ニューヨーク・ポストが報じるところに拠りますと、NBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が、来週12日に予定されている米朝首脳会談に合わせてシンガポール入りするそうです。かねてより北朝鮮の金正恩氏とロッドマン氏は‘親友’とされ、同氏は過去にも数回北朝鮮を訪問しております。それでは、この訪問、誰が何を意図して計画したのでしょうか。
本来、米朝首脳会談とは、その中心議題が核問題なのですから、人類の未来をも左右しかねない重大な交渉の場となるはずです。ところが、大真面目であるべき同会談については、どこか‘ふざけた’雰囲気がないわけではないのです。先日も、シンガポールに金委員長の‘そっくりさん’が出現し、観光客を驚かせたとするニュースも報じられていました。また、韓国の文在寅大統領も、二回目の南北首脳会談の場で、同委員長に対して‘韓国でも人気が高まっている’といった趣旨の言葉をかけたそうです。共産主義国家の御多分に洩れず、北朝鮮という国家が、何事においても‘演出’を政治手法としていることを考慮しますと、ロッドマン氏の訪問の背景にも、北朝鮮の影が感じられます。
おそらく、金委員長は、米朝首脳会談において自らの存在を最大限アピールし、交渉における対米不利な状況を、自らに有利な‘雰囲気’を醸し出すことで補おうとしているのかもしれません。例えば、首脳会談に先立ってアメリカの有名プロバスケットボールの選手と仲良く笑顔で写真や動画に収まり、メディアを通して全世界に発信されれば、金委員長=残虐な独裁者とする従来のイメージは緩和されるかもしれません。一般のアメリカ国民に対しても、アメリカ文化への親しみを演出できれば、たとえ米朝首脳会談が不調に終わったとしても、対北強硬の世論を押さえる効果が期待できるかもしれないのです。しかも、ロッドマン氏は著名な黒人選手ですので、黒人層から厚い支持を受けているアメリカ民主党からの影ながらの支援も夢ではありません。
このように考えますと、北朝鮮側が、アメリカ国内の世論対策をも考慮した結果として、この役割にうってつけな人物として、ロッドマン氏に白羽の矢を立てたのではないでしょうか。そして、ニューヨーク・ポストの記事は、「ロッドマンの存在をどう考えようが問題でない。確かなことは、巨大な視聴率を出すということだ」とする、とある情報筋の談を伝えています。この情報からしますと、米メディアも一枚絡んでいる可能性もありますが、米朝首脳会談が‘政治ショー化’されればされる程、同会談は北朝鮮のプロパガンダの舞台となりますので、ここは、やはり真面目に徹するべきではないかと思うのです。
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本来、米朝首脳会談とは、その中心議題が核問題なのですから、人類の未来をも左右しかねない重大な交渉の場となるはずです。ところが、大真面目であるべき同会談については、どこか‘ふざけた’雰囲気がないわけではないのです。先日も、シンガポールに金委員長の‘そっくりさん’が出現し、観光客を驚かせたとするニュースも報じられていました。また、韓国の文在寅大統領も、二回目の南北首脳会談の場で、同委員長に対して‘韓国でも人気が高まっている’といった趣旨の言葉をかけたそうです。共産主義国家の御多分に洩れず、北朝鮮という国家が、何事においても‘演出’を政治手法としていることを考慮しますと、ロッドマン氏の訪問の背景にも、北朝鮮の影が感じられます。
おそらく、金委員長は、米朝首脳会談において自らの存在を最大限アピールし、交渉における対米不利な状況を、自らに有利な‘雰囲気’を醸し出すことで補おうとしているのかもしれません。例えば、首脳会談に先立ってアメリカの有名プロバスケットボールの選手と仲良く笑顔で写真や動画に収まり、メディアを通して全世界に発信されれば、金委員長=残虐な独裁者とする従来のイメージは緩和されるかもしれません。一般のアメリカ国民に対しても、アメリカ文化への親しみを演出できれば、たとえ米朝首脳会談が不調に終わったとしても、対北強硬の世論を押さえる効果が期待できるかもしれないのです。しかも、ロッドマン氏は著名な黒人選手ですので、黒人層から厚い支持を受けているアメリカ民主党からの影ながらの支援も夢ではありません。
このように考えますと、北朝鮮側が、アメリカ国内の世論対策をも考慮した結果として、この役割にうってつけな人物として、ロッドマン氏に白羽の矢を立てたのではないでしょうか。そして、ニューヨーク・ポストの記事は、「ロッドマンの存在をどう考えようが問題でない。確かなことは、巨大な視聴率を出すということだ」とする、とある情報筋の談を伝えています。この情報からしますと、米メディアも一枚絡んでいる可能性もありますが、米朝首脳会談が‘政治ショー化’されればされる程、同会談は北朝鮮のプロパガンダの舞台となりますので、ここは、やはり真面目に徹するべきではないかと思うのです。
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