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hibitekitou

Softimage

cg |2014-03-13
そんなわけでSoftimageの開発終了とサポート終了時期の明示と既存ユーザーへの対応が正式発表されてそれなりに時間が経ったわけです。現在のAutodeskのサイトに置かれている「よくある質問と回答」の内容はその発表時から変化なく、既存サブスクユーザーがMayaかMaxへの移行を選んだ場合、期限が過ぎるとSoftimageを使用する権利をうしなうとなっておりますが、Softimage Mailing listの方に投稿された記事によると、その制限を撤廃する方向で動いているようです。これについては正式発表待ちですね。

さてSoftimage。XSI以前の3Dから使ってきておりますが、僕が触った一番古いバージョンはおそらくSoftimage|3Dの3.5です。ただ、それはおそらく保守に入っていなかった環境だったんでしょうね。時代は既に3.7でしたから。ということでがっつり触ったバージョンは3.7以降でした。Softimage|3Dは3.7と3.8という小数点以下のアップグレードを行いつつ、さらにそれより小さい規模のアップデートであるSPでバージョンを重ね(しかも今みたいに毎年メジャーアップグレードがあってその中でSPが出るじゃなくて、年単位でSPが出る、みたいな)、すなわち保守をしているユーザーに、非常にコストパフォーマンスが悪いという印象を植え付け、その結果ユーザーが離れていきました。それがおそらく現在の状況に繋がる原因になっているんじゃないかって気がします。
XSIのリリースがもう2、3年早かったら状況は変わっていたでしょうか。

それにしても、どこに移行しますかね。
移行先として選ばれうる環境は思いつくところで

Autodesk maya
Autodesk 3ds max
MAXON CINEMA4D
NewTek LightWave
THE FOUNDRY MODO
Side Effects Software Houdini
Blender

ぐらいでしょうか。一番よさげなのはICE的な内容がSoftimage以上に充実しているHoudiniなんですけど、これは残念ながら初期コストと維持費が非常に高い。会社で入れてもらおうと思っても、なかなか厳しいものがあります。趣味レベルでやるなら非商用バージョンが非常にお安いので、自宅用はAutodeskを切ってしまうのも選択肢としてありかなぁとは思っています。そんな意味で、今年のAutodeskのサブスクは継続するだろうけど、来年はもう切るかもしれません。ちなみにAutodeskのソフトは、サブスクリプションに入っている場合、過去3バージョンを使用する権利を得られますが、サブスクリプションを切った場合、そのタイミングでの一番新しいバージョンのみを使用する権利となるようです。それより古いバージョンを起動するのは正確にはライセンス違反となるようですね。だから、つい最近Autodeskはアップグレードを廃止するという事を発表していますが、アップグレードで新しいバージョンを手に入れようとサブスクリプションに入っていない会社があったとして、その会社が複数バージョンのAutodeskアプリでの仕事を受けていた場合、建前上、ライセンス違反をしていた可能性があるわけっすな。
逆にコストがかからないBlenderですけど、こっちは初期投資は少なくともゼロなので、自分が動く手間を惜しまず時間を作れるのなら使ってみてもよいのですけど、躊躇するもんがありますね。
Autodesk帝国の手から離れてTHE FOUNDRYに身をゆだねてMODOという手もありますな。これはおそらく現在開発中のバージョンがTHE FOUNDRY傘下になってから初めて開発されるバージョンとなりましょうから、NUKEやMARI等のTHE FOUNDRYアプリとの連携やそのような映像方面に向けた機能の強化がどのように図られるか、今後に注目ですけど、まだ、移行する、というようにはなりにくいかな。
もっとも僕の場合はECSPに移行してしまっているので、既にmayaが起動する環境と言う事もあり、mayaってのが一番有力です。ECSPライセンスは強制的にECSUになることからmaxも使えるようになるわけだけど、触らないだろうなぁ…。釈然としませんけどね。職場ではだからmayaが一番のターゲットなんだろうなと思っています。
まぁ猶予はあるし、mayaを少しずつ触りながら、他のツールも触ってみつつ、でもSoftimageを中心に据えてしばらくやっていきますよ。
ちなみに僕は基本Mac使いなわけで、だから基本的にMac用が存在しないソフトは世の中に存在しないも同然なのです(^^) その唯一の例外がSoftimageでした。これを起動させるためだけにWindows PCを一台保持しているしParallels上でWindowsを動かしたりしているようなものです。だからもしかしたら数年後、Windows PCを触っていない自分ってのもありうるかもしれませんなぁ(まぁ仕事で使っているソフトの一つがどうしてもWindows上でしか動かないので触らなくなると言う事は当面あり得ないでしょうが、それは共用機にインストールされたソフト(ちょっと特殊なソフト)ということで、自席はWindowsじゃなくなってるかも…)。もっとも数年後、WindowsもMacも残っていなかったりして、って未来もありうるやもですが…
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