港区まち創り研究会(まち研)ブログ

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自転車はどこを走るべきか 朝日新聞投書欄から

2011-11-02 09:11:24 | 港区まち創り研究会
自転車はどこを走るべきか  朝日新聞投書欄から

 自転車走行の議論が活発になった。朝日新聞の投書欄に3件も自転車走行について投書があったのでご紹介する。

1 歩道の通行帯は危険  
  渋谷区大学生20才

 警察庁が幅3m未満の歩道の自転車通行を許可しない方向性を打ち出した。車道通行を徹底し、自転車の通行空間確保に乗り出すという。
 大いに歓迎したい。自転車は車道を走るべきなのに緊急避難措置として歩道を走ってもよいことになっていた。だが、歩行者に危険なのはもちろん、自転車も歩道ではスピードが出せず、安全・快適に利用できなかった。「自転車は車道」の徹底には、車道に自転車レーンを設置し、自転車走行環境を整備してほしい。
 最近気になるのは、自転車通行空間を確保するための歩道での自転車通行帯の設置だ。歩道に線引きし、人と自転車を分けたりしているが、お互いが近づき、自転車の走行速度も上がり、かえって危険だ。自転車の走行を想定して広い歩道をつくるより、その幅を縮めて車道に自転車レーンをつくってほしい。

2 車道の路側帯の巾を広げよ
  横浜市77才
歩道を暴走する自転車が問題視されていますが、自転車だって歩道を走りたくはありません。現状は車道を走るのは交通事故覚悟の行為なのです。なぜなら道路端に白線で路側帯が書かれているところもありますが、違法駐車の自動車で自転車の通行が妨げられ、有名無実化しています。そこでこんな提案をします。
車道の外側にある路側帯上は、警察の力で駐停車禁止を徹底してほしいと思います。地域の住民が警察と協力し、民間人が駐車を写真撮影し、警察に通報、警察はそれをもとに所有者に警告する「写真撮影通報制度」を導入するのも一案です。そして45cm程度が多い路側帯の幅を1m程度に拡張し、自転車レーンにし、走りやすくすることです。これで大幅に改善できるでしょう。

3 障害者や弱者配慮を
 八千代市45才

歩道での自転車の通行許可が見直されることになった。マナーの悪い悪質な運転者が多いのも事実なの規制の強化は仕方がない。例外は、13歳未潤の子どもや70歳以上のお年寄り、身体に障害のある者が運転する場合だと思う。
私は聴覚に障害がある。マナーを守っているが、外見から聴覚の障害がわからず、誤解を受けることが多くならないかと懸念している。事実、自転車のマナーの悪さが報道され始めたころ、すれ違った歩行者から注意されたことがあった。こうした人々の不安や誤解を取り除くためにも、自転車道のデザインを統一してわかりやすくし、環境整備が進まないうちは歩道の通行を許可するステッカーを作り、必要な人に配布するなどの配慮を求めたい。

どれも傾聴に値する意見だと思う。
1は、若い人らしい意見で、自転車は車道を走ることを徹底してほしい。自転車レーンの設置の推進を訴えている。
2は、車道の路側帯を広げて自転車レーンにしたらどうかという提案である。その時、問題になるのは、車の駐停車である。
 それを防ぐために「写真撮影通報制度」の提案をしている。これも一案であるが、荷物の積み下ろしなどの停車の時間を決めるのも一案である。
3は、自転車道のデザインを統一してわかりやすくすることと、弱者・障害者ということがわかるようなステッカーをつくってほしいという提案である。
この提案などはすぐにでも実現可能な提案だと思う。
コメント
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