万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

国民にも悪法に対する拒否権を

2009年03月20日 15時16分09秒 | 日本政治
「悪法」推進議員は誰だ!(1)  八木秀次(高崎経済大学教授)、花岡信昭(ジャーナリスト)、百地 章(日本大学教授)(Voice) - goo ニュース
 国会議員も法案の内容がよくわからず、国民の多くも反対する法案が通過するということは、民主主義を蔑にした暴挙なのかもしれません。議会を舞台に立法の仕組みができた背景には、”このような法律があればよいのに・・・”という国民の側からの立法要請がありました。議会立法の原点に返ってみれば、日本国で見られる立法の風景は、上から悪法を押しつけであって、一部の人々しか望んでいない法案がいとも簡単に制定されてしまうのです。

 それでは、この悪弊は、どのようにしたら防ぐことができるのでしょうか。最も効果的な方法は、やはり、国民投票や国民発案の導入ではないかと思うのです。国民投票の場合には、国民の権利や義務、あるいは、国籍や家族といった国民に直接かかわる法案については、国民多数の承認がなくては法案が成立しないようにするのです。また、国民発案の場合には、国民の○○%以上の賛成がなくては、法案を国会に提出できないとすれば、国民多数が反対する法案は制定できなくなります。

 国会議員や官僚の方々が、議会制民主主義を履き違えていることが最大の原因なのですが、現状のままでは、民主主義や人権尊重の名の下で、国家の破壊による混乱や国民監視体制が成立しそうで心配な限りです。悪法に対しては、国民も、拒否権を持つべきと思うのです。

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