生徒総会の終わりに、僕から「講評」を述べた。 記憶を頼りに、講評を再現すると―― 〈講評〉 (1)きょうの生徒総会までの流れは、 ①生徒会本部の提案 ↓ ②「ミニ生徒総会」(提案を各学級で話し合う) ↓ ③「代議員会」(各学級の意見を出し合って議論する) ↓ ④生徒総会……というふうになっています。 こういうふうに、ひとつの「提案」に対して、MINAMI中生全員がかかわって、ひとつの方向を打ち出していく「システム」「しくみ」を大切にしましょう。 この「しくみ」に関して、わたしから提案が1つあります。 「②ミニ生徒総会」で意見を出し合い、それを代表がもちよって「③代議員会」で激論をしたわけです。 わたしも代議員会に出席しました。 「いい議論をしているなぁ~」と感心しました。 その「いい議論」が、MINAMI中生全員に伝わっているか? 代議員会に出ていない人の中には、自分が参加した「②ミニ生徒総会」と、きょうの「④生徒総会」提案のあいだにギャップがあって、「あれ? なぜ、こういう提案になったのか?」……と、疑問に思った人もあったのではないか? さらに、ある案件は「③代議員会で方向を出す→④生徒総会提案」となり、ある案件は「④生徒総会の場で議論」となった……その区別の理由がわからないという人もあったのではないか? ですから、次回の生徒総会に向け、生徒会本部を中心に、代議員会の議論の経過を、生徒総会の場で、わかりやすく、かつ、コンパクトに伝える方法を――これまでも相当、苦労し、努力してきているが――さらによりよい方法を考えてほしいと思います。 (2)人生というのは、修業をして、よりよい人間になっていくという面があります。 なにが「よりよい」のか? それは、修業してみないとわからない(^_-)。 その修業の仕方について、わたしは、粗く2種類あると思っています。 1つは「荒行(あらぎょう)」です。 三味線奏者が、三味線が血に染まるまで弾きつづけたという話を聞いたことがあります。 また、王選手は、明け方までバットを振ったそうです。 こういう修業に、魅力を感じることがあるし、また時に、そういう修業をやらなくてならないということもあるでしょう。 しかし、修業というのは、この荒行がすべてではありません。 もう1つの修業は「凡事徹底(ぼんじてってい)」。 「凡事」=やろうと思えばだれでもできること。 そのやろうと思えばだれでもできることを徹底するという修業。 イチロー選手は、きっと、このタイプでしょう。 わたしは、この、やろうと思えばだれでもやれる、しかし、それをやりつづけることはむずかしい……やりつづけている人はなかなかいない……、そういう凡事を徹底する修業を大切にしたいと思っています。 きょうの生徒総会で、みなさんと話し合った内容は、すべて、この凡事ですよ。 凡事なんだけど、やりつづけている人は少ないし、やりつづけることはむずかしい。 これを、みんなでやりつづけるという修業を通して、よりよい人間になっていこう、あるいは、よりよいMINAMI中を創っていこう……と思っています。(「生徒総会講評sumally」以上)
★生徒総会中の僕の「メモ」から抜粋。 ☆メモ№1=本校のマニフェスト№3「自他のよさや可能性を認め、互いに高め合う生徒の育成をめざし、生き方の原理・原則を重視した心の教育」が常に「お題目」(=口先で唱えるばかり)状態だ。 僕は、これまで粗く、本日の生徒総会で提案された生徒会常任委員会(①給食委員会 ②保健委員会 ③学習委員会 ④放送委員会 ⑤図書委員会 ⑥美化委員会)の活動と、リンクさせることにより――もちろん、これだけではないが――「生き方の原理・原則を重視した心の教育」が推進できる……と考えていた。 しかし、これがなかなかうまくいかない。 たぶん、各委員会の「所管」が、校務分掌の保健部・研修部・教務部……等と分かれていて、いわゆる縦割り行政に似た弊害があるからだと思う。 で、本日の新発想―― 「生き方の原理・原則を重視した心の教育」を、生徒会常任委員会の活動にリンクさせると同時に、「生徒総会」にも直接リンクさせる。 粗くいえば、「マニフェスト№3」の達成状況を評価することを生徒総会の新しいミッションにするのだ。 生徒も、教職員も、保護者も、地域の人々も、もっともっと「生徒総会」に注目するカタチを創っていく。 これまでなかった怒涛の水路が拓けるのではないか? 形式的にやっていることのミッションを少し変えるだけで、学校が変わる。 地域が変わる。 僕の人生が変わる。 ☆メモ№2=入学して1ヶ月の1年生の「緊張」が、僕のカラダにガンガン伝わってきた。 僕にも覚えがある。 上級生の背の高さ、スッと背筋を伸ばしたスマートな姿勢、発言のボキャブラリーの豊富さ等々……。 「おお、先輩たちィィィィィ~」と仰ぎ見た記憶が脳裏に刻印されている。 きょうは、その緊張を突き破るように登場し、僕がドキッとするくらい、いい質問をした1年生がいた。 それに対しカラダ全体で答えようした生徒会長もよかった。 ただし、全体としては1年生の発言が、2、3年生に比し、少ない。 この時期の1年生が生徒総会で発言する量と場をきちんと保証する方策を検討する必要がある。 ☆メモ№3=気になることばが2つあった。 「登壇」と「降壇」だ。 「議長はステージの上にのぼって……」「おりて……」という表現に改めるべきだ。 ☆メモ№4=生徒が発言するときの「発声」「声量」が驚くほど立派になっている。 すごく、うれしい。 〈学力向上の5原則〉 ①授業の目標やねらいをしっかりとつかもう。 ②話し手にへそを向けて聞こう。 ③正しい発声をし、適切な声量で発言しよう。 ④ノートは速くていねいに書こう。 ⑤作業・活動に素早く取り組もう――の「③正しい発声をし、適切な声量で発言しよう」に継続的に取り組んできた成果。 ★読んでいただき、感謝します。ついでといってはなんですが、下のバナーのクリック、ガンガン、よろしく頼みます☆(●≧з≦●)。 にほんブログ村 にほんブログ村 ★さらにリアルな情報は小高進の公式ホームページへ★ ★小高進のWEB無人駅線ページへ |
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