松明 ~光明を指し示して~

暗闇を照らし赤々と燃える。が、自身が燃え上がっては長くはもたない。火を消すことなく新しい松明へと引き継がれねばならない。

教育の空洞化、授業の空洞化、学校行事の空洞化が進む

2016-10-27 06:33:49 | Weblog


数年前から教育の空洞化が進んでいるようである。特に学力テストの結果の公表や現政権の教育に対する考え方からそのようなことが言えるのではないだろうか。
学力テストの成績結果の公表により、教育の内容や質が変わったようである。まず、現場では、学力テスト調査の対象となる教科を重視するようになったことである。そのことにより次のようなことが起こってきた。
○学力調査以外の教科の軽視につながり、例えば、図工や体育、音楽、家庭科などの教科が軽視されてきたことである。これは具体的には、これらの教科の時間数の削減もあったり、削減がなくても心情的に軽んじてしまうということが起こってきている。
○学力テストの過去の問題をやらせたり、調査対象の教科のドリル学習を増やしたりもしている。これらの時間を生み出すために、学校行事などの時間も削減されてきているようである。
次に現政権の教育に対する考え方も教育に大きな影響を与えているようである。例えば、
○人文学の知は、大学再編の標的とされ、文学部や教養課程の消滅などの話が出てきている。
○経済優先を目的とするために、すぐに役立つ教科や内容を求めている。
○全教科でアクティブ・ラーニングの学びを取り入れる。道徳の教科化、小学校の英語の教科化、さらにプログラミングの勉強等も要求されている。
○上記により、教師の忙しさはいっそう加速されてきている。OECD(経済協力開発機構)の調査でも日本の学校の忙しさが随分以前から叫ばれているにもかかわらずいつまでも改善されない。忙しさは、教育にはもっともなじまないものであるというのに。
※ノーベル賞受賞者である大隅良典、天野浩、大村智の各氏は「役に立つかどうかという観点だけで科学を捉えると、社会をダメにする」というようなコメントも寄せている。

 これらのことにより、教育の空洞化が進んでいるようでならない。みなさんはどのように思われますか。



※学校・学級づくり、授業づくりに協力します。お声を掛けてください。研修での講話や体験型研修をボランティアで行います。ホームページ「浜松授業研究の会」のお問合せ、ご連絡に記入してください。または、このブログのコメントに記入していただいても結構です。



第66回 「浜松授業研究の会」の研修報告

2016-10-17 06:39:38 | Weblog
                          【1,2年生の作品】


研修年月日 2016、10、15 天竜壬生ホール 会議室

1教育の空洞化、授業の空洞化、学校行事の空洞化について
2アクティブ・ラーニングの捉え方
3生徒指導と教養、脳に栄養を与えることの大切さなど

4 国語 教材解釈・授業づくり
1年生国語教材「くじらぐも」
注目する言葉や文など
○あらわれました。
○くじらも、空を
くじらも とまりました。
くじらも、まわれみぎを しました
○「おうい。」
「おうい。」
○ジャンプしました。でも、とんだのは、やっと
○「もっと たかく。もっと たかく。」
○くじらが おうえんしました。・・・そのときです。いきなり、かぜが、み んなを空へ ふきとばしました。
○「おや、もう、おひるだ。」
「では、かえろう。」
○みんなを おろしました。
○くじらは、また、げんきよく

2自画像:小学校 1、2年生の実践
○とても1,2年生品とは思われないすばらしい作品である。
○よく塗り込んである。
○目、鼻、口、髪の毛などよく見ている。
○顔と体が垂直なのが残念である。
○手や指の形や体から出る腕の描き方など今後さらに指導したい。

3神社:小学校高学年の実線
○どの子どもの作品も手を抜くことなく緻密に下絵が描かれている。
○子どもの集中力、教師の熱意ある指導に感動する。
○神社を描く前に、瓦の模様や柱の太さなど、住職に聞いたり、実際に子どもたちが触れたりしてから、描かせたことがよかった。
○彩色するにあたり、白色の絵の具を使うか、使わないかなど今後の課題となった。
○完成が楽しみである。


第66回「浜松授業研究の会」の御案内

2016-10-09 08:57:55 | Weblog
            

          ~「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」そんな研究会です~

 一つの授業にじっくり時間をかけて取り組んでいない。何をしても中途半端な授業になってしまっている。やっつけ仕事になってしまっている。おそらく大半の学校の教育の実態でしょう。
 それがあまり問題視されず、改善されないのは、子どものほんとの力の凄さを知らないからです。子どものほんとうの力を引き出すような授業の経験が少ないからです。だから子どもを見くびって「これでよし!」と思っているのでしょう。または、そう感じていても、どうしたらよいのかその方法を知らないからでしょう。これらの解決は、校内研修だけではなかなか困難です。同僚や先輩教師に教えを請うても難しいことです。私の今までの長い経験で感じていることです。
 この浜松の会では「教師が変わる、授業が変わる、子どもが変わる」をテーマとして研修しています。ここでの学びは、具体的であり、実際的であり、実質的なものです。それだけに確実に得るものがあり、上記のテーマの実現が可能です。
 この会は、偏向的な教育や思想的な教育はしていませんので、安心して学ぶことができます。どなたでも自由に参加できます。まだ、参加されたことのない方は、是非覗いてみてください。
 多くの皆さんの参加をお待ちしています。

1 開催日時   
2016年10月15日(土)8:30~12:00
          
2 開催場所   豊岡東交流センター
  ※時間厳守ではありませんので参加できる時間で結構です。
  ※服装は自由です。
  ※駐車場はあります。

3 研修内容
○ 国語、算数を中心とした各教科
○ 音楽、図工、体育などの実技教科
○ 学級づくり
○ その他
   本研究会の学びの特徴
  ・具体的な教材とか写真とかDVD、テープとかの事実を対象にして考える。
  ・参加者からの実践があればそれをもとにして考える。
  ・音楽、体育、図工、その他の実技をする。

4 準 備 物  
○ 実践したもの(ある人)
○ 教材研究をしてほしい教材がある人(10部印刷持参)
○ 筆記用具
○ 国語辞典
○ 会費 200円

5 この会の研修内容や実践の証、考え方は下記のブログをご覧になれば、おおよそ理解できると思います。検索してください。  
○ 浜松授業研究の会
○ totoroの小道
○ 藍色と空色と緑のページ(各教科等の実践が掲載されています)
○ 松明光明



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2「教師が先頭を歩く」・・・ 当たり前だと思っていませんでしたか

2016-10-03 07:57:19 | Weblog

自分たちで美しく整列

運動会のシーズンで集団行動が多い時期です。入場門に集まるときに教師が先に行って手を挙げて子どもを集めたり、整列させたりするのを目にします。また、演技する場に子どもを連れて先頭を歩いたりします。これっていいのでしょうか。
最初の練習の頃はいいのですが、いつまでもそれをやっていては、子どもだけの力ではできません。子どもの主体性を育てたいのであれば、それはやめるべきです。
教師はグランドの隅にいて動かず、子どもだけの力でできるようにのしたいです。なお、集合場所や演技場所などの位置を示すために、グランドにライン引きで印をつけるのもダメです。自分たちで周りの位置を測り、考えてやらせてたいです。
このように言うとそれは無理だよという教師がいますが、無理ではありません、実際に私はやってきたことです。
子どもたちの可能性は教師の思っている以上にあるのです。ただやらせないだけですね。残念です。


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