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港区まち創り研究会(まち研)ブログ

港区の情報、まちづくり情報をお伝えします。
海外の街あるきの報告もあります。

HAKKAの円形住居

2015-07-01 16:59:37 | 建築
この前のMASセミナーでパネリストの村上さんからお話があったHAKKAの円形住居について以前、オーストラリアの建築家田中昭紀代さんからいただいた写真を思い出し、掲載します。
この建築は福建土楼といい、中国福建省南西部の山岳地域にある、客家その他の人々による独特の版築建築物。客家土楼(はっかどろう)ともいう。12世紀から20世紀にかけて建てられたものがほとんどである。とのこと。ユネスコの世界遺産に指定されています。
私もいったことがないので、写真の一部を掲載します。いただいた写真は100枚以上あります。
内と外を考える面白い建築の事例ですね。


山際にあるようです

外側は窓が小さく閉鎖的です

内側はオープンで人が交流しあえる広場になっています
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第19回MASセミナーに参加しました

2015-06-28 10:09:44 | 建築
6月27日JIA会館で行われた日本建築家協会港地域会主催の第19回MASセミナーに参加しました。テーマは「街と建築を海外から考える」というやや茫漠としたタイトルでしたが、海外経験豊富なパネラーから様々な視点でのお話が面白かったです。
田口さんの日本の新しくできた郊外住宅地に違和感を感じるという指摘はなるほどと思いました。便利さのみを追求している、内と外との中間領域がないなど。画一的な価値観で建築家の出番がないとのこと。内と外について中国の円形の集合住宅のお話が村上さんからありました。外に対しては、外敵を防ぐため、防御の厚い壁になっており、内に中庭の広場があり、いつも住民が交流しており、建物も内に向かってオープンになっている。
連さんからイギリスの田園住宅地は前庭があり、そこが中間領域となって交流の場になっているとの話がありました。
日本の場合、島国で外国から攻められた歴史がほとんどないため、街の外側を囲む城壁がないが、個人の住宅ではへいを囲い、内と外とを遮断しているとの話がありました。
日本と外国との内と外の意識の違いを掘り下げると面白いと思いました。

MASセミナー風景

かえりがけ見つけた神社の丸いしめ縄
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高輪一丁目保育園等複合施設計画の外観図が工事現場に表示!

2015-06-03 11:07:27 | 建築
高輪一丁目保育園等複合施設計画の外観図が工事現場に表示されました。
素晴らしい!!
事業者ライフサポート株式会社とウエガイト設計事務所のご努力のおかげです。説明会の時、私が提言したのですが、実はこのことは日本建築家協会港地域会会長であった故野老(ところ)正昭さんが何度もおっしゃっていたことです。
野老さんの遺言とも言えることが実現したのです。
これは、なぜ素晴らしいことかと言うと、新しく建てられる建築のデザインが地域の人に受け入れられるものであるかを問うことです。
今までの確認申請の表示は、ただ面積とか何階建てとかを表示するだけでどんなものになるか分かりません。建ってしまってから、「えっ!」「とんでもない」ということがしばしば起きています。
建築家はデザインに自信があるならば、堂々と外観図を提示すべきというのが野老さんのお考えでした。
この外観図の提示はすべての建築に適用したいです。そうすることによって、地域の景観との調和ということももっと意識されるでしょう。
ライフサポート株式会社、ウエガイト設計事務所に拍手を送りたいです。


工事現場に表示された外観図

建築計画の表示と外観図
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日本建築家協会港地域会MASセミナーが開かれます

2015-06-02 21:00:46 | 建築
日本建築家協会港地域会の大倉さん、田口さんからの情報です。
第19回港地域会のMASセミナーが6月27日(土)開かれます。
テーマは「街と建築を海外と日本から考える」という面白そうなテーマです。
ぜひ、ご参加くださいとのことです。
懇親会出席の方は参加費500円です。
ちらしは以下の通りです。


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連健夫建築研究室設計の住宅内覧会に行きました

2015-02-04 16:12:30 | 建築
連先生のご案内を受け、連健夫建築研究室設計の秋山先生の住宅内覧会に行きました。秋山先生は、次回まち研のバリアフリーの講演会の講師です。既存住宅の半分を解体し、新築したプロジェクトです。
秋山先生から与えられたデザインキーワードは、○とキューブ、バリアフリー、省エネです。
施主がしっかりしたコンセプトを与えるとよい設計になります。
秋山先生と連先生から、参加者に説明がありました。
秋山先生から「多くの高齢者が冬、風呂場と脱衣場との温度差によるヒートショックにより亡くなっている。住宅は冬快適にすごせる家が第一。」とのこと。実際、深夜電力による温水暖房は家全体がほどよい暖かさで快適でした。
全体の家の形はキューブ、内部のインテリアは○がデザインモチーフになっていました。
太陽光発電の設置、将来電気自動車のための外部コンセントなど省エネの最新設備も備えています。各フロアーはバリアフリー、特に風呂場は将来に備えて、壁がない介護しやすいオープンな空間になっています。居間の丸いトップライトと書斎の半円形の大きな机がこの家の圧巻でした。

キューブをモチーフした外観 緑色の外壁が目につきます

将来、電気自動車用のコンセントを備えています

丸いトップライトと2階書斎の半円形の壁

中二階に屋外で休憩できる場所をつくりました。外から見えないようになっています

2階書斎から映像が映せます

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白金台T邸を訪ねる

2014-12-19 19:17:03 | 建築
白金台のT氏邸が、いよいよ取り壊されることとなり、マンションに建て直されることとなりました。お孫さんのTさんによって「さよなら会」が開かれ、伺いました。ご近所の方やご友人達が次々訪れて、昔をなつかしんでおいででした。
この家は、高輪地区地域情報紙「みなとっぷ24号」でもとりあげたことがありますが、1950年に建てられた木造建築で、Tさんの祖父様によって建てられたものです。
まだ物資が豊富でない時代であったのに、各地から腕のいい職人さんが大勢集まったそうで、当時としてはかなり豪華な建物だったのではと推測します。居間(日本間)から見える広い庭は素晴らしく、T氏はこの居間から庭を眺めるのが大好きだったそうです。細部にこだわった和室や寄せ木細工造りの廊下など、あちこちに職人のしっかりした仕事がみられます。敷地は広く(200坪以上とか)、庭は京都から職人を呼んでつくらせたそうです。
貴重な木造建築で、取り壊すのはとても残念ですが、3・11以降、屋根や壁などの傷みがひどくなってきて、修復には相当の金額がかかるそうで、お孫さんが維持しているのも大変、いたしかたないのかもしれません。
祖父様の家も役割を終え、「さよなら会」を開かれたTさんは、心の整理ができたようで、ほっとした様子でした。


玄関と塀のまわり

玄関そばのおしゃれな煉瓦

庭から見た建物外観

暖炉のある客間 つくりつけのソファーやテーブルなどあり、職人のいい仕事がみられます 

T氏が大好きだった和室

寄せ木細工の廊下

立派な沓脱石

居心地がよさそうな庭、T氏はこの庭でよくパーティを開かれたそうです

庭に、趣のある大きな石がいくつかあります

山茶花と刈り込んだ植栽
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第17回MASセミナーに参加しました

2014-12-14 09:58:02 | 建築
日本建築家協会港地域会主催の第17回MASセミナーに参加しました。今回のテーマは「癒やされて元気になる建築・街とは何か」ということでした。パネラーは今井さん、大倉さん、連さん、田口さんでした。今井さんは巧みなスケッチを駆使し、地域の原風景・自分の原体験が癒やしの空間につながるという話でした。大倉さんはいろいろな場所の樹木の写真を見せながら、樹木の都市空間の生かし方の説明、田口さんはアメリカの病院の建築や自分の作品の住宅を例にした癒やしの建築空間の説明、連さんは、イギリスのレッチワースの田園都市の話でその地域にそれまであった道路や庭のあり方を生かした都市づくりが癒やしの空間になっているという説明でした。私も半年ぶりの参加でしたが、それぞれパネラーの話は面白く、レベルは高いディスカッションで興味深く拝聴しました。
とてもよいセミナーと思いますが、いかにせん参加者が少なく主催者以外には10人程度でもったいないと思いました。年末の日程で間が悪かったのかPR不足なのか、もっと大勢の人がきていただき建築・都市に関心を持っていただきたいと思います。

立派な会場で、パワーポイントのプレゼンもわかりやすいです

今井さんのスケッチと説明が建築家らしいです。
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日本建築家協会港地域会MASセミナーが開かれます

2014-12-11 15:35:08 | 建築
日本建築家協会港地域会の第17回MASセミナーが2014年12月13日(土)14時から開かれます。今回のテーマは「癒やされ元気になる建築・街とは何か?」です。
パネリストは今井さん、大倉さん、連さん、田口さんです。
ちらしは以下のようです。



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丹下健三、名作選のテレビ番組を見る

2014-11-12 11:31:44 | 建築
NHKBSで,朝9時から11時10分、丹下健三の設計した建築を紹介した番組があった。
この番組は、丹下さんの作品を羅列的、平面的に紹介するのではなく、広島平和記念館、香川県庁舎、国立代々木競技場、東京カテドラルなどの傑作を重点的に取り上げ、いろいろな人の証言から丁寧に、立体的に紹介しているのがよかった。
丹下さんの設計の出発点となったのは、戦前の大東亜記念造営計画のコンペ当選案(1942年)で、富士山に向かう軸線のスケッチが基本となったという説明はわかりやすかった。このスケッチは、表現が素晴らしい。それが広島平和記念館の設計と慰霊碑、原爆ドームの軸線につながったとの解説に納得がいく。香川県庁舎は、日本の寺院の軒下を意識した細い梁のデザインが特徴。当時の県庁舎の建物は権威主義的デザインが主流であったが、香川県庁舎は1階を明るく、誰にでも入りやすいオープンな空間に仕上げている。
私が丹下建築で一番好きな作品は、国立代々木競技場だ。避難しやすい機能的な設計と美しい曲線のデザインは,ずば抜けて素晴らしいと思う。屋根の釣り構造は丹下さんの発想であるが、メインのケーブルから釣る二次ケーブルを鉄骨にしたのは構造設計家の卓越したアイディアによることをこの番組で初めて知った。丹下さんは、この鉄骨のカーブを一本一本原寸でチェックしたという。
日本の建築家を世界のレベルまで引き上げ、さらに追い越してしまったという、最後の藤森照信さんの解説も記憶に残る。あっという間の2時間、よく練られた番組であった。
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国立西洋美術館の建築ガイドツアーが雑誌に紹介されました

2014-10-25 11:45:58 | 建築
上野にある国立西洋美術館は、ル・コルビユジェの設計による日本で唯一の作品であり、彼の近代建築への発想や建築の基本的技法がよく示されている建物である。
コルビュジェ(以下コルという)は、1955年来日し、建設予定地を何度か訪れ、構想をねったといわれている。コルのもとで学んだ3人の日本人建築家、前川国男、坂倉順三、吉阪隆正が実施設計にあたった。
1959年開館した後、1961年にコルビュジエ展が開かれ、絵や建築が大好きだった父が早速訪れ、展覧会のパンフレットを買ってきてくれたのを、よくおぼえている。
のちに私が建築学科に進み、吉阪研究室に入ったのも、このパンフレットを見たのがきっかけの一つだったと思う。現在、50年以上経っているが、コンクリートの建物としては、しっかりと機能していて、よい状態に保たれている。施工と管理がよかったのであろう。
 この美術館、絵画を見に訪れた方は多いと思うが、建築ガイドツアーがボランティア・スタッフにより行われていて、私も以前参加したことがある。(毎月第2、第4土曜日、午後3時から約50分間)
 ガイドと一緒に見て回るので、忘れていたことを想い出したり、新たな発見があったり、なかなか興味深かった。ボランティア・スタッフと言っても、若い方からリタイア後の方まで年齢も様々で、しっかりした研修を受けていて、全員が建築大好きな人ばかりだ。(中には、建築の専門の仕事をしている人もいるそうだ)建築にくわしくない人でも、わかりやすく説明してくれるので、十分楽しめると思う。コルの基本の技法の説明がきちんとされている。
コルの作品の多くは、フランスにあり、訪れるのに不便なところも多々ある。
日本で上野駅からたったの3分で、コルの作品が見れるのは、ありがたいことだ。
 小学館の女性ファッション雑誌Precious(プレシャス)11月号の「大人のための社会科見学」に、西洋美術館の建築ガイドツアーがていねいに紹介されている。
 コルビュジェの母国であるフランスが中心となって、コルが設計した建物群の世界遺産登録を目指している。世界遺産になれば、さらにこのツアーが人気になると思う。


外観  写真は絵葉書より

内部の吹き抜けとトップライトがドラマティック
写真は絵葉書より

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