第41回花と彫刻展の開かれている靱公園では、ちょうど秋バラが満開となっていましたので、先日の朝日新聞の記事にあった橘曙覧のことと一緒に、ご紹介しましょう。
正岡子規は、幕末の歌人、橘曙覧(1812~1868、たちばなのあけみ)を、「万葉集以来、今日に至る幾百の歌人を圧倒した存在」と絶賛しています。
マチルダ
橘曙覧は、暮らしの中からほとばしる自然な気持ちを歌としたことで知られています。
ピース
彼は豪商の生まれでしたが、家業を弟に譲り、あばら家に住んで極貧の生活をしていたそうです。
ゴールドバニィ
橘曙覧が優れた歌人であることを知った福井藩主、松平春嶽が藩に仕えるよう招いても断ったといいます。
マリアカラス
断られた松平春嶽がある日、橘曙覧の住むあばら家を訪れてみると、あまりのひどい状況であったので驚いたそうです。
フロージン82
実は、そのあばら家での極貧の生活の中に、橘曙覧の楽しみがあったのです。
ストロベリーアイス
それは、日常のささやかなできごとを和歌にすることでした。
マグレディスイエロー
<たのしみは 朝起きいでて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見るとき> 橘曙覧
プリンセス・ノブコ
「たのしみは 靱の庭の バラ園の 花のさかりを じっと見るとき」ROSS