になった。これからの開発計画も示されていて、すごい。これなら住民だれでも街づくりを理解できる。港区あるいは高輪地区全体の街の模型(これからの計画も含む)をつくり、展示して誰でも見れるように公開するとよいのではないだろうかと思った。今、3Dプリンターなどがあり、模型は比較的短時間で安くできるようになっている。
この博物館を見てシンガポールのまちづくりに興味を持ち、いろいろ調べて見た。
シンガポールは今年、建国50周年にあたる。
50年前に、マレーシア連邦から見放されたようにして独立した国である。
短期間でこれだけ整備され、アジアの中で最も魅力的な近未来都市が実現した理由はいくつかある。
1 シンガポールは一つの都市国家であり、国がすべての都市政策を行うことができる。
2 かって、イギリス領であったため、「土地は国のもの」という考え方が浸透している。そのため、国土の90%以上が国有地である。
3 国に土地の絶対的な収用権が与えられている。
4 ガーデン・シティ構想などまちづくりの目標がはっきり示されている
これらのことから、国が思うように、計画的に理想的なまちづくりを行うことができる。リー・クアン・ユーという優れた指導者がいたから実現したのだろう。
全体の計画を行うのは国家開発省である。
その下に、都市再開発庁、住宅開発庁、国立公園庁、運輸庁などの部署に分かれて計画を立て実行している。以下のようなことが参考になる。
1 大きな計画はコンセプトプラン、詳細な計画はマスタープランで示される
2 開発だけでなく、保存地区や保存する建物も計画で示される
3 緑地の創出、建物の緑化に力を入れている。
4 環境保全・エネルギーの有効利用を計画に取り入れている。風の道もある
5 建物の建設は民間で行うが、色、形をコントロールし都市景観に十分配慮されている。
6 都心部では夜の景観も配慮されており、ライトアップ、光のショーなど見せ場をつくっている。
7 住宅政策が優れている。持ち家率はなんと90%である。低所得者でも入居できる優れて公共住宅を整備し、国民の85%が公共住宅に居住している。街にホームレスは見かけなかった。
8 地下鉄、バスなど大量輸送機関が整備されている。歩道も広くどこも歩きやすい
9 自動車の交通量をコントロールする車両割当制度、電子式道路料金徴収システムがある
そのため、車の購入する費用が高くなる。(カローラクラスで1000万円とか)
都市計画博物館 3階まであり展示スペースが広い
コンセプトプラン 赤が商業・業務ゾーン 橙色が住宅地ゾーン 緑が公園・緑地ゾーン 黄色は開発予定地 40年~50年後先の長期計画
マスタープランの図の展示 コンセプトプランより詳細に示されている、10から15年先の短期計画
模型は3種類のスケールがあり、これは最も大きく精巧でよくわかる。見えるのはマリナベイサンズ周辺
オフィス地区
やや広域的な模型 都市の全体像がわかる
同様の模型 計画の建物は白で表示されている。
水と緑による風の道がわかる
都市のエネルギー・環境計画の説明
さらに広域的な模型
古い時代の街の絵(中国の時代か?)
街で見かけた文化地区の表示板
都市全体の大きな精巧な模型が何種類も展示されていて、とてもわかりやすく勉強になった。これからの開発計画も示されていて、すごい。これなら住民だれでも街づくりを理解できる。港区あるいは高輪地区全体の街の模型(これからの計画も含む)をつくり、展示して誰でも見れるように公開するとよいのではないだろうかと思った。今、3Dプリンターなどがあり、模型は比較的短時間で安くできるようになっている。
この博物館を見てシンガポールのまちづくりに興味を持ち、いろいろ調べて見た。
シンガポールは今年、建国50周年にあたる。
50年前に、マレーシア連邦から見放されたようにして独立した国である。
短期間でこれだけ整備され、アジアの中で最も魅力的な近未来都市が実現した理由はいくつかある。
1 シンガポールは一つの都市国家であり、国がすべての都市政策を行うことができる。
2 かって、イギリス領であったため、「土地は国のもの」という考え方が浸透している。そのため、国土の90%以上が国有地である。
3 国に土地の絶対的な収用権が与えられている。
4 ガーデン・シティ構想などまちづくりの目標がはっきり示されている
これらのことから、国が思うように、計画的に理想的なまちづくりを行うことができる。リー・クアン・ユーという優れた指導者がいたから実現したのだろう。
全体の計画を行うのは国家開発省である。
その下に、都市再開発庁、住宅開発庁、国立公園庁、運輸庁などの部署に分かれて計画を立て実行している。以下のようなことが参考になる。
1 大きな計画はコンセプトプラン、詳細な計画はマスタープランで示される
2 開発だけでなく、保存地区や保存する建物も計画で示される
3 緑地の創出、建物の緑化に力を入れている。
4 環境保全・エネルギーの有効利用を計画に取り入れている。風の道もある
5 建物の建設は民間で行うが、色、形をコントロールし都市景観に十分配慮されている。
6 都心部では夜の景観も配慮されており、ライトアップ、光のショーなど見せ場をつくっている。
7 住宅政策が優れている。持ち家率はなんと90%である。低所得者でも入居できる優れて公共住宅を整備し、国民の85%が公共住宅に居住している。街にホームレスは見かけなかった。
8 地下鉄、バスなど大量輸送機関が整備されている。歩道も広くどこも歩きやすい
9 自動車の交通量をコントロールする車両割当制度、電子式道路料金徴収システムがある
そのため、車の購入する費用が高くなる。(カローラクラスで1000万円とか)
都市計画博物館 3階まであり展示スペースが広い
コンセプトプラン 赤が商業・業務ゾーン 橙色が住宅地ゾーン 緑が公園・緑地ゾーン 黄色は開発予定地 40年~50年後先の長期計画
マスタープランの図の展示 コンセプトプランより詳細に示されている、10から15年先の短期計画
模型は3種類のスケールがあり、これは最も大きく精巧でよくわかる。見えるのはマリナベイサンズ周辺
オフィス地区
やや広域的な模型 都市の全体像がわかる
同様の模型 計画の建物は白で表示されている。
水と緑による風の道がわかる
都市のエネルギー・環境計画の説明
さらに広域的な模型
古い時代の街の絵(中国の時代か?)
街で見かけた文化地区の表示板
建築家だけあって素晴らしいアングルで撮った写真に魅入っています。
SINは昔々行きました。
主人と一緒の時は初めて訪問したのですが、8ヶ月の娘が風邪をひいてしまい、私はホテルにずっといました。
因みに留学時代(何時の話だ!)リー・クアン・ユー氏は豪兄、メルボルン大学時代の友人でした。
ところで食べ物はどうでした?
美味しかったでしょう
シンガポールはすっかり変わっています。
私の腕ではなく、どこを撮っても絵になるのです。
リー・クアン・ユーさんとお知り合いとはすごいですね。
食べ物はどれもおいしかったです。
このブログにもその内ご紹介します。
お待ちください。