金融危機後の「世界広域連合」待望論も EUへの期待と厳しい現実(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース
EUが、EUとして金融危機への有効な対応策が打ち出せなかったことが、どうやら、世界経済の将来象をめぐる様々な議論を呼び起こしているようです。
その第一の議論は、今回の失敗を教訓にEUの経済統合をさらに進め、将来的には、共通の金融危機政策を実施できるようにしよう、と言うものです。「世界広域連合」待望論も、EUのさらなる結束と制度改革あってのこととなりそうです。
第二は、金融危機でのEUの対応は地域統合の限界を示しているので、国家レベルでの対応策を充実すべき、という議論です。
第一の議論では、先の長いお話になりますし、また、加盟国間の財政統合を要するとしますと、さらに実現は遠のきそうです。一方、第二の議論も、特に欧州諸国の金融機関の多くが多国籍化している現実を考慮しますと、救済策としては、必ずしも充分ではないかもしれません。
思いますに、この議論の発端は、バブル崩壊による”金融危機”への対処でありますので、予防策として、まずは、各国ともバブルの発生を防止する仕組みを整えることが、最も効果的で実現可能な国際協力なのではないか、と思うのです。EUであれば、欧州の金融市場に、共通のバブル防止ルールを設けることもできます。もしかしますと、ルールからのアプローチでバブルを封じることができれば、「世界広域連合」の議論は、もはや不要になるかもしれないのですから。
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EUが、EUとして金融危機への有効な対応策が打ち出せなかったことが、どうやら、世界経済の将来象をめぐる様々な議論を呼び起こしているようです。
その第一の議論は、今回の失敗を教訓にEUの経済統合をさらに進め、将来的には、共通の金融危機政策を実施できるようにしよう、と言うものです。「世界広域連合」待望論も、EUのさらなる結束と制度改革あってのこととなりそうです。
第二は、金融危機でのEUの対応は地域統合の限界を示しているので、国家レベルでの対応策を充実すべき、という議論です。
第一の議論では、先の長いお話になりますし、また、加盟国間の財政統合を要するとしますと、さらに実現は遠のきそうです。一方、第二の議論も、特に欧州諸国の金融機関の多くが多国籍化している現実を考慮しますと、救済策としては、必ずしも充分ではないかもしれません。
思いますに、この議論の発端は、バブル崩壊による”金融危機”への対処でありますので、予防策として、まずは、各国ともバブルの発生を防止する仕組みを整えることが、最も効果的で実現可能な国際協力なのではないか、と思うのです。EUであれば、欧州の金融市場に、共通のバブル防止ルールを設けることもできます。もしかしますと、ルールからのアプローチでバブルを封じることができれば、「世界広域連合」の議論は、もはや不要になるかもしれないのですから。
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市場には、魔物がいるのです。ひとたび、魔物が動き始めると、誰も、止められません。
ニューヨークのヤッピーたちも、正常な精神なら、これぐらいの仕事で、年俸7000万円は、行き過ぎだと、わかっていたでしょう。
でも、そこが、バブルなのです。植木等の歌の通り
「わかっちゃいるけど、やめられない」
バブルを経験した世代は、植木の台詞どおりとわかるでしょう。
”空売り”規制で、市場の魔物を封じようと、政府は、していますが、きっと、失敗します。一時的に株価が上昇しても、規制しなかったよりも、もっと、深い谷に落ちて行きます。
空売りは、後の買いも生じさせています。この買いのタネをなくせば、必ず、株価は落下します。
彼の記事を読む限り、欧州は一致団結してこの信用危機を乗り切ったように読めます。これでは、事実やそれまでのどたばたや欧州各国を踏み切らせた英国の対策は見えてきません。またユーロや欧州中央銀行が抱えている問題点も分かりません。
kuranishiさんが書かれている第一は、フランスが主張していることですが、サルコジ氏に対する反撥が他の国にあるようですので、どうなるか判りません。第二の議論は主にドイツが主張していることで、今回の欧州の救済も、国別になりました。
信用危機に対処するのに共通の通貨を持つ必要性を求める人は、小尾氏など少数ではないかと思います。要は、通貨の流動性が確保されていれば良いだけだからです。その為には、むしろ、kuranishiさんが何度も書かれているように、先ず金融機関の透明性と、税金の出資者である国民への、政府による情報開示と説明が大事だと思います。
私は、バブル封じは可能なのではないか、と考えております。実際に、規制緩和以前にあっては、レベレッジを用いない安全な金融商品や金融市場のファイアー・ウォールもあったわけですので、まずは、市場の健全性を損なう行為を抑止すればよいと思うのです。株価の異常な上昇はなくなるかもしれませんが、金融が、金融本来の原点に立ち戻れば、バブルの発生を防げると思うのです。
何か危機が発生するたびに、究極の解決策として理想論が唱えられることがよくあるのですが、よく吟味してみますと、それには、実現の困難な前提条件をクリアーしなくてはならなかったり、理想そのものに欠陥や不備があったりするものです。充分な権限をもたず、制度的にも整備が十分ではない国際機構に期待するよりも、まずは、各国の政府が足元を固め、責任をもって国際問題に協力して取り組むべきと思うのです。