政府の行政刷新会議は現在特別会計を対象とした事業仕分けを行っている。ねらいの一つは無駄なお金を使わないようにすることである。
さて、学校では「事業仕分け」でなく「授業仕分け」をしてみるとよいだろう。
授業の場合は「お金」でなく「時間」である。つまり無駄な時間を排除し、効率的な授業にしようとすることである。
では、どのように無駄と思える授業(時間)を仕分けるのか、その観点を記してみる。
○教師は、教材研究で課題とその課題に対する考えを持ち、授業に臨んでいるか。また、展開の手順を考えているか
○学習に使う資料等が準備されているか
○教育機器などの扱いがわかっているか、事前にテストしてあるか
○ 始業とともに授業に入っているか
○導入に無駄な時間をかけていないか
○子どもに明確な発問、指示、説明等をしているか
○子どもをしっかり見て話しをしているか
○子どもが集中して学習に取り組むようにしているか
○子どもの発言が堂々巡りになっていないか
○グループ学習などでは、すぐに学習に入るようにしているか
○一つの課題を解決したとき、次に何をしたらよいか子どもがわかっているか
○個別指導のとき、他の子どもの学習が停滞していないか
○いつも45分の時間を意識して進めているか
○授業終了後、子どもの机上には、次の時間の学習の準備がされているか
などが考えられる。
※ 子どもの思考、指名、発言、書く、聴くなどの時間は十分にとること。これらの時間は無駄とはいえない。大切なことである。