季節が暦をめくる様に変化してゆく様にアメリカ国内で4x4を捕らえる先導的な姿勢もこの十年間で随分と変化してきた。大型ホィール、ロッククローイング、オーバーランダー、そして現在進行形のトレンドを表現するならばフロンティアスピリット(開拓者精神)ではないかと僕は感じている。その理由は4x4の情報発信の誌の数の増加と内容である。Overland Journal, Off Grid, Tread, Wheels Afield, Outdoor X4, それらはクルマとバイクの冒険的な旅、写真、旅行記、サバイバル、ハンティング、ハイキング、フィッシング、キャンピング、マウンテンバイク、...等をテーマにした新しい誌である。そして、それらの活動の分母になっているのが4x4なのだ。4x4といってもクロスオーバーやモノコック構造、高価な車両は最初から無視されている。新車ではジープラングラーとトヨタタコマの独占である。現在米国では販売されていないランドローバーのシリーズやディフェンダー、そしてランドクルーザー70系の話題も多い。人々が求めているのはフロンティアスピリットへの回帰。テントでの時間、使い込んだナイフ、焚き火、そしてその傍にフロンティアスピリットを感じさせてくれる道具としての4x4を伴っていたい。そういうトレンドが今成長している。4x4 モダン フロンティア スピリット エラ(時代)と呼ぶのはこの時代の現象を自分なりに表現してみたものだ。メーカーのSUVに対する姿勢からは4x4のトレンドは読めないが、4x4を取り巻く人々の嗜好からそのトレンドが見えてくる。暫くこの流れを静観してみたいと思っているが、第三者としての客観的な静観は難しそうである。
ニューヨークのブルックリン地区で見かけたランドローバーのシリーズⅡ。
フロンティアスピリッツを感じさせる存在。
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