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長期休業中における研修等承認願い
![]() ■教職員は夏季・冬季などの長期休業に入るとき、毎日の勤務様態を「午前出勤・午後出張」などと記入した一覧表を提出する。 「長期休業中における研修等承認願い」だ。 この中に「研修テーマ」という欄がある。 長期休業中の勤務場所を離れた研修のうち、いわゆる「自宅研修」に厳しい規制が加えられていなかった時代の「残片」、あるいは「残骸」、あるいは「残光」?(乾笑) 7月中旬、「研修テーマ」の欄に、なにを書こうか? いや、どうせわたしには「自宅研修」も認められていないのだから空欄のままにしておこうか?……と逡巡しているうちに、ペンをもつ手が勝手に動き出した。 研修テーマ=「教育における自分の感性、情念の源となる肉感的な存在を見きわめる」 江藤淳の自死(7/21)~敗戦日(8/15)の期間は、わたしの魂が還る場所を求めて、孤独に浮遊する期間だ。 この「肉感的な存在」の発見こそが、孤独な浮遊の果てのゴールといえるはずなのだけれど……。 本校の父母と教師の会が県PTA表彰に推薦 ■八戸市連合PTA事務局より、特別審議委員会で、みなみ中の父母と教師の会が県PTA表彰に推薦されたという通知があった。 まだ推薦された段階だから、表彰されると決まったわけではないが、たいへんうれしいことだ。 きっと、すこやかみなみネットの創設が評価されたのだろう。 すこやかみなみネットは、みなみ小・みなみ中PTAの強い連携・融合を(垂直)軸に、子どもたちの健全育成・安全確保をテーマに地域の方々と広くネットワーク(水平軸)を形成しようとするものだ。 そのネットワークの調整役、あるいは中核を、小・中のPTAが担っているというところに特徴がある。 ■みなみネットには2つのお手本がある。 1つは、根城田面木地区青少年生活指導協議会の取り組み。 もう1つは、根岸地域の「アスネットねぎし」の取り組み。 2つの「イイトコ獲り」をしているのだ。 これまであちこちの講演で、どの点を学び、どの点を改良するかについてはかなり語ってきたが、この「600字の教育学06」の場でさらに深めて考察していきたい。(このこともきっと孤独な魂の漂着地点と関係があると思う。) 06/08/01 校内模擬授業大会 ![]() ■校内模擬授業大会があった。 〈表枠〉 ・時間 午前9時~10時30分 ・内容
・進め方 ①模擬授業10分間 ②2人の指定発言者からのコメント(各1分間) ③生徒役Tからのコメント(1分間) ④わたしのコメント(2分間) 1つの模擬授業につき15分間の設定。 ・コメントは、 ①代案「ここはわたしだったらこうする」 ②「ここはスゴイ、すばらしいと思った」とする。 が、今回はわたしの提案で③「ここは変だ、しかし、代案は提示できない」という発言も認め、代案の検討は本校全体の課題とすることにした。 須藤Tの模擬授業 ![]() ![]() (まだ記録テータは整理分析中なので、ここでは「授業録音の一部」と「わたしのコメントの要旨」のみを掲載する。) ①表情がおだやかで、自然で、あたたかい。 ②指示・発問・語りの声域が高くて一本調子。 継続して聞いていると、ややつらい。 低い声域ももっているのだから、高低を使いわけるといい。 よい声はため息の延長線上にあるといわれる。 「ハァ~」のあとに「疲れたぁ~」としゃべってみてほしい(*^_^*)。 それが、あなたにとって最高の声。 ③目線は、最前列左右にやや弱点をもつが、ほぼ教室全体を見渡している。 この点はすばらしい。 ただし、スーッと流れてしまっている。 わたしとは1回も目を合わせなかった。 わたしがこのコメントを述べているとき、生徒役の人たちに「須藤Tと目が合ったという人?」と聞いたら、4人しか手があがあがらなかった。 生徒1人1人に0.1秒止める。 (コメントでは、その練習の仕方を述べたが、ここでは省略。) ④生徒全員に単純な内容の問いかけをして、パラパラと数名が答えるという形式(いわゆる青い山脈型授業)になっている。 ここは一人一人に考えさせる場、選択させる場、書かせる場……などと、1人1人が活動する場面を、もっと強く意識して授業を設計・展開する必要がある。 本田Tの模擬授業 ![]() ①(志塚Tからも指摘があったが)会議などでの発言は結構「えーと」が多いので、模擬授業でもあるかと思ったが、3回しかなかった。 スゴイ! いったい、どんなふうにしたら、こんなに一気にクセが改まるのか?(たぶん、自分の中に「普段」「授業」というチャンネルがあって自然に切り替えられているのだろう。ま、プロなんだから当然か。) ②授業のテンポがいい。 ただし、授業の転換点で「さあ!」や「で」という感動詞や接続詞を使用しているが、ほとんど同じ調子だ。 場面によって、声の高低、大小を工夫すると、心地よいリズムで授業が展開する。 ③板書する際、半身の姿勢で生徒を見ながら、速くていねいに書ける。 細かいことをいうようだが、現在、45℃。60℃くらいになれば最高。 ④列指名の際、生徒の発言に対する対応があたたかくて感動した。 古館「松代さんと同じです」 本田「スカーフですね」 松坂「全部言われてしまいました」 本田「はい、全部言われましたね」 「語り」と「孤独な浮遊の果てのゴール」 ■終業式(7/21)後、いや、既に終業式当日も、体調がパッとしなかった。 6月末頃から、「ゲーム」終了間際の失点を恐れて、「ここから1学期終業式までの3週間は、剣が峰に立たされた気持ちで臨まなければならない期間だ」と、自分に言い聞かせ、奮い立たせ、また教職員にも語り、通常に比してギアを一段、いや二段くらい上げた。 これがたたったのだろう。 模擬授業で、コメントを述べながら、その体調がやや快復していると感じた。 そのコメントの「語り」について。 他からの、イメージとしての切り貼り(コピー)は必要。 絶対に必要。 しかし、当然、切り貼りとは別に、わたしだけの(ここまで生きてきたのは他人ではなく、このわたしだ……という意味での)「語り」も必要。 このことを踏まえて、「還る場所」、あるいは「孤独な浮遊の果てのゴール」に向かうための文体を創造するつもりだ。 職員健診〈06/08/02〉 ■毎年、健診センターの階段をのぼるとき、かつての同僚で敬愛する先輩の「生きていくって、たいへんだなぁ」ということばを思い出してしまう。 注意書き「7/22~8/6は希望者が多く混雑が予想」が効いたのか、ガラガラ。 お祭りの期間中であることも影響しているのかもしれない。 「もしかすると……」と、先日、勤務の都合で予約をキャンセルした市民病院に行くと、こちらもガラガラ。 予約外(通常4、5時間待ち)なのにすぐ診てくれる。 06/08/01 校内模擬授業大会2 北澤Tの模擬授業 ![]() ![]() ①いい声、いい語り。 特に、自分はこのことがおもしろいと思っている、あるいは、自分はこのことに興味をもっている……そういう自分の「思い」が、生徒に伝わっていく「語り」だ。 ②タクワン、バナナ、トマト、電極……など理科教師としての「もの」へのこだわりを強く感じた。 わたし(=)は現役としての最後の授業が「高村光太郎」だった。 光太郎の詩(智恵子抄・戦争詩)と書簡(病院の智恵子宛)を使った。 そのときの生徒の反応を見て、国語教師が何にこだわらなければならないのか、ハッと気づいた。(現役教師最後の単元で気づいた。もっと早く……(ノ△・。) ③授業をぼんやり見ていると気づかないが、よくよく見ると、たとえば、説明を聞く場面、考える場面、選択する場面、実験する場面、まとめる場面……などが明確に位置づけられている。 北澤Tのここがいちばんすばらしい。 ④臨機応変の指示やギャグがあるが、プロとしては、それがグループに対して発しているのか? 全体なのか? 個人なのか? こういうことを強く意識して発する必要がある。 今田Tの模擬授業 ![]() ![]() ①語りが心地よい。 ひとつは、マイクに乗りのいい声という言い方をするが、聞く耳の耳に乗りのいい声だ。 もうひとつは、きょうの4人のなかでいちばん声の大小、高低の幅が広い。 自由にコントロールできている。 ②教師が範例を示す場面で「わたしにやらせてほしい」という言い方をしたが、生徒の意欲につながると感じた。 ③全員が起立し3回音読し、終わった生徒から着席する場面で、あらかじめ出された、座った生徒への課題が「さらに読みつづける」だった。 空白を作らないための、やり終えた生徒への課題として評価したい。 ただし、この場合、他の課題も考えられる。 たとえば、声に出さない、パクパク読み、黙読、他の生徒の音読を聞く……等々、生徒の状況を考え、よりよい課題を追究したい。 みなみ中全体の課題でもある。 ![]() ![]() (1)①本校設定の「授業力向上5原則(教師)」ならびに「学力向上5原則(生徒)」を共有化し、授業研究および模擬授業研究を校内全体で年間100回実施して、本校設定の「生徒による授業評価(3項目5段階)」の5=70%、「保護者による授業評価(5項目5段階)」の5=80%をめざす。(校長自己目標シートより) (2)②経営の重点の数量的分析と基準 ![]() (3)上記「知的で楽しい授業」に関する1学期の実践 4月=模擬授業1 5月=模擬授業4 授業研究 7 6月=模擬授業4 授業研究12 7月=授業研究 1 8月=模擬授業4 (これまで33回実施) (4)本校の研修 今後の課題 現在は①模擬授業や指定発言者のコメントなどから、個々の教師が学ぶというスタイルだが、今後、②パートレッスン形式や、③模擬授業+ストップモーション方式、③(これまでもやってきたが)技術の一般化……などについて研修部を中心に検討したい。 図書室から借りていた、読みさしの『野村ノート』読了 〈わたしが付箋を張った箇所〉 ★「古田を見習え」というだけでチームが正しい方向に向かう。逆にちゃらんぽらんにやられると、チームにマイナス要素が働く。(中略)南海で中心選手になってから、私はバッティング練習でも、「おまえら、おれのバッティングよく見とれよ」という気持ちで練習した。 ★われわれの時代は、私にかぎらず王でも長島でも中心選手と呼ばれる者はみんなそれぐらい休まないことにこだわっていた。(中略)その金本が入って阪神の選手の意識が変わった。 ★無理しない、意気に感じない、そういった鈴木の思いは相手チームだけでなく、味方もしっかり感じていた。だからあれだけの投手で、誰も文句がいえないほどの数字を残しているのに、監督になってからは成功しなかった。人望がない、自己中心的と映る……。 ★ただ4番のもっとも大きな役割は「全試合に出場する」ことであり、常に「打線の中心に存在する」ことだ。「中心なき組織は機能しない」というのが組織論の原則といわれるが、すばらしい4番打者のいるチームは常に優勝を争う上位にいることができる。 ★9つのポジション、9つの打順にはすべて役割がある。いい選手を9人集めるのではなく、9つの適材適所に合わせて選手を集め育成する。 ★「……ならば次の掛布が育つまであと60年、70年待ちますか」これが私の本音であり、持論である。(中略)それほど4番打者を育てるというのは難しいものである。 ★だが星野監督は違う。金本をみずから口説き、そしてフロントに伊良部を獲らせ、自身のもつパイプでトレイ・ムーアら外国人を獲得し、そらにコーチ、選手などチームの3分の1近くを入れ替えた。(中略)野村は詰めが甘い。 ★(シニア・リトルリーグ)間違ったことを教えてしまったら、彼らはこの先ずっとそれを信じてやり続けるだろう。何年もたって、あのとき教わったことは誤りだったと気がついたとしても、そこで修正するというのはたいへんだ。まだ野球を始めて数年しかたっていない子どもに指導するというのは、実に責任が重大だった。私自身、指導しながら日々反省の繰り返しであり、たいへん勉強になった。 監督という立場を担う以上、プロだろうが子どもだろうが、責任をもって接しなくてはならない。 ★私は次の3つのポイントをもとに実践指導している。「ツボ」「コツ」「注意点」。(中略)それを的確に伝えることができれば、あとは放っておいてもその組織はいい方向に向いていく。 ★「まとまり」とはわかりやすくいえば、目的意識、達成意欲をみんなが持ち続けることである。全員が「勝とうぜ」という気になってくれることなのだ。 ★「ストレートのストライクだけ」、「ストレートにヘッドを立てて」「外に逃げるスライダーでは、引っかけて内野ゴロになる。だから腰から曲がってくるスライダーのみ狙え」 ★南海時代もミーティングをやったが、今思えば幼稚なものだった。選手の思考を変えるなど大それた狙いなど頭の片隅にもなく、ただ目の前の試合に勝つためにはどうしたらいいかという、それはたいへん幼稚な戦術の確認だった。 ★監督がチーム優先で考えているのに対し、選手はあくまでも個人主義である。ところが選手というのは、自分の存在価値を知ってくれる人がいれば、「この人のために死んでも構わない」と思えてしまうから不思議だ。(中略)リーダーのためという思いから、「チーム優先」に変われるのである。 記述の仕方の開発 ■①四戸Tから7/27~7/29の「指導と評価大学講座」の話を聞かせてもらう。 大阪弁で語る野口克海氏の「学校経営と学校評価」はわたしも聞いてみたいと思った。 ②本日の教育活動→千葉高体験入学、3者面談、部活動、3年学習会、プール……。 ③今田Tのこのところの勤務スタイルは、午前部活動(サッカー)、午後保護者面談。 ①~③、こういうことの記述の仕方の開発(←描写ではなく……)。 このこともきっと孤独な魂の還る場所と関係があると思う。 〈文責=小高 進〉 |
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